複雑・ファジー小説
- Re: 俺の日常生活の中で突然美少女が現れたとしたら。 ( No.7 )
- 日時: 2017/02/20 18:15
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw (ID: DcPYr5mR)
第二章 俺達で、変える
「まぁ、一言で言えば部活よっ!」
やや楽しそうに愛乃が声を張り上げて言う。
「…部活ぅ?」とあ、ありきたりだなち心の中で付けたし、愛乃に問いかける
「あー!ありきたり、とか思ってるでしょ?いいのよ、それで!異世界とか部活とか青春とか、それでいいじゃない!」
「それで、俺達変われるのかよ?青春とか追い越していくんじゃねーの?こっちはなぁ、面白いラノベが書きたいんだよ!単なる青春楽しかったーみたいな感想いらねーんだよ!俺が求めてるのは……」
最初は静かに聞いてた愛乃が、
「うっるさーーーいっ!私、は…ただ青春を謳歌して最高の思い出に…うぅっ…」
…そうか。俺達は青春もろくにしてないのか。やりたいことやって、自分だけが満足するようなのじゃ…、だめなんだ。涙目になっている愛乃に少し頭を撫でて、
「何部にするんだよ?」と、言った。
「あんたのしたい事をしなさい。やりたい事、あるんでしょ?私は天王寺についていくから!それが…青春ってやつなんでしょ?」
愛乃は、そっぽを向いてそういった。
「おう!俺らの青春は、文芸部に捧げよう!部長は、俺!」
顔は見えないけど、なぜか愛乃が嬉しそうに笑っている。そんな気がした
俺達は、まだ青春を知らない。青春って、楽しいんだろうか?
- Re: 俺の日常生活の中で突然美少女が現れたとしたら。 ( No.8 )
- 日時: 2017/02/21 18:55
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw (ID: DcPYr5mR)
「さて、許可を貰いに行くわよ!」
放課後になり、教室中が夕焼けに染まった頃愛乃が言う。
「あぁ。」適当に相槌を打ち、俺達は生徒会へ向かった。
「一度入ってみたかったのよね、生徒会室に!」
わくわくしている愛乃を見て、「俺も」と小さく共感する。なぜなら、この学校でも有名である、「お姉さま」などと呼ばれる美少女がいる。
生徒会長で、会ったら美しさのあまりメロメロにされてしまうと言う、
柊 鏡花(ひいらぎ きょうか)どんな美人なんだ…?
コンコンー
愛乃がドアをノックすると、「いらっしゃい」。綺麗な声が中から聞こえる。
俺らは生徒会室に入ると、一人の美少女が、そこにいたー
綺麗な金髪が肩くらいに伸びている。まつ毛の長いピンクの大きな目。色っぽい口も……
「文芸部を作りたいの!」
ドンっと会長の机を叩く愛乃。最後まで言わせろよ!!
「あら、二人しかいないの?部員は4人以上よ?」
「あと、ふたりぃぃぃぃ!?」愛乃も知らなかったのかよ…
ってコミュ症の俺達でどうやって部員を集めろと言うんだよ!?
- Re: 俺の日常生活の中で突然美少女が現れたとしたら。 ( No.9 )
- 日時: 2017/02/23 21:29
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw (ID: DcPYr5mR)
「わ、私の家…来る?」
絶望していた俺に愛乃は目を逸らしながら言う。
「い、行っていいのか!?」パァッと顔を明るくさせた俺に
「行くんなら、さっさといくわよ!」
と、相変わらずのツンデレっぷり見せてくる。
いやぁー、いいね!女の子の部屋なんて何年ぶりだろうか。幼馴染の女の子の家に行った記憶しかないな。…あれ?あの女の子は、誰だったけ?
「着いたわよ?天王寺?」
んなことを考えていたら、愛乃の家に着いていた。
「おじゃましまーす!」
どうやら、家の人はいないらしい。愛乃はエアコンをつけてから、
「ジュースを持ってくるわ、いい子にしてなさいよ?」
完全に子供扱いされたので、戸棚をあさってみると、
「お…。美少女ゲームじゃねぇかっ!」
美少女が美少女ゲームをするなん…それに、愛乃だ。
あの愛乃だぞ!?
「お待たせ、暑いからコー○にしたけど…」
噂をすれば本人が…
「な、なにやってんのよ!」
「愛乃がこんなことをするなんて意外だな!」
俺は可愛い水着姿の女の子達が映っているゲームのパッケージを見せる。
「…悪いかしら?私だって…好きなのよ!」
「じゃあ、俺にこれ貸してくれないか?」
俺がそう言うと嬉しそうに愛乃は
「勿論!!」
と、言ってくれた。
- Re: 俺の日常生活の中で突然美少女が現れたとしたら。 ( No.10 )
- 日時: 2017/02/24 18:21
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw (ID: DcPYr5mR)
「俺君…」「○○…」
あなたはどうしますか?▼
▽見つめ合う
▽抱きしめる
▽キスをする
「キスだろぉーっ!」(ポチ)
俺は今愛乃の部屋で美少女ゲーム、いわゆるギャルゲー?をしている。
「きゃあっ!急になにするの!最低!」
画面の女の子のハートゲージが一気に下がり、走り去って行ってしまった。これはショック…
「はぁ…まだハート中途半端じゃない。この選択肢は抱きしめる、が正解ねっ!」
と、ドヤ顔で言う愛乃。
「結構やり込んでるんだな?初見でここまで知ってる奴はいないよな」
「ギャルゲーも勉強と同じものよ。女の子をおとすのは、快感ねー!」
うっとりした顔で言う愛乃に俺は呆れる。
「そういえば、俺ってなんのために…」
「あっ!そうだったわ!」
愛乃は鞄をゴソゴソとあさり、
「はい、これ」と、クラス名簿っぽい紙を愛乃が見せる。
「なんだよ?」
「学校内の問題児や不登校の子などを集めた物よ。」
と、俺にその紙を渡す。
「おう…んで、気になるやつはいるのか?」
「この子…なんだけど。」
愛乃が指を差す先には
「麻倉 岬 1年A」
と、書かれていた。