複雑・ファジー小説

Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.1 )
日時: 2016/10/29 20:10
名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)



〜序章〜
・異世界への転生

「…なのでこの問題はこのように…」
黒板の前では先生がいま取り組んだ問題について解説している。
特に興味のない俺は、窓の外の景色をなにか面白い景色がないかと眺めていた。

「おーい、そこ。授業中によそ見をしない。」
「はーい。」
正直に言うと、いまのこの状況は全然面白くないと思う。決められた日になんとなく学校に行き、なんとなく授業を受けて、また決まった時間になったら帰る。
こうして俺たちはなんとなく1日を終える。そんな面白味のない日々に俺は退屈していた。
(あーあ。いっそ異世界かなんかに転生できたらいいのに。)
俺は面白味を求めてこんなことまで考えていた。まあ、できるわけないけど。
こうして今日も退屈な1日を終えるのか。そう思い、1つ溜息をついて黒板に目を向けると、一瞬、視界の隅にチカッと何かが光ったように見えた。
(なんだ?…窓の外から?)
周りをみてもどうやら俺だけだったようなので、最初は気のせいだと思っていた。だが、その光は絶えることなく断続的に続いている。…それどころかだんだん強くなっていく。
(おいおい…これ一体どうなって…!?)
そう思った瞬間俺の視界は白に包まれた。