複雑・ファジー小説

Re: 「死ぬな」なんて聞き飽きた僕ら ( No.17 )
日時: 2019/06/08 20:57
名前: Nahonn (ID: bb2N.JWt)


 畠中さんは封筒を開けると、手紙とスマホが入っていた。

 畠中さんは目を滑らせて手紙をみた。

 「読んだ方が……いいわよね。」

 畠中さんは少しだけ嫌そうな顔をしている。僕達は、敢えてそれに触れない。

 「うん……。」

 比留間さんが答えた。

 「……じゃあ。」

 畠中さんは何でもないことを装って平然と話始めた。


 「畠中 百合巴、それと他の四人へ

 君たちには、神崎汐里の命を懸けたゲームをして貰う。」

 鹿山くんが眉を潜めた。何を云ってるんだコイツ、と今にでも言いそうだ。

 神崎さんの命を懸けたゲーム………。

 僕は畠中さんが言うまでの間、ほんの数秒だが考えた。

 「このゲームは、君たちの言動で、神崎汐里が"死"を決断するか否か、を決めるゲーム。

 今回君たちにやって貰うのは、"神崎汐里の死にたい理由を見つける" そして、 "それを解決する"。この二つだ。

 神崎汐里が死ぬか否かはこのスマホのモニターに文字を表示する。

 それでは、皆は自分の封筒を開けて。ただし、他の人には見せてはいけないことにする。」

 僕達はこれからどうなるのか。

 神崎さんは無事なのか。

 xはなんなのか。

 そんな"生きている人間的"な考えが僕の脳みその中を回っていた。