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複雑・ファジー小説
- Re: 時空を駆ける少年少女〜純黒の宝玉〜 ( No.1 )
- 日時: 2017/11/13 22:02
- 名前: 青らりP (ID: KwIJCRrJ)
ジーーーーーン、ジーーーーーン。
セミの声が響く暑い夏の昼、その小学校では社会の授業の真っ最中だった。児童達は、真面目に聞いている人もいれば、鉛筆を回したり、落書きしたり、受け方は様々だった。その中で一人が、席を立って先生にこう言った。友だ。
「先生!社会は飽きました!体育!体育しましょう!」
先生は呆れて苦笑しながら言った。
「全く。授業の途中で席を立つなと何度言えば分かるんだ?体育は次の時間だから、ほら、早く座って。」
友は、ちょっと抜けたはーいという返事をして、席についた。と、その時、
"キーンコーンカーンコーン"
「チャイムだっ!」
ほぼ音と同時、藍理が叫ぶ。誰も気づかないうち、終了時刻が迫っていたらしい。
「はーい、今日の授業は終わりだ。はい、日直は…」
担任教師が迷っていると、
「私です。起立、注目。」
と華凛が入り、挨拶を始める。
「これで、社会の授業を終わります。」
「「「「終わりまーす!」」」」
挨拶の終わりと共に、一部の児童は外へと駆け出していった。
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