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第八話　　電撃作戦　戦後　　〜スペンス王国〜

スペンス軍の援軍が進行ルートを港町から本国へと変更されていた。戦いの決着がラファルムの裏切りにより終止符を打たざる得なかったからだ。

「ラファルムの奴らめ・・・こんな時に奇襲を仕掛けて来やがったか・・・」

スペンス軍の少将レメディオス・R＝ルルージュ は無線での報告を受け本国へと帰還していた。レメディオスはアンヌが尊敬する女性で軍の教官達を纏める筆頭教官でその指導方法はとても厳しくアンヌの部隊に配属されたばかりのカリサ・モンティエ一等兵がが「生き地獄」と称する程の苛酷な物であり軍の兵士達からマスター・レメディオスと呼ばれている。

「まったく、今回の戦いで大打撃を受けてしばらくは立て直せないしルギリスとラファエルに睨まれる形にもなっちまたな・・・」

レメディオスは煙草に火を付け吸った。夕日を照らす中、戦闘の激しさが更に増す事を彼女は予想していた。三国の他に遥か東の島国とグルセリア大陸の遥か西にある大陸国家が動き出したという報告を受けていた。

「これはグルセリア大戦どころか世界大戦なんて事になるんじゃないだろうね・・・」

レメディオスは煙を吐いた。煙が周りに立ち込んだが誰も気にしなかった。レメディアスは重度の喫煙者でよく吸っているのだ今更周りは咎めようとはしなかった。

「まったく仕事を増やされるのは好きじゃないんだよ」

レメディオスは一人愚痴りながら本国へと帰途に着いた。