複雑・ファジー小説
- Re: 上京したら変態に憑かれました*住人募集中* ( No.5 )
- 日時: 2016/10/16 22:11
- 名前: 雪姫 (ID: dXPHeVX6)
№002
「うるさいマーチはほっといて、ボクとデートにでも行かない?リホちゃん」
「んなぁ!?いくんじゃねーぞ菅本、お前にはやってもらわないといけない雑務が山ほどあるんだからな」
「しぃー、一緒にアニメ見るギュ」
「「「菅本。リホちゃん。しぃ」」」
アパートの庭先で一人黄昏てたら、イケメン三人に同時にデートに誘われるなんて〜〜キャーどうしよう!
誰か一人なんて選べな〜い!でも選ばないといけないんだよねっ、うん。
「あ、あの」
“キエロ〜キエロ〜”
「ハ?」
“キエロ〜キエロ〜”
エ?ナンデスカ?
すごく聞き覚えのある声。“ヤツ”の声が頭の中で響く。
“デンワ〜デンワ〜by彼女”
『〜〜〜♪』
「あ、ごめんね」
と言うと遊馬さまは握っていた手を放してスマホを取り出して耳にあて
「もしーマコちゃん。今からー?うんいいよ。じゃあ、ハチ公前でね」
マコちゃんって名前の女の子と楽しそうに話しながら、どこか…たぶんハチ公前に行っちゃった…。
いやちょっまて、“by彼女”ってなに!?“彼女”!?遊馬さまは神だから彼女の一人や二人いてもおかしく…いや“彼女”ーーー!!?
“ケサランケサラン〜ケサランパサラン〜”
遊馬さまの彼女の事がまだ解決してないのにまた“ヤツ”の声が頭の中で響く。
いけないっ!意味は全然わっかんないけど、これ以上他の女にイケメンをとられるわけにはっ!
「ぁ」
「のんちゃん?」
「ケサラン」
「どこいくの?のんちゃーん!」
わたしに抱き付いていたのんちゃんは、急に空を見つめて“ナニカ”を捕まえようと腕を伸ばしてふわりふらりと歩いてどっかに行っちゃった…。
「……いやケサランパサランってなにーーー!!?」
なんかよくわかんない生物?そもそも生き物なの!?にとられたー!
またしてもイケメンがどっかに行っちゃったんだけどっ!?
いや待ってわたし。落ち着くのよ、しほり。
数秒前までわたしは三人同時にデートに誘われて困ってた。でも変なのに二人とられたおかげ?で一人に絞れた。
そう!今日のわたしは二ノ宮くんとデートする日だったんだわ!
「二ノ宮くんっ!!……ってあれ??」
「あーもういいわ。そんなやる気ねぇーなら他の奴に頼むわ」
「え?あのちょっ」
「一兎か?今日ヒマかー、ヒマじゃなくても来い今すぐな」
「うさぎぃっ!?」
二ノ宮くんは不機嫌そうにわたしをチラ見したあと、スマホを持ってないほうの腕を気だるげに振りながら去って行ってしまった…。
わたしっやる気ない顔なんてしなませんけどっ!?むしろデートする気満々絶好調でしたけどっ!?
なんでよりによってうさぎなんて呼ぶの、二ノ宮くんっ!?
「デートが…わたしのデートが…」
普通の女の子ならこんなの偶然とか運が悪かったとかで済まされるのかもしれないけどわたしのは違う。不運とかそうゆうレベルじゃない。
「あいつめぇ〜」
怒りがどんどんこみあげてくる。歯を食いしばり爪が食い込むくらいに手を握りしめる。
「絶対許さない!!」
猛ダッシュで気持ちはマッハで階段を駆け上がり、自分の部屋のドアを蹴破る。
「じゅるゥ〜ビクンッ!」
カーテンを閉め電気も消して真っ暗な部屋の中で、テレビを見ながら晩御飯に食べようと楽しみにとって置いたちょっとお高めのカップメンをズルズルと食べていた“ソレ”が殺気に気づき体をふるわせている。
「ぱ…ぱにゃ?」
「かわいこぶってもダメじゃぁぁぁつーか可愛くないんじゃぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
その日わたしの部屋からは人のものとは思えない獣の断末魔が町内じゅうに響き渡ったとさ
お・わ・り☆ ?
★あとがき★
登場:黒い人
ナゾの変態一号
黒「ハイー、ぱふぱふぱふハート
ぱふぱふってドラ●エのロマンだよね。ぐへへ♪
いやー終わったね。終わっちゃったねー」
変態「いや終わってねぇーよ!!」
黒「……おまわりさんっここにヘンタイがいます!」
変態「←ヘンタイ違うっ!えっと…ヘンケイ?」
黒「11」
変態「通報しないでーまだナニもしてないからー」
黒「…ナニってなにをするきだったんだよ…ったく」
変態「おじちゃんヒドイッ!」
黒「ぉぃ…誰がおじちゃんだ」
変態「ボクまだ出てきてないのにどうしてお話おわらしちゃうの?」
黒「無視ですか?虫は無視ですか?
そちらがそうくるなら私(ワタクシ)にも考えがございます」
変態「あ?」
黒「ドドンパッ!今回判明した新事実紹介回〜
【主人公:電波? 異界の声が聞こえる? 下の名前はしほり
六見:目の前の女の子よりも女の子のお誘い優先 彼女持ち?
四ノ宮:かなり電波?確定? ケサランパサラン大好き
一兎:二ノ宮の知り合い 女の子 あだ名はうさぎ
ヤツ:引きこもり? 地球外生命体? 断末魔=死亡説】
といった感じデース。
主人公の下の名前が判明したり、六さんが彼女持ち疑惑浮上、四くんはかなりの電波少年説フラグが立ち、名前だけ登場の一兎(いっと)ちゃん。
ちなみに主人公と一ちゃんの仲は最悪。男子の前でだけは仲良しよ?(コワ」
変態「…あれ?ボクのことは?“ヤツ”は死んでないよ?ほら見て、ビンビンでしょっ『腹パンを喰らえ』ゴホッ」
黒「短い間とゆうか二日間だけだったけどありがとー」
変態「本当に終わらそうとしてんじゃねぇぇぇ!!
終わんないからね!まだなにも始まってないからねぇぇぇぇぇ!!」
「はにゃ?「しつけぇぇぇ!!!」にゃぐぁぁぁぁぁ!!」