複雑・ファジー小説
- Re: 〜闇の系譜〜(サーフェリア編)下【1月完結予定】 ( No.406 )
- 日時: 2021/02/01 21:56
- 名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE (ID: r1a3B0XH)
~あとがき~
皆様、お疲れ様です!銀竹です。
上巻も合わせると、大体五年くらい続けてきたサーフェリア編ですが、本日、無事に完結させることができました。
いや、ほんと、ようやく終わりましたね……まじで長かった(笑)後半とか、怒涛の更新ラッシュしてすみませんでした……。
私としてはすごく削ったつもりなのですが、これだけの長さになったので、もう自分の組んだ執筆スケジュールが信じられないですね。
まあ何はともあれ、読んでくださった皆様、誠にありがとうございました!
ちなみに闇の系譜、現時点で単行本換算すると20巻分くらいの文字数(大体200万字)あるので、もしミストリア編とか外伝も含めて読破してる方がいらっしゃったら、本当にすごいです……。
さて、下巻に関して。
ファンタジーというよりは、人間ドロドロ政権奪い合い劇場って感じでしたが、いかがだったでしょうか(笑)
上巻と同じく、小難しいなぁって思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、個人的に嬉しかったのが、今までの執筆ものの中で、下巻が一番参照数の伸びが良かったことですね。
長編って、基本的には読者さんが減っていくもので、もうここまでくると新規読者さんはつかないだろうし、減っていく一方だよなーくらいに思ってた分、余計に嬉しかったです。
理由は、色々考えてたんですが、一つは下巻の執筆期間が他より長かったこと。
あともう一つは、割とスポットライトがあたる登場人物が多かったからかなぁと勝手に思ってます。
上巻は、基本がルーフェン視点で、彼の成長を中心に物語を進めてました。
下巻も、ルーフェンとトワリスが主ではあるのですが、上巻に比べると、色々な登場人物に焦点を当ててたんですよね。
リリアナとか、アレクシアとか、あとはハインツ、サイ、ジークハルト……などなど。
作者的には上巻が気に入ってるんですけど、上巻は、ルーフェン以外の主要登場人物が、おじいちゃんおじちゃんおばあちゃんって感じで、ここは老人ホームか?って状態でした。
私は若者より老人が活躍する物語が好きなので、ああなったわけなんですが、客観的に考えると、下巻の方が彩りはあったのかなぁって気がします(笑)
下巻は、登場人物だけじゃなくて、要素としても色々詰め込みました。
友情だったり、恋愛だったり、親子愛だったり、憎しみ愛(合い)だったり。
なんでいろんな要素を詰めたかっていうと、ルーフェンよりも、トワリスのほうが、精神的には成長してほしかったからなんですよね。
強者という意味では申し分ないルーフェンだと思ってるんですが、内面は陰キャ小学生なので、対するヒロイン、トワリスには、広い視野をもって、様々なことに関わって成長してほしいなと思ってました。
まあトワリスはトワリスで、融通利かなかったり、あまっちょろい部分はありますが、土壇場に強いのは彼女の方。
ルーフェンは、ダークヒーロー的な側面があるので、トワリスには正統派ヒロイン(拳でのしあがっていくタイプ)として、真っ直ぐさを保っていってほしいなと考えてます。
上巻と比べると、下巻のルーフェンは、悪い意味で大人になってしまったなぁって感じでした。
最初の方は特に、なに考えてるか分からないし、トワリスにも読者さんにも「昔のほうが良かった……」と思われたかもしれません。
彼がなにを考えているかは、後半に書きましたが、それでも、明らかに闇側の人間であることは確かなんですよね(笑)闇の系譜だし。
ジークハルトという主人公的性格の登場人物が現れたこともあり、本格的に正統派ヒーロー側と、ダークヒーロー側の二つに、焦点が分かれてきたような感じがします。
ルーフェンに関しては、上巻では成長しましたが、下巻ではどちらかというと落ちてますよね。
成長してから落ちて、あれだけ嫌ってた母側に寄っていくのが下巻でした。
ちゃんとハッピーエンドにはなりますが、ルーフェンは、いわゆる主人公らしい主人公ではないので、好き嫌いは分かれるのかなぁって思っています。
あとは、下巻は、モブじゃない名前ありの登場人物を、結構殺してしまいました。
あんまり報われない死は好きじゃないので、それぞれ意味のある死、終わりの死として扱ってきましたが、書いてて私が病みそうでしたね(笑)
下巻は通じて、まあ長かったってのもありますが、結構書くのしんどかったです……。
なんか、書きたいことが多すぎて、うまくまとまらないので、あとは長ったらしい解説パートに載せようかと思います。
解説あとがきパートは、例のごとく長いので、ぶっちゃけ読まなくて大丈夫です。
ただ、省いちゃった背景とか、伏線とか、詳しく知りたいって方がいらっしゃいましたら、話ごとに書くので、部分的にでも読んで頂けたらなと思います。
どこか別の場所でも書いた気がしますが、サーフェリア編は、私が闇の系譜を書こうと思った原点となるお話です。
本当に、ずーっと書きたかったお話なので、サーフェリア編を書き終えた今、割とガチで、人生の目標を一つ達成した!ってくらいの心境です。
正直、淡々とあとがきを書いている場合ではないですね。言語化すると「ァアッ……アァアアァ」って感じです。
闇の系譜はまだ続きますが、書きたい場面は大方書けたので、割と満足してます。
今後についてですが、次はアルファノル編が始まります。
主人公はルーフェンとトワリスですが、メインでジークハルトとか、バジレットおばあちゃんの孫シャルシス、あと闇精霊のエイリーンあたりが出てきます。
……が、ちょっと疲れたので、すみません、休憩します(笑)
好きで書いてるので、嫌になったとかではないのですが、単純に疲れました。
外伝書いたり、絵描いたりはすると思いますが、アルファノル編の更新自体は、数か月後になるかなと思います。
はい、それでは、ここまでお付き合いしてくださった方、重ねてありがとうございました!
他の編を読み返したり、アルファノル編もまた読んでくれたら、とっても嬉しいです。
ではでは!
2018.3.4~2021.2.1
銀竹