複雑・ファジー小説

Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.2 )
日時: 2016/10/29 20:18
名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)

〜第1章〜
・目覚めた場所は…
「っん…?ここは…?」
俺が目覚めたのはなんと森の中だった。
「…は?え?いやここどこ?俺さっきまで教室にいたはずなんだけど?」
確かにさっきまで俺は教室で授業を受けていたはずだ。なのになんでこんな場所に?
「まあ…原因を考えるとするとあの光なのかもな。」
俺が気を失う直前にみたあの白い光。あれ以外に考えられない。
え?何本当に異世界来ちゃった感じですか?嘘でしょ?ダレカ嘘ダトイッテクレ。
…にしても大きな森だ。何もかもがいつもより少し大きく見える。
俺は男子の中でも身長が大きい方だった。それでもこれだけ大きく見えると言うことは相当大きいのだろう。この木は。
…いや、本当に「木が」大きいのか?
実は目覚めてから少し違和感がある。だけどそれを確かめるのが少し怖くて目をそらしているのだが…
「…まさかな。」
俺が感じている違和感は主に3つある。
まず1つめ。これはさっき言った通り周りのものがデカい。
次に2つめ。なんかいつもより声が高い気がする。
最後に3つめ。…男子の大切なものがない気がする。
なんと都合がいいことに実は近くに湖がある。ああ、本当に都合がいい。
…嘘です。確かめたくないです。
(でも確かめないわけにはいかないよな…。)
自分がいまどんな姿なのかは確かめる必要がある。
こんなにも普段と違う部分があるのだから…。出来ればいつもと変わりませんように!!そう願って湖を俺はそーっと覗き込んでみた。
…別人でした。…女でした。
「っうわぁーー!!!!もーやだーーー!!!」え、いや当たり前ですよね!?今まで男だった奴がいきなり女になるんだよ!?;今までの癖を全部直さなきゃいけないんでしょ!?
…え?ショックを受けるのはそこじゃないって?いや別に性別変わったことはそれほどショック受けてないけど。
なんてったってブスじゃないんだもん。それなりに可愛くてびっくりしたよ。自分でも。外見大事よ。どこの世界でも。うん。(あ、もちろん中身も大事だよ!)
…さてと。自分の外見を確認できたところで今の状況を整理しよう。
・どうやらここは俺の知ってる世界とは違うらしい。
・なんか美少女になってる。
・森にいる。
まとめると…俺は異世界に美少女として転生(?)しました。何それ面白そう。…そう俺が比較的これまで冷静だった理由。不安より好奇心の方がはるかに上だったから。俺はずっと「面白い」を毎日の生活に求めていた。そんな中でのこの転生。嬉しいに決まってんじゃん。
「さてと…これから何をしようかね?」
こうして大きな好奇心を抱えながら俺の異世界生活がスタートしたのである。