複雑・ファジー小説
- Re: 頼まれ屋アリア〜Welcome to our Agency〜 ( No.10 )
- 日時: 2020/09/19 11:25
- 名前: 流沢藍蓮 ◆50xkBNHT6. (ID: vKymDq2V)
アンダルシャ神殿に到着し、祭壇に辿り着く。祭壇の上に封印の解けかかった例の箱を置いた。すると。
置かれた箱から光が溢れた。突如溢れ出した光に、他の参列者たちも目を白黒させてこちらを見る。
数瞬の後、その場には透明な姿が現れていた。
透けた身体、長い髪の毛。薄い衣服を身に纏う、柔らかな曲線を描く肢体。
少女だ。透けた少女が光と共にその場に現れた。
『う……ん』
彼女は大きく伸びをすると、透けた瞳でアリアたちを見た。
『あなたたちが、わたしを解放してくれたの?』
そうだ、と驚きつつもヴェルゼが返した。
「ある人に頼まれたんだ、箱をアンダルシャ神殿の祭壇まで持っていけってな。紆余曲折あったが、オレたちは依頼をこなしただけだ」
そう、と少女は頷いた。
『わたしは地上界と二重写しの世界、精霊界から来た存在。ある人に閉じ込められて、ここ以外の所で解放されると怨霊になって地上界を荒らすっていう呪いを掛けられた。呪いを解いてくれてありがとう。お陰で、わたしはわたしでいられた』
ありがとう、と彼女は笑う。
『お陰で精霊界に帰れるわ。あなたたちには感謝しているの。だから……これはちょっとしたお礼』
彼女はふわりと浮き上がり、その場でくるりと一回転した。すると優しい緑の光が現れてアリアたちを包み込み——
「……すごい。疲れが一気に消えていくわ」
「回復の術式……か?」
それはアリアたちの傷を癒した。もっとも、大した力はないらしく完全には治せていなったが、アリアたちは大分楽になったのを感じていた。
うふふと精霊の少女は笑う。
『わたしは弱い精霊の子。でも、少しでも役に立てるなら』
ちょっとは楽になったかな? と笑い、
彼女は光の中に溶けてゆき——消えた。
呆気ない終わり方だった。もっと大きな何かが起こると思っていたのに。
「……帰るか」
ヴェルゼに声を掛けられ、
「……帰るわ」
アリアも頷いた。いつもの文句を疲れた声で言う。
「頼まれ屋アリア、依頼、完了しましたっ!」
死霊のデュナミスはふわりと笑うと参列者たちに礼をした。
「お騒がせしましたっと。僕らはいなくなるから、後はご自由にぃ」
◇
王都から徒歩で店へと帰る。帰り道は特に問題もなく、行きとは全く違った穏やかな空気が流れていた。
店に帰り着く。「閉店」の札は相変わらずだったが、流石に休まないとまずいと思ったのかアリアもヴェルゼもひっくり返さない。
安心できる家に着き、ヴェルゼの横でアリアが大きな息をついた。
「たっだいまー! ふぅ、やっぱり我が家って安心するわねぇ!」
「……ただいま、だ」
二人揃ってただいまを言うが、テンションは対照的だ。
ヴェルゼは手近な木の椅子を見つけると、そこに乱雑な仕草で座り込んだ。今回の戦いはきつかった、結構な疲れが溜まっている。その右腕に巻かれた包帯が痛々しい。乱雑な仕草をしたせいで傷に痛みが走り、ヴェルゼはつと顔をしかめて包帯をそっと押さえた。それをアリアが見逃すはずもなく。
「あれ? さっきしっかり処置したはずなんだけど! 痛む? どんな感じ? 大丈夫? 辛くない?」
心配げにあれこれ訊ねてくる姉に、ヴェルゼは声に呆れを混ぜて返した。
「姉貴は過保護すぎるぜ。今回よりもっとひどい怪我をしたこともあるんだからこの程度……ッ」
言い掛けて再び顔をしかめるヴェルゼを、呆れ顔でアリアは見遣る。
「まーたあんたはそうやって無理するんだからぁ!」
「ところで、姉貴……」
「なぁに?」
不思議そうな顔をしたアリア。
そんな彼女に、ヴェルゼは一つの問いをぶつけた。
「姉貴は……今回の事件の黒幕に、気づいているか?」
黒幕? と首をかしげるアリア。その顔は全く何も知らなさそうだった。
知らないなら良い、と首を振り、ヴェルゼはゆっくりと立ち上がった。何それ気になると追いすがる姉を振り切って、ヴェルゼは階段を上って自室へと向かう。
彼は、気づいていた。精霊の少女の言葉から、気づいていた。
——この事件の真の黒幕は、依頼者の青年だ。
彼が精霊を閉じ込めそれをアリアらに渡し、神殿以外で開けられることを、それで精霊が怨霊となることを狙ってあの依頼はされたのだ、と。
