複雑・ファジー小説

Re: 壬辰丁酉.プロローグ ( No.1 )
日時: 2019/12/01 21:04
名前: エイ (ID: Xr//JkA7)

火花が飛ぶ戦場の砂上に''壬辰丁酉''と記されていた。

【主な登場人物】

 加藤清正の庶子、将軍           加藤清泰《かとうきよやす》

 豊臣秀吉の甥、後の関白。清泰の友人    豊臣秀次《とよとみひでつぐ》

日本の関白、後の太閣関白。秀次の叔父   豊臣秀吉《とよとみひでよし》

加藤清正のライバル、豊臣秀吉の重将    小西行長《こにしぎょうちょう》

 朝鮮14代国王               宣祖《ソンジョ》

 全羅道水軍節度使、リュ・ソンリョンの弟子 李舜臣《イ・スンシン》
 
 右議政、府院君              柳成龍《リュ・ソンリョン》

 加藤清泰の実父、主計寮          加藤清正《かとうきよまさ》

 後の江戸幕府の始祖、権大納言       徳川家康《とくがわいえやす》

 豊臣秀吉の幼馴染み、秀吉の忠臣      前田利家《まえだとしいえ》

 徳川家康の寵将              本多忠勝《ほんだただかつ》

1599年〈慶長4年〉江戸城【主領館】

加藤清正は加藤清泰の遺体を担ぎ主領館へ参った。

『江戸城主様。どうか加藤軍をお認め下さい。』清正は徳川家康に必死に頭を下げて乞うた。

彼は壬辰丁酉倭乱で戦死した養子である加藤清泰の遺体を家康に献上した。その後加藤清正は徳川家康の配下になるが1年後の関ヶ原の戦いで家康の敵軍に手を貸して謹慎を言い渡された。加藤清正は後に熊本へ参り熊本城を築城する。

1588年《天正16年》
征夷大将軍である足利義昭《あしかがよしあき》が朝廷に座を譲り室町幕府は幕を閉じた。同年物語は幕を開ける。