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　第五話　一個500円です



　ふう、疲れた。　　　


やっとお目当ての店に着いた。かわいい雰囲気のお店。帝先輩の好みとは正反対。



　帝先輩は、私のためにこのお店に誘ってくれたんだ！




　その気遣いが、とても嬉しい。


ここは、アイスクリームのお店みたい！

私、アイスクリームが大好きなの。







「ニイナ。どの味がいいか？」



　うーん。ブルーベリーかスペシャルマンゴーで悩むなあ……



「スペシャルマンゴーで。」

「わかった」



「一個500円になります。」


高いアイスクリームだな。




「えっ。750円しか持ってきてない……これじゃあアイスが一個しか買えない」


ほんとだ。どうしよう……

私もお金持ってないし。


「まあいいか。スペシャルマンゴーを一個ください」


「ニイナ、二人で食べよう」



「うん。」

嬉しい！今、幸せの絶頂。




　そういえば、あの名前も知らない青年から連絡先を受け取ってしまったんだ……


なんか、帝先輩を裏切った気分。




　次回予告　　第六話　試合で忙しい