複雑・ファジー小説
- Re: 新世界のアリス ( No.2 )
- 日時: 2021/07/29 20:46
- 名前: r/L ◆5pOSsn24AA (ID: zla8knmg)
用語
・無限世界ネバーランド
現実世界から世界の壁を通るとたどり着く異世界。
無限に拡がり続ける世界と言われ、果てを知る者はいない。
願い星という、人の願いや思いに反応する天然資源を動力とした技術で発展した世界。
人々の願いや思いで世界が変わるという伝説がある。
・赤霧
文字通り赤い霧、魔物達がそこから現れては人間を襲う。
半月から新月の間に頻繁に起こる。
古くから「異界の門」だと言われ、異世界に繋がってそこから魔物が這い出てくると伝えられている。
しかし、詳細は不明
・ヒト
無限世界ネバーランドに住まう人々の総称。
人種は様々で、種族によって身体的な特徴が違う。
寿命は70~80歳、竜人族は長くても120歳まで生きた者がいる。
人間種…優れた特徴もないが、劣った特徴もない。全ての種族の基礎でもある
獣人種…動物の器官を身体に持つ種族。強靭な肉体と筋力を持ち、稀に人間離れした力を持って生まれる者もいる。
竜人種…尖った長い耳を持ち、瞳が蛇のように鋭い。角や竜の鱗を持つため、竜人と呼ばれる。全種族の中で最も長寿。
魔人種…全種族の中で最も飛びぬけた知力を持つ。ある程度年齢を重ねると身体の成長が止まる。他種族に比べ、星霊術の扱いが秀でている。
魚人種…海や川など、水の近くに住まう種族。エラ呼吸ができるため、水中で活動ができる。陸では肌が乾燥すると動けなくなり、動きが鈍くなる。水中や水辺であれば、獣人種に匹敵する力を発揮できる。女性の数が全体の8割を占め、女尊男卑の傾向がある
翼人種…背中から翼を生やした、数が全種族の中で最も少ない種族。空を自由に駆け回り、家も木の上などに建てる。
妖精種…多種多彩な姿を持つ。世界各地に点在する「神樹ユグドラシル」から生まれ、生まれてからの姿が「幼年期」、ある日を境に突如姿を変えることがあり、それが「成年期」と呼ばれる。謎の多い種族。
・スキュラ族
男女二つの姿を持つ特殊な部族で、「照魔鏡」を持って生まれる魚人族の一種。
「海狼」の異名を持ち、見た目だけでなく、狼のように荒々しくも凛々しい一面を持つ。
同一人物ではあるが、能力も性格も姿も若干異なり、数も魚人族全体から見ると少ない。
共通の特徴としては、以下があげられる。
・白い髪と白い肌、そして青い瞳
・片方には狼の特徴はない
・とくに何の問題もないのだが、同族との恋愛は避けられている。
照魔鏡やスキュラ族の実態などは未だ不明点も多く、妖精族並に不思議な存在。
・魔物
人間の生気を好み襲い掛かる異形の存在。
誤って願い星を取り込んで変異してしまった動物の事である。
性質は、悪感情や生気に引き寄せられ、取り込もうとする。
・願い星
巨大な星が地表にぶつかり、砕け散った際に大陸に散らばった天然資源。空の海から落ちてくることもあり、人々の思いに影響し、反応するエネルギーの結晶。
様々な場所で発見されており、願い星を発掘する鉱山なども各地にある。
長い長い時が経った今もその全容は明らかになっておらず、秘められた力を持つと言われる。
大きさは豆粒ほどの物から家屋程の物まで様々で、大きければ大きい程価値が上がる。
野生動物が誤って体内に取り込むと変異、狂暴化して魔物となる。
願い星は最新技術を用いて錬成する事で純度の高い物質となり、それらはステラクリスタルと呼ばれ、さらなる高度の技術に用いることができる。
無限の可能性を秘めており、その名通り人々の願いをかなえる性質があると言われているが、定かでない。
・ステラクリスタル
精錬された純度の高い願い星。
強力な星霊術を扱える他、人の願いや思いに影響しやすい。
現在は機械の動力や、術式を書き込んだアクセサリーとして扱われている。
純度の低い願い星はすぐにエネルギーが放散されて消耗してしまうが、ステラクリスタル程の純度の高いものになると、すぐに消耗せず長い期間使用できる。
現在、アルタナ大陸では各村や各地域に巨大なステラクリスタルを動力とした、結界装置が置かれており、魔物を退ける結界を張っている。
しかし、群れや強力な魔物には効果がなく、簡単に侵入されることもある。
扱いによっては世界を滅ぼしかねない力を秘めている。
・空の海
願い星が漂う、空の向こうにある空間。現実世界で言う宇宙。
空の海の向こうには異世界があると信じられており、空の海に漂う願い星に思いを馳せると叶うという言い伝えがある。
たまに願い星が空の海から落ちてくるらしい。
この星に住む人々に未だ空の海に到達した者はいない。
・星霊術
願い星に宿るエネルギーを引き出して扱う術式。
普通の願い星ではそれなりの威力なのだが、純度の高いステラクリスタルを使えば、より強力なエネルギーを扱うことができる。
願い星を取り込んだ野生動物はもちろん、人間も訓練を積めば扱う事ができる。
しかし、この力を使うためには個人の資質と訓練が必要で、誰でも使えるわけではない。
さらに難点は、書き込んだ術式以上の力を引き出す事はできない。
現在は願い星のエネルギーを応用した機械が主流の為、扱える人間は少なく、時代遅れともいわれる。
