複雑・ファジー小説
- Re: シルキー&フェイのアトリエ ( No.2 )
- 日時: 2020/02/08 22:52
- 名前: L ◆zWpDOhpQ2s (ID: AfHZgVrd)
【専門用語】
◇おおまかな世界観
神々に見捨てられた大陸「ティラール大陸」は、大気中に含まれるマナの枯渇により、精霊が暴走して各地で災害が起こっている。
大陸の中央には、瘴気を吸いマナを生み出す、「世界樹セフィロト」がそびえ立っているのだが、セフィロトは日に日に弱り始めていた。
その原因は、新たに開発された「魔導具」という、マナを著しく消費する代わりに魔術に近い疑似魔術を行使できる道具を、人間達が使っているからだった。
魔導具を行使する度にマナを失い、精霊達は我を失って暴れ回り、セフィロトは弱っていく。
これを防ぐためには、魔導具に代わる新たな技術が必要であった。
◇専門用語
・ティラール大陸
ティラール大陸は、6つの領を治める領主に統治されている。王家は存在せず、大陸各地では各々領主が領地の人々をまとめている。
・アクアマリン領
水が豊富で、川の上流の水は美しい。
しかし、近年では水害が多く発生し、大雨による洪水などに悩まされている。
海では嵐が起きて、船すら出すこともままならない。
・ネフライト領
風が吹き抜ける、盆地の開けた領地。
日々暴風が吹き荒れ、作物が育たない。大地も痩せ細り、家屋も吹き飛ばされてしまう。
・ルベライト領
日照時間が他の地域よりも長く、南に位置した領地。
徐々に降水量が減り、干ばつや砂漠化している地域が大半を占めている。
・ファントムクォーツ領
最北端に位置する、大陸で最も気温が低く、山脈に囲まれ、氷に包まれた領地。
気温が年々下がっていて、夜遅くに外に出ると、剣が突き刺さるような痛みを伴う寒さになっている。
・フローライト領
他領地に比べて豊かな地域であった。今は面影を残すのみ。
現在は地震が頻繁に起き、揺れや地割れなどによってできた、裂け目への転落事故がよく起きている。
地震によって建物が崩れたり、地面が割れて、瘴気が噴き出して周囲が汚染されて、立入禁止区域となっている場所がある。
・ロードナイト領
大陸の中央にある、他地域の影響を少なからず受けている領地。
しかし被害は少なく、会議などを行う際は、他領地の領主が集まりこの領地に行われる。
・マナ
大気中や人間の体内に存在する、魔法を扱うための燃料のような物質。精霊が活動するための生命の源でもある。
普段は世界樹セフィロトによって生み出され、大気中に放出されるのだが、
昨今、魔導具の行使によるマナ消費により、ティラール大陸のマナは減少し、精霊達は我を失って暴走している。
ティラール大陸各地で起こる災害は、精霊達の暴走によるもの。
・魔導具
マナを著しく消費する代わりに、魔法を扱うことができる機器。
マナ枯渇と精霊の暴走の原因であるが、人間が魔導具を手放す事ができない理由は、既に生活になくてはならない必需品と化しているからである。
大気中のマナを消費せず、精霊石を用いた魔導具「医療用魔導具」というものが存在するが、医療用以外の実用化にはまだ程遠い。
開発、普及は「チャールズ・レッドフィールド」という人物が手掛けた。
・賢者の石
マナを無限に生み出す赤く発光する物質。
天然でとれるモノではなく、錬金術による調合や、微精霊を集めて何らかの方法で凝縮する……など、色々言われているが製作方法は未だ解明されていない。
錬金術師の夢の結晶ともされている。
・精霊石
「精霊の遺骸」とも呼ばれる青く発光する物質。
マナが尽きた精霊は、これを残して消滅してしまう。
精霊石には死んでしまった精霊の記憶とマナが残留している。
・人間
大陸に住む人々。
動物の器官を持っていたり、角が生えていたり、長い耳を持っていたり、肌の色など、様々な特徴が十人十色。
基本的に魔法を扱う事ができない。
体内にマナを有し、呼吸や食物の摂取によってマナを取り入れることができる。
マナを失ってしまうと、睡眠不足や立ちくらみ、体の震え、高熱などの体調不良に見舞われる。
・人間
全ての根源たる種族。可も不可もない。
・獣人
動物の器官を身体に持つ。動物の特徴を引き継いでいて、身体能力も他種族より優れている。
動物と心を通わせることができる。
・竜人
耳が長く、身体に竜の鱗や竜の角などを持つ。身体が他種族より強靭で丈夫。
竜と心を通わせることができる。
・翼人
背中に翼を持つ、空を舞う事ができる種族。数は他種族より比較的少ない。
女性が多い種族で、男性は基本的に家事を、女性は出稼ぎに出ている。
・精霊
万物に宿り、マナを糧にして生きる特殊な種族。
基本的に人間の形をしている。一説では、前世で記憶に強く影響した者の姿を模しているらしい。
強力な魔力を有して、魔法を扱う事ができる。
しかし、マナを失うと自我を失い、マナを求めて暴れ回る。
鎮めるには、魔法やマナをある程度ぶつけてやる必要がある。
長命だが不死ではなくマナが尽きると死亡し、青い石を残して消滅する。
人間が死ぬと、精霊に転生する事がある。
・微精霊
可視化されたマナの集合体。
意思を持たないマナの塊だが、稀に何らかの理由で、微精霊から精霊に昇華する事がある。
・魔獣
瘴気を動物や精霊、稀に人間が取り込むことによって生まれた怪物。
基本的に意思を持たないが、動物や精霊だったころの記憶が残ってるおり、統率をとる個体も存在する。
統率をとる個体は非常に危険であり、優れた知能で仲間を誘導し、狩りを行う。
現在各領地では、魔獣から身を守るため、ギルドや領主直属の騎士団が率先して討伐している。
・瘴気
大気中に含まれる、全ての生命を汚染させる毒素。
精霊や動物、稀に人間が瘴気を多量に吸収すると、魔獣へと変わる。
魔獣から元に戻す手段は現在のところない。
地震などによる地形変化の影響で、地割れから瘴気が噴き出す事がある。
とある伝説によると、地下深くに封印されている災厄の竜が大量に瘴気を放って、それが地上に漏れているという。
・世界樹セフィロト
瘴気を吸ってマナを生み出して放出している、全ての生命の根源。
魔導具の行使により、マナの供給が間に合わず、日に日に弱っている。
・精霊との契約
人間の体内のマナを精霊に分ける代わりに、精霊は人間に精霊の力を使えるように分ける契り。
魔法の適性がない人間でも、強力な魔法を放てるようになる。
・魔法
言葉を発することで、マナを変換して放つエネルギー。
魔法適性のある人間、精霊が扱う事ができる。
精霊が扱う魔法は「精霊術」と呼ばれ、ヒトの扱う魔法よりもさらに強力なもの。
魔法適性のある人間は、50人に1人。