複雑・ファジー小説

Re: 上京したら変態に憑かれました*住人募集中* ( No.18 )
日時: 2016/10/26 08:57
名前: 雪姫 (ID: Rzqqc.Qm)

№009



そしてなんやかんやあって二ノ宮くんの家で晩御飯をいただくことになっちゃいました。
一階に降りてきて、リビングにある何処にでもある木製の四人掛けテーブル&イスに腰を下ろす。
座ってる席は、二ノ宮くんとその隣にのんちゃん、の向かい側にわたしが座りその隣に遊馬さまが座ってるの。
まさか遊馬さまのお隣に座って一緒にご飯が食べれる日がくるなんて、わたしもう死んでもいいかもぉ〜。
ぐふふ。

「んじゃ
「「いっただきまーす!」」

みんなで食べるご飯。二ノ宮家のご飯は和食派らしい。しかも全部二ノ宮くんの手作りなんだって!すごいよね。
口が裂けても毎日インスタント食品三昧だとは言えないよね…。

「ウッマー。ニノは料理美味いんダナ!」

びんちゃんが白米肉じゃがをがっついて食べてる。そんなに慌てて食べなくても大丈夫だよ。
まだおかわり沢山あるって言ってたから。
と心のなかで呟いてみたけど、二ノ宮くんの料理に魅入られたびんちゃんには何言っても無駄だったみたい。全然聞いてないもん。

「和食もいいけど、カップ麺がさいきょー」

ご飯を食べてたらふいにのんちゃんが話しかけて来た。
わかる。それっすっごくわかるよ、のんちゃん!
栄養にならなそうなあのチープなクオリティがたまらないんだよね。

「イヤ作るのがメンドイだけジャ?」
「のぞっちってずっとカップ麺食べてるイメージあるよね。実際そうなの?」
「あぁ。コイツ、ほっといたら俺の目盗んでカップ麺ばかりのカップ麺生活だぜ?」
「偏らないように、カップ焼きそば、カップ春雨、カップうどん、カップスパゲティ、カップおこげ、まれに冷凍食品「全部インスタント一択じゃねーか!」」

どうやらわたしとのんちゃんは同好の士らしい。わたしもまさにその生活スタイルだし。

「一日三食五十品目!!それがうちの家訓だ!」
「なるほど。それでスケさんはマーチなったと」
「ちげ…くはないが、ちげーよ!!」

遊馬さまにいいようにからかわれてる。やっぱり遊馬さまに敵う人はいないんだね。さっすが遊馬さま。素敵です。
遊馬さまの雄姿に見とれていると

「あ、こらっ希!さりげなく俺のところに玉葱入れてんじゃねぇーよ!」
「おすそわけ」
「いらねー!ちゃんと食え」
「うぅ」

のんちゃんが嫌いな玉ねぎをこっそり二ノ宮くんのお皿に移してことがばれて怒られちゃってた。
のんちゃんって子供っぽくて可愛いところがあるよね。母性がくすぶられるっているか、なんか守ってあげたくなるんだよね。

「じゃあそれ、わたしが食べてあげるよ」
「ぇ?いいの?」
「うん」
「ありが「駄目に決まってんだろ!!」う」
「えーいいじゃない、少しぐらいー」
「駄目だ。甘やかしたらコイツのためにならねぇ。お前も甘やかすな」
「「はぁ〜い」」

怒られちゃった。

「フフッ。マーチが板についてきたね、スケさん」
「ッ!なりたくてなってんじゃ、ないですよっ!」

遊馬さまにからかわれて照れる二ノ宮くん。あらら、怒ってそっぽ向いちゃった。
基本ツンツンしてるけどこのたまにあるデレが

「「いいんだよね〜。え?」」
「遊馬さんも?」
「へぇーやっぱり、リホちゃんもなんだね」

二人で確認し合って思わず笑いが噴き出しちゃう。
それを見た二ノ宮くんにまた怒られて、のんちゃんは懲りずに玉ねぎを二ノ宮くんのお皿に移し続けて、また怒られて。
なんだかおかしっくって最後には四人で大笑いだったよ。
やっぱりみんなで食べるご飯は楽しいね。一人で食べるのよりもずっと。



「アーア。やっぱりボクだけノケモノですか。
 イイデスヨーダ。わかってたことですしーね。
 ちーほはボクのなのに…。なんで気が付かないのかな?
 あんなヤツらと付き合ってたらこの先、トウンデモないことになるってのに…」






つづく…☆