複雑・ファジー小説
- Re: 鳳凰の戦い ( No.4 )
- 日時: 2019/08/04 17:41
- 名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)
鳳凰の戦い:4話
2年後…557年(武烈王3年)
科挙制度の導入で第2次の新羅大盛期となった。。
[町]
町を歩く幼いユンボムとラングン。
ラングン「ユンボム。久々に唐菓子を買いに行かないか?」
ユンボム「唐菓子?そんな物ばっか食ってるからお前は太るんだよ。」
ユンボムはラングンの大きなお腹を叩く。
ラングン「ユンボム。いいだろ?今日だけでいいからさ。」
ユンボム「自分で買いに行けよ。」
ラングンたちの前にアルチョン公が立ち阻む。
ユンボム「おじさん。どいて下さい。」
アルチョン公「君がキム・ユシンの息子かね?」
ユンボム「そうですがおじさん誰ですか?」
アルチョン公「私はアルチョン公だ。」
''アルチョン公''と聞いた瞬間ラングンの手を繋いで逃げ出すユンボム。
ラングン「ユンボム。どうしたんだよ。そんな慌てて逃げ出して。」
ユンボム「あれがアルチョン公だ。あれが私の叔父フムスン公を殺したアルチョン公だ。」
その後ろからユンボムを矢で狙い定めるアルチョン公の元にキム・ユシンがやって来る。
キム・ユシン「卑怯だぞ。アルチョン公。子供で私を陥れようとわけか。」
アルチョン公「これは。ユシン公。あれがユシン公の息子か?そなたの息子だったのか。それはかたじけない。あ。そうだそなたに次期に逮捕状が下るだろう。」
キム・ユシン「逮捕状?」
アルチョン公「楽しみに待っているがいい。ユシン公。」
[朝廷]
ユシンだけがいない朝廷
アルチョン公「今日はユシン公に参内を中止する申し付けました。」
武烈王「誠にユシン公が百済と内通していたと?」
ユシン派・ウォンスル「大王陛下…臣下キム・ユシンは…」
アルチョン公「ウォンスル公。朝廷に公私を持ち込んではならぬ。またユシン公の親族をこの参内に参加させるべきではなかったようだ。」
武烈王「余はユシン公が百済と内通したと言う証拠が欲しい。」
アルチョン公「未だ宮殿に出仕できぬ私が証人です。」
武烈王「何だと?」
アルチョン公「キム・ユシンは私の政治の邪魔をした!故に私が政変を起こし、キム・ユシンとキム・ユシンの幼き頃からの友の大王殿下を殺し、私が世を治める。」
そう言い、アルチョン公は胸から短刀を取り出し、武烈王の腹部に短刀を刺す。すると、キム・ユシンらが朝廷に入ってくる。
キム・ユシン「大王!」
ガンジョン「大王とキム・ユシンを殺せ!」
キム・ユシン「逆賊らを残らず皆殺しにせよ!」
アルチョン公はキム・ユシンによって倒れ、政変の為に外で準備していた兵も既にユシンにより死んでいた__
しかし武烈王は危篤状態であった__宮中を走り回る医者たち。
終