複雑・ファジー小説
- Re: Huh? You believe it? ( No.50 )
- 日時: 2024/11/16 09:21
- 名前: 青リンゴ🍏 (ID: 3KWbYKzL)
剣を持った僕を見て帝王は笑った。
「どうやらやる気になったようだな」
「…」
フロリアンを見上げた。初めて会った時、仲良くなれた時、裏切られた時。そんなの今は関係ない。
今はただ「救う」だけだ。
剣なんて慣れていないけれど、無我夢中に振り回した。その剣が深くフロリアンの体を切った。苦しげな呻き声をあげている時にもう一度!今度は触手を切ろうとした時、帝王が叫んだ。
「おい、待てよ。狙うのはフロリアンじゃなくて、アイツだ」
「え?」
帝王が指さしたのはお守り、、ダークサイドストーンだった。そうか。ダークサイドストーンをぶっ壊しちゃえば、いいんだね。
せっかく父さんにもらったお守りだけど。ぐるぐると剣を振り回してダークサイドストーンに斬りかけた。
カッ
思ったよりも固い、、。異変に気づいたフロリアンが、僕を叩きつけようとした。まずい、、。なんとか抵抗しようとしたもののも、
抵抗の力が強過ぎて、僕は体内に押し込まれてしまった。
_体内の中は不思議だった。息をするのが困難だった。それに体に負担もかかる。チラチラといろんなところを見回すと、
なんだろう。心臓だろうか。大きな物体があった。そして、額の方を見ると、なんとダークサイドストーンが組み込まれていたのだ。そっか。あれを取ればいいんだ、、!剣をガチャリと鍵のようにストーンに組み込ませて、ぐるぐる回った。
「お願いとれて、これさえ取れれば何にもならないんだから、、!」
後少しで取れるその時だった。謎の声が響いた。
「い、痛いな。やめてよ、、。僕のジャマ、しないでよ。こんな醜い世界、滅んじゃえばいいじゃない。みんな死んじゃえばいいじゃーん!」
「…そんなことないよ!この世界は幸せなんだ。それよりお前は誰だよ」
「え?僕?僕はダークサイドストーンだけど?」
え?今何、、って、、
「だからダークサイドストーン。」
その声と共に、ダークサイドストーンから触手が伸びた。
「は?」
気づけば触手に捕まえられていた。つかむ力が強く、圧死してしまいそうだった。首を抑えられたまま、心蔵のようなところに、
巻きつけられてしまった。息をするのができない。あれ?しんじゃう。意識が無くなった。