複雑・ファジー小説
- Re: 上京したら変態に憑かれました*住人募集中* ( No.7 )
- 日時: 2016/10/19 08:52
- 名前: 雪姫 (ID: p.mkGea5)
№003-2
目の前に天然パーマのクセッ毛ヘアーで肩くらいの長さ。髪色は白銀。本人曰く。わたしから白髪にしか見えないんだけど…。
体系は…。ショタ系ロリ?ロリ系ショタ?ショタとロリの間くらいの中性的なみため…らしい。
…がお腹を押さえて苦しがっているけどわたしには関係ない。
とゆうよりわたしには、何も見えない、何も聞こえない。
「あ゛〜い゛ででで…」
無視して閉めきられたカーテンを開けていると後ろから、うめき声が聞こえてくるような〜聞こえないような?
「ソレっキこえてる時のはんのうだよネっ!?」
「あーあー聞こえまーせーん」
「きーこえてマースー!絶対!
うぅ。シドイッわ!ボクはこんなにもお姉ちゃんの事ダイスキなのに、こんな扱い…」
「さっ。悪霊除霊グッツポチらなきゃ」
「無視かヨ!」
さっきからやたらに絡んで来るこの子は、わたしの…。
「何?」
「パートナー!カッコ人生のカッコトジ
一話目の冒頭で
【夜桜四丁目の隅っこ。駅からも遠く他の住宅街からもひとつ輪の外れた場所に建つおんぼろアパート“河井荘”
近辺に住む人たちからは“バケモノ屋敷”または“幽霊屋敷”と呼ばれているの。
わたしも最初にここに来たときは
あ…物件間違えた…
って思ったもんなぁ〜。すぐにUターンして田舎に帰ろうかとも思ったんだけどぐふふ…。
やっぱ神様っているんだねっ!“わたしのパートナー的存在”?ぐふふ。】
って世界公認ベストパートナー」
「貴方のことじゃないよ!神じゃなくて悪霊でしょ!?」
「イエイエ。ボクは立派な貧乏“神”っス。ブイッ」
「自称でしょ」
「ガーーーーーーーーン!!
シドイ!そりゃあ作者のせいで、バケモノだったり、モノノ怪だったり、ユウレイだったり、神だったり、って設定がブレブレだけどボクは貧乏“神”なのデス!」
とゆう感じの自称神さまのびんちゃんとわたしはホームシェアしてるの。
見た目パッと見は女の子だからホームシェアすること自体はなんの問題もないんだけど…二つだけ大きすぎる問題があるんだ。
一つ目は。
「ささァんもう夕暮れですシィ?湯あみでもぉ〜ぐへへ「だまれ変態!」うげっ」
またお腹に重たいストレートをくらわす。
“コイツ”の正体は幼い子供の姿の皮をかぶったただのエロオヤジ。
趣味セクハラ特技セクハラのド変態野郎なの。
「カワなんてかぶってないヨ、ずるむけダヨ!ギャフンッ」
口を開けば下ネタばっかり。
これのどこが威厳のある神さまよ。悪霊以外の何者でもないでしょ。
もう一つ問題は、びんちゃんの能力。自称神さまなだけあって、そこそこに…かなり厄介な能力を持ってるんだ。
「ん?ボクの神としての能力?イイデショウおしえてしんぜヨウ」
「相手の心を読むのも厄介だよねー。隠し事できないし」
「マァそれはあくまで前菜。ボクだけのすっごいその力とは———」
「モテモテの人を非モテにすることでしょ」
「にゃー!?なんでイッちゃうノ!?ネェなんでイッちゃうノ!?ボクがいおうと思ったのにー」
「いやだってキャラ紹介のとこにバッチリ書いてあるからさ」
「うぐっ、重大なネタバレだー」
「ネタバレだーネタバレだー」とおもちゃ屋さんでおもちゃを買ってもらおうと駄々をこねる小さな子供よろしくの、ゴロゴロ駄々をこねはじめちゃったよ…。よっぽど自分の口で言いたかったみたい。
「んーどうしたら駄々こねるのやめてくれるかなぁ?
あっそうだ!さっきの出来事からインスピレーションを受けて生まれた、新作の妄想劇を見せたらきっとやめてくれるよね」
「え゛?」
妄想劇とは———?
