複雑・ファジー小説

Re: ~鳳凰の戦い~〈闇の鳥〉 ( No.10 )
日時: 2019/08/04 17:06
名前: 渾身 (ID: Xr//JkA7)

第1章「戦いの始まり」 第3話「五国の戦い」②

【百済・新羅 宿舎】
酒を飲むキョン・フォンとクンイェ
キョン・フォン「今日こんにちは誠に見事であった。あの新羅のキム・ジェミンらを倭国へ追い込むとは。」
そこに、兵士がやって来る。

【宿舎・外】
そこには土下座をしたキム・ジェミンが。
キム・ジェミン「両大王陛下。私は新羅の代表として百済と高句麗に投降をお伝えを参りました。」
クンイェ「何だと?」
キョン・フォン「誠に投降するのか?」
キム・ジェミン「はい。そう言うと思ったか?かかれ!」
大軍が宿舎に攻め入る!
そして、キョン・フォンに矢先を向ける兵士が矢を放ち、キョン・フォンの肩に毒矢が刺さる。
キョン・フォン「よくも…よくも…皆殺しにせよ!」

そこに藤原時平が馬に乗って7万の大軍を率いて宿舎に攻め入る!
藤原時平「7万の兵士達よ!百済と高句麗を滅亡させよ!」

902年 9月18日 高句麗と百済は倭国と新羅の大軍に敗れ、「新羅の奪った領土を返す代わりに助けてくれ」とキョン・フォンは醍醐天皇にせがみ、五国は和平を組む。

西暦903年(天復3年)官僚を次々と殺害し、権力を持っていた李茂貞は901年宦官勢力がクーデター事件に関与していた朱全忠と和議を結び、901年に起こった李裕退位の乱を終結させた。その後、長安に帰還する昭宗すると、官僚殺害を続けた李茂貞を失脚させ、官軍だった朱全忠は大藩鎮として勢力を振るうようになる。さらに、朱全忠は自ら皇帝になろうと、宦官を約7000人処刑した。

【唐朝廷】
朱全忠「陛下。李克用を処刑なさいませ。陛下を還元で惑わし…」
李克用「陛下。奸臣の言葉に惑わされてはなりませんぞ!」
朱全忠「黙れ!」
朱全忠は刀を衣から出し、李克用の腹に刺そうとした時…
昭宗「やめなさい!皇帝の前で殺生を行うと言うのか!」
朱全忠「ですが…陛下…」
昭宗「ここは神聖な宮廷の場だ。殺生はならぬ。」

【高句麗朝廷】
クンイェ「唐朝廷で内乱が?」
ワン・ゴン「はい。王様。朱全忠という極悪非道な大藩鎮が内乱を起こしております。」
クンイェ「ハッハッハ。唐の皇帝陛下も歳を召されておるというに。臣下の内乱が起きるとは。陛下も大変だな。」
ワン・ゴン「朱全忠は自ら帝位に昇ろうとしています。このままでは高句麗にも被害が及ぶやもしれません。」
クンイェ「そうか。ではチュ・ヤンス、あの者を使臣として唐へ行かせろ。」
ワン・ゴン「はい。陛下。」