複雑・ファジー小説
- Re: メダカ刑務所 ( No.4 )
- 日時: 2023/05/14 16:58
- 名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)
〜episode4〜 怪しい声
「よし、着いたよ」
「あ、あの……」
つむぎはおどおどしながら聞いた
「私はどうなってしまうんですか……?」
「それは……」
「私には分からない…」
私は申し訳なさそうに言った
「そんな……」
「あなたが不安なのは分かる、でもまずは事情をしっかり話して?」
そこに紫音が口を挟んだ
「はい…」
「じゃあまずは本部に行きましょう」
気を取り直して私は言った
「本部?」
紫音が聞いた
「あなたが知らなくてどうするのよ!」
私はすかさずつっこんだ
「えへへ……」
それを聞いていたつむぎは安心したのか
「あはは(笑)」
と楽しそうに笑った
「あっ!笑った!よかった〜」
紫音はびっくりしながら喜んでいる
「少しは安心した?」
私は優しく言った
「はい、ありがとうございます」
「いやいや〜、そんなことないよ〜」
紫音はあからさまに照れてる
「んじゃ、本部に行きますか!」
私は少し元気に言った
私達は本部に向けて歩き始めた
「そういえば本部ってなんですか?」
つむぎがもう一度聞き直した
「あれっ?言ってなかったっけ?」
「言ってませんよ!先輩!」
紫音が少し強めに言った
「ごめんごめん」
私は謝った
「まず本部っていうのは学校の中心にある指令室みたいなものなんだ」
「「なるほど〜」」
二人はほぼ同時に言った
「そこにはいろんな情報が入ってきているの、
私達が持ってる通信機も指令室からかかってきてるの」
「へ〜」
紫音は納得したように言った
「本部には指令室の他にも取り調べ室やセキュリティルームがあるよ」
「それって学校……?」
つむぎは不思議そうに言った
「うん、生徒は知らないけどこの学校にはそんな所があるんだ」
「じゃあ私は重大な秘密を知ってしまった……?」
つむぎは不安そうに言った
「まあそういうことになるね」
「これからもっと重大な秘密を知ることになるけどね……」
「ん?誰かなんか言いました?」
つむぎが確認するように聞いた
「え?何も言ってないよ?」
怪しい笑顔を作って言った
第四話投稿しました!
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