複雑・ファジー小説

Re: 表裏一体〜100degrees〜 ( No.15 )
日時: 2018/01/09 00:26
名前: 麗楓(のんたん) (ID: .HplywZJ)


10日から学校って早いわ〜。どうも麗楓です。
北海道って基本冬休み長い(本州より夏休みが短いので、冬休み長い)から、小中でのんびり過ごしていたけど......。
流石「自称進学校」は違いますね〜。残りの50ページを越える課題&課題テストはどうしようか。


ポロリ!?


 「おい紫野」
 「おい小池みたいな言い方止めてくれる?」
 「昨日七瀬から聞いたけど、俺のこと愛してるとか言ったらしいな」
 リンは咳払いをし、真っ直ぐ私の目を見て話し始めた。
 「俺たち、そういう仲じゃねぇんだから。変なこと言うのやめろよ!」
 
 「何でリンにそんなこと言われなきゃいけないのー?」
 思いっきり腕を伸ばしてリンを見る。そっぽを向いてうつむいていた。その頬はリンゴのように真っ赤だ。
 「俺にはそういう感情一切無いからな! 勘違いすんなよ!」
 小学生のような口調で私に訴えかけてくる。その姿にククっと声が漏れてしまう。笑わずにはいられなかった。ゲラゲラ笑うと更にリンは顔を赤く染めた。
 「じゃあ今好きな人居るってこと?」
 「居るわけないだろ。再来年受験生なのに、今から彼女作ってどうすんだよ」
 「彼女って......リンは告白しても振られるでしょ」
 「俺は振られる前提なのかよ......」


 「愛してるって、大体俺のどこを好きになったんだよ。まだ出会ってから数ヵ月しか経ってねぇだろ」
 「愛に日にちなんて関係ないのよ」
 「それ大体スピード婚する奴等の言い分だな」
 「病院まで私のこと迎えに来てくれたじゃん。そこで運命を感じたのよ。もう全身にビビビーって電流が走るようにね!」
 ウインクすると、困り果てた顔で見つめ返した。はぁっと溜め息をつき、呆れているようにも感じられた。
 「お前......ずっと気になるんだけど......」
 「え、パンツ見えるの今更気づいたの?」
 「それわざとだったのかよ!?」
 ぴらっとスカートを捲ると、リンは勢いよく顔をそらした。顔が真っ赤で口をモゴモゴと手で抑えていた。
 
 「男の子ならガン見すると思ったけど、違うんだね〜」
 「いや偏見持ちすぎだろ......」
 「じゃあ」
 そう言ってワイシャツを脱いで下着姿になる。更にリンはぎょっと驚いて床に尻もちをついた。
 そのときカチャン、という音と共に胸を締め付けていたブラがポロリと落ちそうになる。
 「きゃああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 急いでホックを締めると、息が上がっていることが分かる。リンはクックッと大声で笑った。
 「お前パンツとかブラジャーは見えてもいいけど、胸はダメなんだな。そんなに焦ってる姿、初めて見たわ」

 そう言ってリンは生徒会室を出ていった。私は耳まで真っ赤に熱く染まり、すぐにワイシャツを着る。
 
 そう、その笑い方、その仕草。全部が好きなの。
 
 リンの声を聞くと、その姿を見ると、胸が熱くなってニヤケてしまう。
 「身体......あっついなぁ......」
 どこが好き、なんて本人に向かって言えるのは、まだ先の話。