複雑・ファジー小説

Re: 二股OKなカップルでーす(3股は?) ( No.1 )
日時: 2020/11/06 21:21
名前: リリ (ID: mwHMOji8)

 第二話 日傘の色は、恋の色

 今は夏。気温、37度。デート、待ち合わせ時間30分前。熱い気分を紛らわすために、私は春のことを
考える。

 
 

 帝先輩に告白されて、デートをして、手を繋いでキスをした。きっと、私たちは早熟なカップル。

でも熟してしまったら、あとは枯れるしかない。ずっと、枯れたくないなあ。



 暑さを紛らわす術がなくなって、クラクラしてきた。


 「やばい、こけちゃう!」      








 きゃあ!



 こけて『きゃあ!』じゃなくて、支えられて『きゃあ!』。お礼を言わなきゃ。







 「支えてくれてありがとうございます」

 「いや、お礼を言われるほどの筋合いはないよ。」 「暑いね。日傘をかそうか。連絡先を渡しておくから、
よかったら連絡してくれ。」


 そう言って、名前も知らない青年は走って去っていった。



 日傘の色は、甘い桃色だった。 まるで、恋する乙女の心のような。



 第四話 気遣いって大事