複雑・ファジー小説
- Re: 目覚めた場所は異世界でした。 ( No.4 )
- 日時: 2016/10/29 20:27
- 名前: 蒼衣 (ID: mDiTOv13)
・この世界について
えーと、お前は俺の中にいる存在なんだな?
《A.はい。》
さっきから俺の質問に答えてくれているが、なんでもおしえてくれるのか?
《A,私のわかる範囲でしたらお答えすることが出来ます。》
ふむ。なんでも答えてくれるのか。それなら…この世界について簡単に説明してくれ。
《A.この世界はこのような森などのダンジョン、主に5つに分かれる王国、小さな村などで形成されており、様々な種族たちが生活しています。》
え、この森ってダンジョンなの?もう本当にRPGじゃん。それならスキルとかあっても納得。
そういえば、お前もスキルの1つっていってたよな。他にもスキルっていうのがあるのか?
《A.はい。詳細はステータスで確認することが出来ます。ステータスを表示しますか? はい/いいえ》
えーと、これは、はいで良いのか?
すると、おれの頭の中に情報が流れ込んできた。
〜ステータス〜
種族:人間
称号:転生者
特殊スキル:〈賢者〉〈奪取Lv.1〉〈贈与〉〈翻訳〉
スキル:〈身体能力向上Lv.1〉〈暗視Lv.1〉魔法:無し
なんじゃあこりゃ。色々表示されたけど。全く持って意味がわからん。説明してもらおう。
お前はどのスキルによって俺に話しかけているんだ?
《A.特殊スキル〈賢者〉によるものです。》
特殊スキルって何だ?
《A.ごく稀に獲得できる貴重なスキルのことです。種族によってはその種族でしか使えない特殊スキルを持っている場合があります。》
じゃあスキルって何だ?
《A.その個体の経験によって得られる能力のようなものです。スキルにはスキルレベルというものが存在し、スキルレベルもまた、戦闘などによって向上し、スキルレベルが上がった場合、スキルによってもたらされる能力の値も変化します。》
魔法ってあるけど、これどうやったら使えるようになるんだ?
《A.魔法を使う方法は主に2種類あります。1つ目はもともと自分の中に蓄積されている魔力を使って発動する方法。使った魔力は次第に回復しますが、もともと蓄積されている魔力の量には個人差があります。2つ目は、この世界に漂っている魔力を取り込んで発動する方法です。この世界では至る所で魔力が漂っており、それを取り込んで魔法に変換することが出来ます。ただし、取り込める魔力の量も個人差があり、場所によって漂っている魔力の濃度も違うため、環境に大きく左右されます。》
ほう。そんな方法があるのか。あとは、この称号の転生者って何?
《A.この世界に漂う魔力などの膨大な力の周期がごく稀にずれ、時空を歪めて異世界に干渉することで…》
もっと簡単にお願いします。
《A.ごく稀にこの世界に異世界からやってくるものに与えられる称号です。》
何か特別な力が得られるとかそういうのは…
《A.特にありません。》
あ、そうですか。転生者が特別とかないんですね。知りたいことはあらかた聞いたかな。
うーんとりあえず魔法が使えるようになりたい。あっても困らないと思うし。そこらへんの木に向かって練習してみようかな?