複雑・ファジー小説
- Re: 虹蛇ーにじへびー ( No.10 )
- 日時: 2019/10/08 06:31
- 名前: エイ (ID: Xr//JkA7)
↓いつか連載始めたい小説
虹蛇ーにじへびー
虹蛇__それは創造と雨を降らせる力があるとされる、神話・伝説上の巨大な蛇である。
虹蛇には北アメリカを始め、オーストラリア、アフリカなどで様々な場所での伝説がある。その中__大国アバチュジマンでは「湖を天に掲げ干ばつを回避する。湖が天に昇った際には虹のように地は輝く。」そう伝説されていた。つまり纏めてみると''天地を逆転する蛇''だ。混乱の渦巻く大国アバチュジマンを逆転した三匹の''天地を逆転する蛇''が現れた。
博暦1333年(日本の8世紀〜9世紀)
ボロボロの服を見に纏った王女ヨナンが天を見上げこう心中思う。
(何故…アバチュジマンは滅びた…何故…私の祖国は滅びた…謀叛を起こして王位に就いた父チャンガムは何故…敵国バハンドクに身を寄せようとしたのか…''天地を逆転する蛇''も亡骸へと変わり…)
60年前…博暦1273年(日本の6世紀〜7世紀)
軍事能力は最強だった大国アバチュジマン。しかし国王チチュンの統治能力はまるでなく国は混乱に渦巻かれていた。そんなアバチュジマンに敵国バハンドクの侵撃に遭いアバチュジマンは滅亡を目前にしていた。。。
上々太(アバチュジマン官位正2品)ガンジヒが怒りを露わにして酒を口にする国王チチュンに怒鳴る。「国王陛下!現在バハンドクにより侵撃を受けているというのに酒を飲むなど…随分と呑気であられますな。」チチュンはガンジヒの怒鳴り声に驚き酒瓶を落とす。チチュンは怒り気味で言った。「上々太よ。国王に怒鳴るとは何事だ!おい…そなた達 臣も見たであろう?余に…忠誠を誓うべき臣が怒鳴ったぞ?」とガンジヒを指差して笑いながら他の臣下達に尋ねるかのような口調で言った。そこに僅か10歳にも劣る太弟キチュクドがやって来る。床に落ちた酒瓶を見たキチュクドはチチュンに愛嬌のある口調で言った。「兄上。そう怒ってはなりませぬ。朝から酒を飲む兄上も悪いのですよ?」キチュクドのその愛嬌に微笑みを見せたチチュン。「そうだな。確かに太弟の言う通りだ。上々太には謝罪にしなくては。」__ガンジヒはナソグテと共に宮の廊下を歩く。ナソグテはガンジヒに心配そうな声の様子で言った。「上々太殿。むやみに国王陛下に怒鳴ってはなりませんぞ。この前の五月の時も同党派のバルドス殿が宮で国王陛下に怒鳴り散らし、処刑されたばかりですよ。上々太殿も国王陛下のお気に触れたら…」ガンジヒは首を横に振ってきっぱりと言う「国王陛下もその様な愚行はされないだろう。そうだ。バハンドクの侵撃の守備隊長はシマヌに任せよ。帥はこの侵撃で逃亡した官僚らを調べよ。」「はい。上々太殿。」__バハンドクの侵撃はとてつもなく攻撃速度は尋常ではなかった。バハンドクは7万の人力を手に攻めた。軍事に長けていたアバチュジマンだったが、バハンドクの都の推定到着日の前日にチチュン主催の狩りがあり1万を超える兵士の出兵はチチュンにより許されなかった。アバチュジマンの国民らはチチュンの愚行に許す事が出来ず反旗を覆し各地で謀叛が起こった__
1ヶ月後…博暦1273年7月 アバチュジマン側はバハンドクに和親願いを請うた。そして8月にバハンドクの朝廷で願いに可決が出た。7万の侵撃軍はバハンドクに帰国した。
博暦1273年11月 ある小さな村の人々が農具を手にして刀を始め、鳥銃を手にした数千人の村人と合流した。「あなた方が国王廃位を望む農人方ですか?」
終