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複雑・ファジー小説
- Re: イストリアサーガ-暁の叙事詩- ( No.1 )
- 日時: 2019/02/27 10:53
- 名前: 燐音 (ID: C6aJsCIT)
断章 聖戦の叙事詩
イストリア歴616年4月
帝国の若き名将「キドル・ティニーン」率いる「トゥリア帝国騎士団」及び帝国の大軍が
イース連合同盟の一つである大国「ライラ王国」を包囲し陥落させた。
連合同盟盟主である「アーサー・ユリウス・ネァ・イース」は八万の軍勢を従え、
「ラーフ公国」と「ライラ王国」の国境である「ユピテル山脈」を東へ進み、奇襲を図った。
しかし、キドルの戦略と帝国の四大司祭の一人である「ハイレクーン・マリオネット」の罠により、
盟主アーサーは戦死。
同盟軍はその後に続く敗走で十万余の将兵を失った。
「イース連合同盟」は、九の国が初代イース国王がトゥリア帝国の脅威に対抗するべく結成された
軍事連合同盟であり、全軍の指揮は盟主であるイース国王に委ねられている。
その国王の戦死は同盟軍に大きな動揺をもたらし、戦線は各地で崩壊。
帝国軍は一年を経ずして、「ハッカ共和国」「テンペスト王国」「ラーフ公国」をも落とし、
イストリア大陸を飲み込む勢いを見せていた。
イース王国は盟主アーサーの嫡子である「モルドレッド・ユリウス・ネァ・イース」を、
イース同盟の体制を立て直すべく新たな盟主とし、
同盟諸侯に対し国王と共に戦うために、
イース王国の「王都ブリタニア」へ参集するよう命令を発したのであった。
砂漠の国「デザイト公国」の西に位置する草原の小国「エリエル公国」では
エリエルの太守「アイオロス・グン・エリエル」の子
「シャラザード・グン・エリエル」が、配下の兵百騎余りを率いて一路ブリタニアを目指していた。
イストリア歴618年6月16日
ブリタニア入城を目前にして立ち寄った小さな村から
この物語は語られる・・・・
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