複雑・ファジー小説
- Re: メダカ刑務所 ( No.2 )
- 日時: 2023/05/16 06:33
- 名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)
〜episode2 私の夢〜
「私はねメダカ刑務所をなくしたいんだ」
私は微笑みながら言った
「そうなんですね……」
「いつかこの学校から問題児がいなくなって、みんないい子になってほしいなって思ってる」
強い意志を抱いて言った
「ごめんね、こんなこと長々と語っちゃて」
私は我に返って申し訳なさそうに言った
すると黙って聞いていた紫音が口を開いて言った
「いや、とってもいい夢だと思います!」
強く頷いていた
「私達メダカ警察はそのためにいると私も思います」
私は笑みを浮かべて
「ありがとう、それじゃあ今日も1日頑張ろう!」
と元気に言った
「はい!」
紫音も私に負けないくらい大きな声で返事をした
その声が校内に響き渡っていった
教師室に戻るともうチャイムが鳴っていてみんな席に座っていた
「それじゃあ、ホームルームを始めます」
誰も私がどこに行ってたかは聞かない
まあ私も教える気はないけどね
メダカ刑務所のことは生徒に話してはいけないルールになっている
なんでかは知らないけど
「出席確認をします」
1人ずつ名前を呼んでいく
みんな「はい」と返事をしてくれる
しかし今日は元気がない子がいる
「つむぎさん」
呼んでも気づいてないのか上の空だ
「つむぎさん!」
私は少し強めに言った
「あっ、はい」
ようやく気づいて返事をするが今日はなんだか元気がなさそう
あとから話をするか
午前の授業は特に変なこともなく終わった
しかしつむぎは珍しく呼ばれても気づかないことが多かった
昼休みに私はつむぎの元に言った
「つむぎさん、今日は元気がないみたいだけど大丈夫?」
私はなるべく優しい声で聞いた
「そんなことないです……」
あまり聞きすぎてもだめかなと思ったので私は一旦つむぎから離れた
放課後、私は気になってつむぎのあとをつけることにした
すると、なにかあるのかと思った紫音が聞いてきた
「先輩どこ行くんですか?」
私は焦った
誰にもいうつもりがなかったからだ
「あっ、えっとー」
「隠しても無駄ですよ!」
私は渋々話すことにした
「えっとね、今日クラスに元気がない子がいて……」
「気になって後をつけようとしている、ということですね?」
「まあ、はい、そうです」
「じゃあ私も行きたいです!」
やっぱりそうだ
紫音はすぐ私についてきたがる
「しょうがないなぁ」
「行っていいんですね?!」
紫音は目を輝かせて言った
「だけど…」
「邪魔はしないでね?」
第二話投稿しました!
ぜひ読んで下さい!