複雑・ファジー小説

Re: メダカ刑務所 ( No.6 )
日時: 2023/05/26 16:33
名前: fiore (ID: Ms/Mj5Tz)

episode6 朗報
窓からの日差しが眩しい……
どれくらい経っただろうか?
どうやら私達は疲れ果てて寝てしまっていたようだ
一回伸びをして辺りを見渡すとつむぎがいないことに気づいた
「あれ?つむぎさんは……?」
するといつに間にか起きたようで紫音も
「確かにいないねぇ」
と伸びをしながら呑気に言う
するとドアがガチャリと開いた
そこにはさっき椅子に座っていた人……署長が立っていた
「彼女はメダカ刑務所に連行しておいた、お前が泣いてばかりでやる気が見えなかったからな」
そう署長は声を一段と低くして言った
「っ……!」
私は息をのんだ
「大変申し訳ございません……!」
私は深く頭を下げた
紫音も私に続いて頭を下げて言った
「申し訳ございません!」
「まあ良い、次やったらどうなるか分かってるな?」
「はい…、このようなことは二度とないようにします…!」
私は頭を下げたまま精一杯謝った
「よろしい、自室に戻っていいぞ」
そして私達は本部を後にした
廊下に出て少しして紫音が話しかけてきた
「いやぁ、あの人怖すぎるでしょ!なんか分かんないけどオーラを発してるし…」
「まあしょうがないよ、署長はああいう人だから」
私はなだめるようにして言う
「そういえば、つむぎちゃん大丈夫かな?」
紫音が思い出したように言った
「そうね、まあ一ヶ月ぐらいしたら戻ってくんるじゃない?」
そう言っておきながら私はすごくつむぎのことが心配だった
「うーん、けど心配だなぁ、私達がメダカ刑務所に行くことはダメなの?」
「あっ!」
私は思い出して叫んだ
「えっ、先輩急に叫んで何?」
「最近人手がたりないから今だけメダカ刑務所の刑務官になれって言われてたんだった!」
私は少し声をあげて言った
「えっ!じゃあつむぎちゃんに会いに行けるってこと!?」
紫音は嬉しそうに言った
「あ!紫音ちゃんはきちゃダメだよ?」
「え?なんで私行こうと思ってたのに!先輩ひどい…!」
私はにやにやしながら言った
「そういうと思って先に2人行きますって言っといたよ〜」
「え!ガチ!?」
紫音が驚いた様子で言った
「ふふ、ガチだよ」
私は微笑みながら言った

「やっぱり先輩優しい!先輩大好きです!」