そうでなければ、何故青年は最初に「持ち主に幸運をもたらす」などと言ったのか? そういった言葉は「中を見てみたい」という思いを加速させる言葉だ。最初からこの箱の正体について教えていれば余計な勘繰りはしないで済むのに、あの青年は敢えてそれをしなかった。
結果、青年の目的は外れることにこそなったが——。
(次にあいつが現れたときは、大いに警戒することにしよう)
そう心に決めて、ヴェルゼは自室に帰ったのだった。
その背をアリアの声が追う。
「ご飯作ったら呼ぶからその時は降りてきなさいよね!」
「わかった」
「ヴェルゼは何が好きだったっけ? 好き嫌いとか特になかったっけ? 身体の調子が悪いならおかゆでも作ろっか?」
「大丈夫だ、任せる! ……ったく、姉貴は過保護すぎるぜ」
苦笑を洩らし、ヴェルゼは部屋の扉を閉めた。すると扉の隙間からデュナミスが部屋に侵入してきた。これもいつもの光景である。
「んー? 過保護なのはどっちなのかなぁ?」
悪戯っぽく笑うデュナミスを殴ろうとヴェルゼは拳を突き出すが、霊体のデュナミスには当たらず、その身体を通り抜けるだけ。ハァ、とヴェルゼは大きく溜め息をついた。くすくすとおかしそうにデュナミスは笑う。
「ヴェルゼはさぁ、もっと素直になった方が良いよ?」
「余計なお世話だ。……それに、姉貴ならオレの気持にも気付いているだろ」
長い付き合いに裏打ちされた、確かな絆があるから。
依頼は完了し、生活はいつも通りに戻る。
こうして一連の事件は解決したのであった。
◇
そして今日も、カランコロン、ドアベルが鳴る。今日も頼まれ屋アリアの一日が始まる。その店の木の扉をくぐれば、赤い髪の少女が来訪者を迎えることだろう。店の奥には黒い髪の少年と灰色の亡霊が、ひっそりと読書をしているだろう。そして赤い髪の少女は言うのだろう——。
「ようこそ、頼まれ屋アリアへ!」
——————————————————
アンディルーヴ魔導王国に、ひとつの不思議な店がある。
『頼まれ屋アリア 開店中!
〜願い、叶えます! アリア&ヴェルゼ〜』
店を訪れれば、きっとあなたの願いを叶えてくれる。依頼によっては蹴られることもあるだろうけれど——。
彼女らの日々はまだ続く。それぞれに様々な思いを抱え、時にすれ違うこともあるけれど。
そして彼女たちはまだ知らない。
それからしばらく。この店に、新しい仲間が来ることを——。
【パンドラの黒い箱 完】
- Re: 頼まれ屋アリア〜Welcome to our Agency〜 ( No.11 )
- 日時: 2020/09/21 22:12
- 名前: 流沢藍蓮 ◆50xkBNHT6. (ID: fQORg6cj)
【第二の依頼 人形の行く先】
不思議な不思議な店がある。魔法の王国の片隅に。
店の扉を開ければ、魔導士の姉弟が客を迎えてくれるだろう。
『願い、叶えます! アリア&ヴェルゼ』
看板には、そんな文言が書かれている。
◇
カランコロン、ドアベルが鳴る。今日も頼まれ屋アリアの一日が始まる。
「頼まれ屋アリアへようこそ! 依頼は何かしら? お客さん」
赤い髪に赤い瞳、赤いワンピースを身に纏った少女アリアが、やってきた客に声を掛ける。
客はくすんだ茶色の髪に、同じ色の瞳をした男性だった。彼はアリアに、そっと何かを見せた。どうやらそれは、人形のようだった。
「魔法で動く人形です。壊れてしまったので直して頂きたく……」
「……人形?」
アリアは難しい顔をした。
ここ、リノールの町からやや離れたところに、イノスという町がある。そこには人形使の兄と薬草師の妹が、アリアたちと同じような何でも屋をやっているという情報があった。アリアたちはまだ二人に会ったことはないが、情報としては知っていた。
「人形は専門外よ。まぁ、やってみないことはないけど……絡繰人形館《からくりにんぎょうかん》に頼んだ方がいいんじゃないの? あたしより確実よ?」
「訳ありの人形ゆえ人形館には頼めない代物なのでございます。なのでそこを何とか……!」
男は頭を下げた。
アリアは難しい顔をする。
「……んー、わかった。とりあえず引き受けたげる。直ったら渡すから。何処に行ったらあなたにまた会えるかしら?」
男は顔を輝かせた。
「ありがとうございますっ! あ、私は宿屋『薄暮の鴉亭』にしばらく滞在していますので、そこでウェールの名前を出して頂ければ……」
「りょーかい。ウェールさんね。じゃあ……」
