複雑・ファジー小説

Re: 「死ぬな」なんて聞き飽きた僕ら ( No.6 )
日時: 2019/04/22 18:52
名前: Nahonn (ID: 3nlxUYGs)


 「これで...全員....よね?」

 畠中さんが、張りつめた無言の空気を割った。その、蒼みがかった瞳は、心なしか苛立ちが混ざっていた。


 「秋風くんか〜。意外ダナー」

 能天気に比留間さんが笑った。不安を誤魔化しているのだろう。僕も吊られて微笑む。


 「へぇ〜。面白いメンバー。特に仲良くないし俺ら。強いて言えば、4組のやつは居ないね。」

 鹿山くんはそうニコニコ笑った。しかし、眼は口ほどにものを言う、と言われているように、紅い眼だけは、

 動揺を隠し着れていなかった。

 「ねー、神崎さん。」

 そして、無理矢理に神崎さんに話題を振った。


 「え...あ...はい。そうですね。」

 神崎さんは、ぼーっとしていた様で、曖昧に答えた。何か、変に怯えている。

 
 「それに、部活、委員会、クラブチームにもピンとくる繋がりは無いな。」

 山澤くんが、そう言うと、「そお、それ。」と鹿山くんが山澤くんを見た。


 「目的、そろそろ教えてよ。Xサン。」

 鹿山くんが、スマホを右手でつまみ上げた。