プロローグ…沢山の人々が歩き交う交差点。その誰もが表情を見せない。ただしその表情とは対に、さまざまな音楽や色が響く。そんな交差点のど真ん中、黒いフードを着た怪しさをとりまとう少女が、一枚のちらしを配っている。それを見守る誰にも見えぬ青年。不適な笑みを浮かべながら、小さく、「ヨロシク」と言い残すと、一度、青年は去っていった。遠い、空のどこかへ…。