アリアはいつもの決め台詞を口にした。
「頼まれ屋アリア、依頼、承りましたっ!」
◇
渡された人形。それは金の髪に青い瞳をした、麗しい男性の人形だった。
壊れてしまった、と言うがどこがどう壊れているのか。ひっくり返してみてもわからないし、『魔法で動く』と言われたって、仕組みがわからない以上どうしようもない。いや、仕組みがわかっていたとしても専門外なアリアに修理できるかどうか。
「……自分にできないことをわざわざ引き受けるなんて、姉貴もお人好しだよな」
呆れた声がした。
店の奥から現れたのは、黒髪黒眼、黒いマントを羽織った少年。アリアの弟ヴェルゼである。
アリアは口を尖らせる。
「ふーん、だ! 魔法で動くって話だし、魔法関係ならあたしでも何とかなると思ったのよ! どこが壊れているかすらわからないなんて!」
「こういった人形は電気を流し込んで動くものが多いぜ。姉貴、弱い雷魔法を打ち込んでみろ。それで何かわかるかもしれない」
「ヴェルゼったら。お姉ちゃんのあたしよりも物知りなんだから……」
溜め息をつきながらも、言われたとおりにしてみようとアリアは魔法式を組む。
えいやっ、と簡単な雷魔法撃ち込むと、人形は小さく震えた。一瞬だけその胸元に青い光が浮かんだが、それだけだった。ただ、普通の人形ではないことは理解した。
それを見てふむ、とヴェルゼが頷く。
「胸元に特殊な魔法石が埋め込まれてる人形……かも知れないな。だが何も知らない一般人が触ったら、暴走するかも知れん」
諦めな姉貴、と彼は言う。
「専門外。オレたちに修理は不可能だ。今日渡されていきなり返すのもなんだから、明日中に薄暮の鴉亭へ行って返すんだな。仕方あるまい」
そっか、とアリアは肩を落とす。
「直そうにも手掛かりすらないし、変にいじったら危険だっていうなら……仕方ないよね」
アリアは複雑な顔で人形を眺めた。
人形にはめ込まれた硝子の瞳が、きらりときらめいた。
「でもこの人形、さ。何かの意思を感じるよ」
声を掛けたのは灰色の亡霊。
ヴェルゼの傍にずっといる、元天才死霊術師のデュナミスである。
「僕はうまく説明出来ない。でも何かがそこにいる。死霊……のようなものかな。でも心を閉ざしているのか、働きかけても反応がない」
得体のしれない人形だね、と彼は難しい顔。
「誰か専門家に話を聞ければいいんだけどなぁ……」
彼はぽつりと呟いた。
◇
- Re: 頼まれ屋アリア〜Welcome to our Agency〜 ( No.12 )
- 日時: 2020/09/23 09:03
- 名前: 流沢藍蓮 ◆50xkBNHT6. (ID: q7aBjbFX)
翌日。薄暮の鴉亭へ行こうとしたアリアだったが、その時にドアベルが鳴った。
「はーい、何の用かしら?」
顔にいつもの笑顔を貼り付けて、アリアは接客する。
客が多い週だなと思いつつも、そっと相手を観察する。
「ある人形を探しているんだけども……ね。金の髪の青い瞳をした、中央に魔法石の埋め込まれた特殊な人形。知ってるかい?」
柔らかな声を発したその人物は、金の髪に金の瞳をしていた。身に纏う服は黒ずくめで、黄金の闇とかいう言葉を具現化したらこうなるのだろうかと思わせた。羽織ったマントはあちこちが妙に膨らんでいた。見た目は青年のようである。
青年はアリアが手にしている人形に気が付き、それだと声を上げた。
「ここの店主さん……で間違いないよね? そうそれその人形。探していたんだけど……譲ってもらうことって、出来ないかな?」
アリアは難しい顔をした。
「お断りするわ。だってこれ、あたしの依頼人に修理を頼まれた品だもの。依頼人を裏切るわけにはいかない。そもそもあなたは誰なの? 何故この人形を探しているの」
いきなり譲って欲しいと言われても、知らぬ人物に渡す道理がない。
そうだね、と青年は頷いた。胸に手を当てて、名乗る。
「ぼくはイヅチ。イノスの絡繰人形館の店主……と言ったら伝わるかな? ぼくのところの依頼人が、その人形を探していた。同業者なら何か知ってるかなと思ってさ、ここへ来たわけなんだよ」
「……驚いた」
アリアは目をまん丸にした。
絡繰人形館。昨日、少し話題にしていた同業者の店である。その主ならば、人形のことに詳しいだろう。そんな彼が、アリアの人形と同じ人形を求めている。
専門家がいれば壊れた人形を何とか出来るのに、と思っていたところでこの出会い。運命なのか特殊なご縁なのか。
