複雑・ファジー小説

Re: Huh? You believe it? ( No.10 )
日時: 2024/06/26 15:32
名前: 青リンゴϵ( 'Θ' )϶ (ID: qz0OyxjY)

境界線前
「じゃあまた明日来てね。」
「うん。父さんにはちゃんと秘密にしとくよ」
「うん。じゃあバイバイ」
フルマは思い切って穴に飛び込んだ。目を開けると、人間界に戻っていた。
(さっきまで魔界にいたなんて誰も思わないだろうな)
フルマはささっと家に飛び込むと、大きな声で
「ただいま!」
と叫んだ。リビングからいいパイの匂いがする。
「父さん!今日パイ?」
「うんそうだよ。レモンパイだよ」
フルマはとてもたくさんレモンの詰まったパイを想像してうっとりした。
なぜたら父さんのパイは絶品だからだ。
どうやら母さんのパイの作り方を教わっていたらしい。
(母さん見つかるといいな。そしたら、みんなでパイを食べれるんだ)
フルマは自分の部屋に駆け込むと日記帳を開いた。
「父さんのパイ!楽しみ楽しみ」
書き終えるといい匂いがしたので、リビングに駆け込んだ。
「できた?」
「うん!食べようか」
(*´༥` *)モグモグ ՞⸝⸝> ༥ <⸝⸝՞オイシイ!
「さすが父さんだね」
「うん。我ながらいいかもな」
2人の笑い声は外まで響いていた。