複雑・ファジー小説

高校一年生、成奴零の卒業迄の夢 ( No.3 )
日時: 2018/12/04 23:54
名前: PePe (ID: 4V2YWQBF)

高校一年生、成奴零の卒業迄の夢

「さぁ食べよう」
零は卓につくや否やフォークとナイフを持ってナイフで黄身を切り、口に運ぶ。そんな零を見て桜子は「そんなの美味しいの?」と言う。
「美味しいさ、お前には分からんだろうなぁ?」
「…分からないよ?だって黄身が食べれないんだから?」
「知ってる、意地悪をしただけだ」
零がそう言うと桜子は台所に向かい、ナイフを手に取り零に向かって投げる。
「あっ、ごめん手が滑った」
「明らかに敵意剥き出しだったよなぁ!?完っ全に俺に投げたよなぁ!?」
零はフォークを桜子に向けて叫ぶ。桜子は「大丈夫、当てる気は無いから」と笑顔で言う。
「流石に【性奴隷計画】を目指している君を殺す訳無いでしょー?」
「全く…危ないなぁ?」
零はその場で溜息を吐いて朝餉を再開する。【性奴隷計画】、それは【成奴零の死ぬ迄の夢】だ。自身の周りに女性を侍(はべ)らせハーレムを作ろうとしているのだ。零は何年かかっても学校を卒業し、老人になってもハーレムを築こうとしているのだ。
「大丈夫だって?ほら、私を信じてよぉ?」
桜子は微笑みながらスカートの端を捲ってショーツを見せたり、左側の服をずらし胸を見せる。だが零は一瞥し「俺に汚い物を見せるな」と発言する。
「えっえー!?何で私の時だけそんなに辛辣なのー!?」
桜子は涙目になりながら料理の前に移動し、投げたナイフで焼いた白身を食べる。味付けは醤油だった。零はウスターソースで、味付けをしていた。