複雑・ファジー小説

Re: 朧 月ー首魁者の乱ー ( No.9 )
日時: 2019/10/05 21:55
名前: エイ (ID: Xr//JkA7)



【第3章 謀叛】

(>>1-8)前回までのあらすじ 父の遺志を継ぎ影紗堂への復讐の為 タルバルン代々伝わる禮賀図を宮から盗もうとするが、影紗堂に先読みされ、追われる身に…追い詰められたバンダルは崖から落ちる。崖の下にてその村人に助けられるが記憶を失ってしまう__バンダルは''ウォバン''として崖の下で育てられる事に。

笠を被った謎の男が杖をついてある屋敷に入っていく。その屋敷にはボロボロな服を着て黒髭を生やしたクゥヌの姿があった。そして謎の男は笠を取るその正体はキョットン(太妃の兄、ジャンの叔父)だった。そこにもう一人杖をつきミオルが現れる。「謀叛が起きたようだ。謀叛が…起きた。。。」__挙兵した''お頭''が馬に跨ぎ刀を掲げて言う。「我が!王位に座る人物だ!!!」と。''お頭''は黒い覆面を取る。''お頭は自らの顔に刻まれる刀の切り傷を辿る__皇宮には次々と火矢が放たれる。皇宮の上には煙が曇っていた。''お頭''の元に皇宮の中を偵察してきた''副頭''が戻って来る。「お頭。逃げたようです。」と言われ、引き返そうとした時…後ろには1万程の兵士を率いたクゥヌ、キョットン、ミオルの姿があった。「国王陛下の元へ行くならば私を殺してから行け!」とクゥヌが力強い声で言う。「光紗堂の残党か。チャンスだ。これほどの光紗堂がまだタルバルンに潜んでいたとは恐ろしくてならない。一掃せよ!」''お頭''刀を掲げ命令する。一斉に影紗堂の1万の兵士と光紗堂の1万の兵士がぶつかる…(((何者かが自らに刀を向ける。そして何者かに…崖から落とされる。その者の覆面の姿を思い出す)))悪夢から目覚めるウォバン。「なんだ…この…黒い覆面をした者は…」そこに甲冑を纏い、武装した老爺がやって来る。「ウォバン。戦って来る。そなたは待っておれ。」と急いた様子の老爺を引き止めるバンダル。「お爺さん。私も行きます。」