複雑・ファジー小説

Re: TRAGEDY WARS【オリキャラ募集中】 ( No.60 )
日時: 2016/09/12 21:10
名前: αZ (ID: 0aJKRWW2)

第十一話  無敗の神将 戦闘1

ラファルム軍は歩兵部隊30万と戦車6万、大砲等を扱う砲撃部隊4万合わせて40万がレインによりラサレラ要塞に到着していた。要塞から遠く離れた場所でレインは演説を始めた。

「諸君!我々はラサレラ要塞を攻略する。ラサレラ要塞は建設されてからそう長くは無いが難攻不落の要塞だ。この戦いで多くの将兵を失う可能性もあるが我々が負けることはないだろう。何故なら信頼できる歴戦の将達と勇猛果敢な兵士達が俺の元に集っている。怯むな進み続けろ敵が如何なる要塞を築こうと落ぬ物はありはしない!!」

うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

レインの演説で大きく士気が上がりレインは笑みを浮かべた。レラはレインに近づき進言した。

「総統閣下。攻撃命令を下さい」

「あぁ、全軍攻撃開始だ!」


一方、ラサレラ要塞内ではルギリス兵達が酒を飲んで祝宴を上げていた。飲めや騒げや等のどんちゃん騒ぎを起こし将校も酒を飲んでいよっていた。前回の戦いでラファルム郡に圧勝できた為すっかり油断しきっていたのだ。

「はははは!ラファルム軍め我々の敵でもなかったわ!これでしばらくは動けまい」

「まったく他種族なんぞに構っているからだ!はっはははは!!」

ルギリス兵達は油断する中、突如大きな揺れが起きた。その揺れに兵士達は驚いた。

「どうした!」

「地震か何かか!?」

「た、大変だ!」

その騒ぎの中に一人の兵士が息を切らしながら飛び込んできた。

「何だ!」

「て、てき・・・敵襲です!はぁはぁ・・・」

「何だと!?」

兵士の言葉に将校は驚愕した。完膚なきまでにラファルム軍を撃退し、しばらくは動けないと考えていた。だが、予想以上の速さで再び攻勢を仕掛けてきたのだ。

そして外では野戦砲による激しい砲撃に晒されていた。ルギルス軍は何とか撃退しようとしたが数と油断して酔ってしまい実力のほとんどを出せず要塞砲や大砲などの兵器を次々と破壊されていく。

「予想通りだ。敵は前回の戦いで天狗になり油断しまったく戦いに備えてはいないな。それどころか酒にも酔っているとは嬉しい誤算だ」

「最初は無謀な突撃に正気を失ったのかと思って焦りましたがね・・・」

双眼鏡を覗くレインの余裕を見てミハイルの呆れ顔で皮肉を言った。レインの命令はいたって単純でただ要塞に向かって歩兵を突撃させる作戦だった。最初の内は誰もが耳を疑ったがこの戦況を見て誰もが納得した。レインは誰よりも先の先を読んでいると。

「前回はそれなりに大軍を送ったからなそれを止めるどころか打ち破って調子に乗らない奴は相当な手練だ。だが、要塞を守備している将校は大した実績を持たない凡々だ。俺達の敵では無いさ・・・」

「あなたも随分と調子に乗ってますよね?」

「おっと、これは危ないな気を付けないと・・・」

ミハイル指摘にレインは誤魔化した。だが、ミハイルは過去にレインの部隊に一時期いたから知っていた、レインは戦争の天才だと。最初は慣れない指揮をしてヘマをするのではと思ったが予想を大きく外してまったく損害を出さず勝ち抜いた。それから総統になるまでレインはその手腕で負ける事もなく勝ち続け周りからこう異名を取った無敗の神将レインと。戦況をレインとミハイルが見守る中、レラがやって来た。

「総統閣下。敵の兵器を破壊しつくしましたがどういたしますか?」

「警戒しつつ内部に侵入しろ。敵は酔っていてまったく勝負にならないと思うが一様は念を入れてな」

「わかりました」

レラは敬礼しその場を後にした。要塞を守る兵を全て喰らう為にレラの狩りが始まる。