わたしの超社会人的才能、妄想。わたしの妄想はほかの人たちよりも優れている。どやぁ〜。
妄想スペシャリストのわたしが頭の中で、心が読めるびんちゃんの“ためだけに”妄想を劇っぽくするの。
わたしは妄想できて楽しい。びんちゃんはわたしの妄想が見れて楽しい。これで二人ともハッピー。
「ァ…あの…べつにみた」
「ではまいります」
「ェ」
しほりの妄想劇場【第一幕 愛ゆえに姫を取り合う勇者と魔王と】
出演:姫 しほり
勇者 雄輔
魔王 遊馬
羊飼いの青年 希
あらすじ:色欲大魔王 遊馬の手によってさらわれてしまった、美しき姫君 しほり姫を奪還するため伝説の勇者 雄輔は頼もしいニ人の仲間と+一人の羊飼いの青年 希を連れて魔王へ勇敢に挑んだ…が。
魔王は勇者が思っていたよりもはるかに強く、頼もしいニ人の仲間は次々と倒されてしまった。
場はクライマックス。魔王はしほり姫の手を取り、「勇者倒した後、どこ行く?」ともう勝った気で姫をデートへ誘う。
雄輔「この色欲大魔王遊馬っ、俺さまのしほりにきやすく触れてんじゃねぇ!放しやがれ!」
遊馬「勇者雄介よ。しほり姫は我のものじゃ。ソナタは最初の村へと帰るがいい」
雄輔「なんだとぉ!?」
希「すぅ〜zzzzz」
雄輔「寝てんじゃねーよ!羊飼い!」
希「んぅ〜ねむい…」
遊馬「フハハハッハッハ。残った唯一のPTメンバーも役立たず一人のようだな勇者?」
雄輔「ぐっ。こいつは最初からただの人数合わせだ。四人パーティーなのに二人しか集まらなかったんだからしかたねぇーだろ!」
希「すぅ〜〜」
遊馬「…他に選択肢はなかったのか?」
雄輔「ルイーダがお前らにはこいつがお似合いだって…」
勇魔「「………」」
姫「勇者さまー、お助けを〜」
雄輔「はっ、しほり!おのれ魔王め。くだらない会話をして此処に来た目的を忘れさせる作戦だったとは…。危うく罠にかかるとこだったぜ」
遊馬「……そ、そうだ。さすがは我が宿敵、勇者だな。今の策を見破るとは」
希「……ふたりとも普通に忘れてただけじゃ?」
勇魔「「しぃ〜〜〜」」
姫「あぁぁ、勇者さま魔王さま…」
希「だいじょうぶ、姫はおれが助ける」
姫「…羊飼いさま。
あぁぁ…そんな…わたくしめのために争わないでください。
わたくしは誰にも傷ついてほしくない」
雄輔「いくぞぉぉぉ魔王ぉぉぉぉ!!」
遊馬「望むところだ、勇者ぁぁぁ!!」
希「回復はまかせて。ホイミ」
姫「やーめーてー」
【完】
「・ ・ ・」
「ぐふふ…あぁそんな乱暴な。勇者と魔王と羊飼いがわたしを取り合って…ぐふふ〜」
「…引くワー。なんでド●クエ風?なんでみんなキャラ変わってル?自分のこと美化しすぎじゃナイ?自意識過剰ナノ?
結局姫ってどっちの味方ナノ?マオウとユウシャの両方に二股かけてるノ?
ジョブ羊飼いってカワイそうすぎるよ。もっとイイのなかったノ?テキトーすぎ。
ド●クエ風っても古いし、ローラ姫とか竜王、ロトの時代だよネ?時代を感じるとんだ妄想劇だよ「うっるさーーーいい!!」」
つづく…☆
◇あとがき◇
登場;黒い人
黒「ふぁいふぁい♪三話書き直しネタ回デース。文字数残り四百文字しかないから巻きでいくよー!
ついに出ました貧乏“神” 自称神様(笑)な幼子です。でも中身はオッサン。
しほりの妄想劇場も初登場!今回のテーマはずばりド●クエ!
メタ発言てんこ盛りの三話でしたっ。おわり!」