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複雑・ファジー小説
- 環琴桜子は成奴零の幼馴染みである ( No.1 )
- 日時: 2018/12/02 23:59
- 名前: PePe (ID: kJLdBB9S)
環琴桜子は成奴零の幼馴染みである
時間は朝の七時を指している。まだスマホのアラームが鳴らない時間である。そんな時間にも拘らず【外で零の名を呼んでいる存在】がいた。その存在の声は高く女性の声であった。そんな声を聞いて【煩い】以外の感情が湧かない零は目を擦りながら起き上がり、欠伸をした。
すると零の勉強机がある方から【バンッ!】と大きな音が鳴った。鳴ったのではなく【割れた】のだ。そしてそこから外で大声を発していたであろう存在が【二階の零の部屋に顔を現し】た。
「はっろー!零クン!元気ぃ!?」
元気に言う存在に対し零は呆れながら存在を見、発言する。
「…煩いぞ環子?後ガラスを割るなバカ。修復する身にもなってくれ」
「何でぇ?私が支払ってるのにぃ?」
ニコニコと笑いながら零の家に不法侵入する環子。そんな環子を見て溜息を吐く零。
「…で、何で来たんだ?俺が起きる時間はもう少し先なのだが?」
零が瞬きしながら言うと環子は簡単に「処理をする為だよ?」と言って、零に近付く。
「だって男の子でしょ?毎朝毎朝大変じゃん?昨日も一昨日も、一昨昨日も四日前、いや一週間前だって来ているでしょ?朝の処理の為に?」
「だけど全て未遂だ。何故か分かるか?俺がそれを受けたくないからだ!」
怒りを露わにしながら零は環子の頭を掴み、進もうとする環子を止める。そして零は手を離し、環子に「はぁ…完全に目が醒めた。おい環子?飯食うか?」と言って環子を見る。
不法侵入した彼女は環琴 桜子(かんきん さくらこ)。成奴零の唯一の女友達であり唯一の幼馴染みである。
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