・魔法
かつては使えた者で溢れていたといわれる、万物を超越する力。
現在は使える者はほぼおらず、使えたとしても差別の対象となる。
・シナヴリア・オルデンツ
ベルゼ・フィスタ聖皇帝国の皇帝直属の数十名の騎士の精鋭部隊。
名前を聞いただけで知っている者は恐れおののく程の実力者揃い。
皇帝の命は絶対であり、それが例え罪のない人々をのせん滅であっても、実行する冷酷さを持つ。
隊長はプレスタント荒漠公国公爵である「ピエトロ・アスティ・プレスタント」。
・コード:ダルタニアン
ローズライト神導王国の国王直属の特殊任務実行部隊。
主に他の国の密偵や調査、暗殺などで暗躍している。
現在は国王不在で、国王代理であるティラに従う。
その名を知る者はほぼおらず、所属している者は本名を隠し、コードネームで呼び合う。
・七刃兵器
魔女ゴーテルが開発した、反乱軍を鎮圧、或いは殲滅する為に開発した七つある、星霊術や魔法を凌駕する「理から外れた力」を持つ殺戮兵器。
七つの罪源の性質を持つ人間の前に現れる意志を持った武器で、七つの強い意志に反応して、力を与える代わりに、その意志の隙間に入り込んで精神を食らうという。
最終的には精神は食いつくされて理性を失う。そしてやがて、人間ではなく魔物と化してしまう。
しかし、逆に支配できるくらいの精神の強ささえあれば、精神汚染の影響は受けない。
・聖者ミーティアと魔王ソフィア
大陸を魔王の手から救おうとした聖者と、武力ですべてを支配しようとした魔王の戦いを描いた人気小説。全42巻。作者は「ミハイル・ロウ」。
内容は、太古の時代に聖者ミーティアと魔王ソフィアの聖戦。
現在では小説を原作とした絵本や音楽、舞台など、子供から大人まで人気であり、世界で二番目に売れている戦記モノである。
本筋は聖者と魔王が戦うお話だが、著者によっては内容がだいぶ異なっていたりする。
地名
・アルタナ大陸
ネバーランド唯一の大陸。
海の向こうにはまだ大陸は誕生していないとされている。
遠い過去の話、巨大な星が地上にぶつかり、天変地異、地表と環境の変化によって大陸は誕生した。
巨大な星は欠片となって各地に散らばり、人の思いに反応する「願い星」という天然資源として重宝されている。
願い星のおかげで文明は発展し、人々は豊かな生活を送れている。
・ワンダーレラッド不思戯王国
首切り女王「ハーレス・ワンダーレラッド」が統治していた王国。
彼女はわがまま放題、気に入らない者は斬首、税金は重く、国民は苦しみに喘ぐ日々を送っていた。
しかし、若き将ティラ・ハウンゼンが女王を討ち、王国は滅びた。
現在はローズライト神導王国に領地が吸収され、廃城が残るのみ。
赤い薔薇が美しく咲く土地としても有名。
・ルティリーゼ妖精王国
妖精種と魔人種で占められた、妖精達の楽園とも呼ばれる、他国に比べて比較的平和な国。
現国王は「オベロン・トゥーラ・ルティリーゼ」。
今は失われかけている星霊術の技術が発達し、願い星が王国内の山や森の地中に多数埋まっている。
そのため、帝国から目を付けられている。
・ベルゼ・フィスタ聖皇帝国
魔王が統治している、大陸で最も強い勢力を持つ国。
他国に押し入っては好き勝手し、目を付けられた者は帝国へ連行される。
魔王は美しい女子供を奴隷にして手元に置き、それ以外は斬首の刑に処す。という不穏な噂が大陸中に回っており、恐れられている。
・ローズライト神導王国
聖者が創立した王国と言われている。
その歴史は1000年にも上り、聖者の縁者が国王となり、代々統治している。
現在、国王が変死を遂げ、国王が選んだ縁者「ティラ・ローズライト」という平民の女性が国王代理となっている。
・マリンフォール透海自由国
魚人種が暮らす、海と川など、水に囲まれた国。巨大なブルーホールを中心とし、7割が水で占められた国である。
かつて栄えていた「東郷」と呼ばれる国の末裔たちが暮らす東部区域と、大陸南部から移住してきた末裔たちが暮らす西部区域に分かれ、それぞれのトップが統治している。
王は存在しないが、海皇という称号を持つ者が国のトップであり、国を治めることを認められる。
海皇は年に一度の闘技大会で優勝した者に贈られる。
自由を愛する人間が多く、他国から自由を求めて移住してくることもしばしば。
女尊男卑と弱肉強食の傾向が強い国で、力が全て。
血気盛んな人物が多く、目が合っただけで喧嘩を売られる事も。
・ホロウハーツ蒸機王国
蒸気機関が大陸で一番発達している王国。
蒸気と歯車が動き、油のにおいが蔓延しており、多くの技術者たちが王都にいる。
線路や蒸気機関車が王国中を駆け巡っており、そこそこ小さな村にも駅がある。
帝国が隣に位置するため、時々帝国軍がやってくる。
・プレスタント荒漠公国
帝国皇帝の縁者が統治する、帝国の傘下にある小国。
砂漠と荒野に囲まれ、降水量も少ない不毛の土地。
その為、帝国の威を借りて他国へ侵入して略奪を行う者もいる。
・ハイリュエル浮遊皇国
どこにあるかも本当に存在しているのかも不明な国。
絵本や童話や、吟遊詩人の歌などで語り継がれているが、創作上の国ともいわれる。
噂では天使がそこで暮らしており、人々の行いを見ている。とある。