複雑・ファジー小説
- Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.56 )
- 日時: 2016/09/10 20:54
- 名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)
第八話 電撃作戦 戦後 〜ルギリス連合国〜
ルギリス軍の被害とスペンス軍の被害は多大だった。ラファルム帝国の奇襲とも呼べる爆撃に両軍は停戦せざる負えなかった。
「では、この港町から我がスペンス軍が退去すれば停戦は成立ですね?」
「うむ、こちらはそれ以上は求めん。これで停戦は成立じゃ」
ボードウィンとギヨームが立ち上がり握手した。こうして大戦初のスペンス王国とルギリス軍の戦争に停戦という形で終止符が打たれた。スペンス軍が撤退を始めた頃、ウェルは街の惨状をを見ていた。所々、建物が崩壊したり焼けていたりしていた中には爆撃に巻き込まれた両軍の兵士や逃げ遅れたのか一般人まで焼けた死体があった。
「これが奴らの正義なのか・・・」
ウェルは血が出るまで拳を握っていた。だが、ウェルはそんな事を気にせずルギリス軍の陣営に戻っていった。
「レイン、レラ・・・、俺はお前達の正義をこんな形で成そうとする事を俺は・・・認めない!」
その頃、スペンスが総司令部として使っていた建物にボードウィンとエンリそして、その他将校や士官達が集まっていた。
「皆の者今回は数の面で劣勢の中よく戦ってくれた。だが、港町は取り返したがスペンス軍とルギリス軍が互いに痛み分けで終わっただけだ。スペンスもこの大戦に参戦したからにはスペンス王国の動きも探っておかねばならなくなった」
「つまり、我らは敵対する大国に挟まれた烏合の衆ですか・・・」
「いや、我らにもまだ戦える力が残っている。それにスペンスはラファルム帝国が決定的な溝を作り互いに動きづらくなっているだろう。そこを突けばまだ勝ち目はある」
ボードウィンの言葉に周りは安堵した。ボードウィンはそれほどまでに信頼されているという事だ。
「では、次の議題に入ります。今後の方針ですが本国より兵士を少し残し撤退するように厳命されています」
「それがよかろう・・・、疲労しきった軍では戦いようがないからの」
ルギリス軍は兵士を何部隊か残し本国に撤退していった。その残存部隊にはウェルの部隊も含まれて。