とりあえず話してしまえと、アリアはこれまでの経緯をイヅチに説明した。
話を聞いて、成程とイヅチが頷く。ぼくならば直せるよと彼は言う。
「人形はぼくの専門だからねぇ。でも……そうだよね、会ったばかりの人間を、信用するわけにはいかないよね? ぼくが人形館の主だってことも証明しようがないしなぁ……」
イヅチが困った顔をしていると、イヅチのマントからぴょーいと何かが飛んで出た。それは、短めの金髪に金の瞳、青いマントを身に纏った少女の人形だった。唐突にそれが喋りだす。
「はーい証明ターイム! 意思持つ人形って知ってる? ボクがそれだから! 人形使じゃなきゃ意思持つ人形は作れないから! はい証明しゅーりょー!」
「……ミカル」
呆れた目を、イヅチが人形に向けた。
ミカルと呼ばれた人形は、怒ったような仕草をする。
「ボクが出てこなくっちゃ証明出来ないでしょー? だって今回は道具とか持ってきてないし!」
ミカルはアリアに硝子玉の目を向けた。
ぶんぶんと小さな両手を振って、訴えかける。
「ねぇね、店主さん! 依頼の人形さ、三日だけイヅチに預けてくれると嬉しいんだよ。保険としてボクはここに残るから! イヅチが戻ってこなかったら、ボクを壊しちゃってもいいからさー!」
アリアは困った顔をした。
赤の他人を信用できるわけがない。アリアは比較的他人を信用しやすいたちだが、今回は店の依頼が、店の誇りがかかっているため迂闊な行動は出来ない。そこでミカルは自分を人質にしろと言う。確かに筋は通ってはいる。しかし。
「妥当だな。受けた」
迷っているそばから、勝手にヴェルゼが出てきた。
「ちょっとヴェルゼ!?」
「直してくれるってんだからこっちからすれば大助かりだろ。相手の条件も筋が追ってる。何を迷ってるんだよ姉貴。……ああ、人形館の主、紹介が遅れたな。オレはヴェルゼ。そこのアリアの弟だよ」
アリアの困惑にはお構いなしに、淡々とヴェルゼが発言する。
しかし、とヴェルゼは訝しむような目を向けた。
「人形を直してくれるのは助かるが……あんたに何のメリットがある?」
あるさ、とイヅチが言う。
「ぼくは人形の中に魂を入り込ませて、人形に宿る記憶をたどることが出来る。今回は……同じ人形に対し、依頼人が二人いるようだ。どちらかが不当な手段で人形を得ようとしている可能性も捨てきれない。ぼくは真実を知りたいのさ。ああ、結果はみんなに伝えるよ?」
「お前が嘘を言う可能性は」
あるかもね、とイヅチは笑う。
「だから、人形館と頼まれ屋アリアのふたつの店で、それぞれの依頼人に会いに行く。ぼくはそこで、人形の中に宿っていた記憶を明らかにしよう。もしもどちらかの依頼人が不当な手段で人形を得ようとしていた場合、明らかにされた事実によってはきっと動揺するだろうから」
納得できるかな、と彼は問う。
わかった、とヴェルゼは頷いた。
「じゃあ……人形を渡す。代わりにミカル? こっちへ来い」
「あいあいさー!」
ヴェルゼがアリアから人形を受け取ってイヅチに渡すと、ミカルがヴェルゼの方に飛んできてその肩にちょこんと座った。
じゃあ、これでと去ろうとするイヅチに、ミカルが声を掛けた。
「三日あればイヅチなら余裕でしょー? さっさと助けに来てくれないと泣いちゃうぞー!」
元気いっぱいなミカルに優しい笑みを向け、イヅチはいなくなった。
ふうっとアリアは大きく息をつく。
「同業者……まさか会えるなんて」
「胡散臭い奴だったな」
ヴェルゼの意見は否定的だ。
「姉貴は気付かなかったろうが……あいつ、優しそうに見えて何人も人を殺している眼をしてたぜ。簡単に心を許すなよ」
「出た出たヴェルゼの心配性!」
笑うアリアは取り合わない。
だが、確かにと心の中では納得していた。
黄金の瞳。瞳の奥に垣間見えた、底知れぬ深い闇。
ただの人間では、絶対にない。彼はきっと、深淵を覗いてきている。
だが、だからと言って信用しない理由にはならない。
そうだね、とミカルがやや真剣な声で言った。
「ヴェルゼさんの言葉、合ってるよ。とりあえずひとつだけ言っとく。イヅチは敬愛していた師匠を殺し、闇の人形使になったんだ。その時イヅチはきっと、深淵に足を踏み入れたんだと思う。それ以上は聞かないで」
「…………そう」
得体のしれない人形使、イヅチ。アリアたちと同じような店を経営する店主。
不思議な人に出会ったものだなとアリアは思った。
◇