複雑・ファジー小説

Re: 阿槍の矢 ( No.2 )
日時: 2021/06/21 22:31
名前: 森島 こと (ID: /dHAoPqW)

「んー…」

窓から光がさし、朝が始まったみたいだ。
耳を澄ますと小鳥の囀り、犬の鳴き声…

「彩莉さん」

「わぁっ!?」

そこには洋平が立っていた。

「もう朝ですよ。」

「んー…知ってるよぉ…」

いつも通り洋平の声で目が覚める
一度は鳥の囀りで起きて「お花さんおはよう」
とでも言ってみたいものだ

ここは豊かな緑に包まれた心豊。
その名の通り心を豊かに過ごすことができる。
ここに生まれてきてよかったー!と思う。
まぁ、思わない時もあるが、
ろくな店は無いし、アホみたいに静かだし…
でも、心豊が好きだ。結局は。

「ごはんできてますよ」

「うむ。ありがたい。」

テーブルの上には美味しそーなオムライスとスープとサラダが置いてある。
ふと思うのだがオムライスって何故こんなに美味しいのだろうか。
特に洋平のオムライスは、稼げるレベル。
あぁ…美味しいそうだぁ…

「いただきます…」

スプーンでオムライスをすくう。朝日浴びて光っている…美しい…オムライス…オムライス…
そしてゆっくりと口に運ぶ。

「美味しい…!」

口の中で溶けるような舌触りのたまごっ
そこにチキンライスがころがり…まるでカーニバル…うまい…うまいぞ…

「早く食べてください。」

「そんなに急かさなくてもいいのにー!
味わって食べてるんだよ!」

「みんなもう食べ終わってますから。。。早く食べてください。」

「はぁい」

そういって食べ進める。…美味い