複雑・ファジー小説

Re: 朧月ー首魁者の乱ー【後編突入】 ( No.21 )
日時: 2019/11/07 08:04
名前: エイ (ID: Xr//JkA7)

「朧月」ついにクライマックス突入!それと共にタルバルンでは真冬に突入していた。

【第8章 葛藤】

新国王として善政を施し国庫を満たしたバンダル新国王。そんなバンダル新国王率いるタルバルンに戦乱の危機が襲いかかっていた。

「国王陛下。決して飛鳥国がタルバルンに攻め入ってくることはございません。奸臣の言葉には耳を貸さず我ら忠臣らの言葉に耳をお貸し下さい。」と乱成派の長トコム。それに対して強い口調で乱反派のワガはこう言った。「飛鳥は必ずタルバルンに攻めてくることでしょう。私が飛鳥へ使節に行った際には武装した兵士らが武器を整えてるのを確と確認しました。」と。
二つの党派の争いはタルバルン滅亡の時まで絶えることはなかった。その頃飛鳥国では全権を握る蘇我蝦夷によってタルバルン討伐の準備が着々と進められていた。

ー飛鳥ー

「天皇陛下。タルバルンへ今こそ攻め入る時です。天皇陛下。出兵の命をお下し下さい。」と蝦夷が。甲冑を被り握り締める姿を見た皇子。皇子は蝦夷を睨みつけた。

そしてその年の2月の初旬 飛鳥国はタルバルンへ出兵した。タルバルンの朝廷では今も進撃されている今も戦乱について揉めていた。それはバンダル国王を出兵させるか出兵させないか。そのような議題。その議題はタルバルン滅亡まで決まることはなかった。その時、親衛隊長タイソブァクはバンダル国王への不満を募らせた。

「師匠。どうしたのです。何故…王位にいつまでも座っているのです!師匠は私の師匠だ。決して国民の父などではない。決して違う。王位をお捨て下さい。そして私と一緒に逃げましょう。」と涙を一目に溜めてタイソブァクは言ったがその場を後にしたバンダルの姿にタイソブァクは拳を握った。

妻ハヤヌとの子を抱いてタイソブァクは心中こう悟った。(師匠は変わった。奸臣らの意思に揺らされる無能な王だ。無能な王が王位に就くこの国に住むことがとても虚しい。)

酒を飲みながらタイソブァクは部下たちにこう言った。「革命を起こすぞ。」

2人の関係は師弟関係から敵対関係へ…次回タイソブァクは反乱を起こす__

〈革命〉は成功するのか__