複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 7th days【セブンスデイズ】
- 日時: 2011/04/14 20:34
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: L7bcLqD7)
「お…お前っ、死んだ、筈じゃ…!?」
「今日は、君に言っておかなくちゃいけない事があってね」
司馬は、驚きのあまり気が付けば部屋の壁まで飛び退いていた。
しかしそんな事を気にも留めない、数日前自殺した筈のクラスメイト朝倉は
割合友達と普通に会話する感じで、特に重みも無く言う。
「あと7日で、この世界は滅びるから」
どうもコンニチハ元紅蓮の流星、現神埼虚空です。
よければどうぞ読んでいってください。
:血が苦手
:更新遅いやつには興味無い
:スレ主嫌い
:我荒らす故に我あり
のいずれかに当てはまる方は画面左上の『戻る』ボタンで戻った方がいいです。
:読んでやります
:スレ主が好き
:俺は残るぜ、どうせ乗りかかった船だしな
:しょうがないわね、読んであげるわよ!
べ・・・別に続きが気になるわけじゃないんだからね!
のいずれかに当てはまる方がいれば超嬉しいです。
コメントくださればもっと嬉しいです。
ではそろそろ始めましょうか。
舞台は世界が滅びるまでの七日間。
登場人物
16 ♂ 司馬 拓郎【Takuro Shiba】
17 ♂ 別所 驚【Miharu Bessyo】
16 ♀ 蓮実 友恵【Tomoe Hasumi】
15 ♀ 高階 綾【Aya Takashina】
46 ♂ 古川 慧【Satoshi Furukawa】
39 ♀ 宮内 弓枝【Yumie Miyauchi】
57 ♂ 早乙女 稔【Minoru Saotome】
21 ♂ 穂積 潤一郎【Jyunitiro Hozumi】
23 ♀ 阿刀田 明【Akira Atouda】
24 ♂ 太宰 朱門【Syumon Dazai】
— ♂ 朝倉 薫【Kaoru Asakura】
- Day of 0【オワリノハジマリ】 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/14 20:20
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: L7bcLqD7)
Day of 0【0日目】,2011.8/23 PM11:56. 司馬宅_
「———暑い」
猫目の高校生こと司馬拓郎は、携帯片手にベッドに寝っ転がっていた。
震災の影響でその日急遽先公共が突然「家帰れ」と言い出した時はひゃっほい、神サマ万歳!と思ったが、
司馬がよくよく考えると、ちっとも良い事なんてありゃしない。なーにが神サマだ。
津波起こるわ、被災者多いわ、節電しなくちゃならんわ、お陰で冷房を夜に付けたら叱られるわ、
そのせいで暑いわ、暑いわ、暑いわ、暑いわ、暑いw(ry
「うーだぁー! あっつーぃわ」
携帯で『世界樹【ワールドツリー】』に『暑い』と五回くらい連続で呟いてみるも、一向に涼しくならない。
代わりに返ってきたのは、
『言うなよ、余計暑くなっから』
『扇風機完備のあたしは勝ち組。あばばばばばば』
と、司馬と仲の良いクラスメイト二人の書き込み。
「…だーれか南極大陸持ってきて!」
タイタン(神話の巨人)でもなければ無理そうな司馬の要求は、虚しく部屋の壁に吸い込まれていく。
一部は開け放した窓の外へ放たれ、マンションの隣人を一瞬びっくりさせる結果になったが。
ちなみに世界樹というのは、いわゆる簡易チャットのようなものである。
人工衛星を通して世界中の人と気軽に会話できる、近年開発されたコミュニティサービス。
『世界樹【ワールドツリー】で気軽に呟つぶやこう!』のキャッチコピーは、
このネットワーク社会で知らない人は少なかった。
そういえば、この前クラスのコミュニティにこんな書き込みがあったっけ。
『さよなら』
その書き込みがあった翌日、司馬のクラスメイトの一人が自殺したと知らされた事を、司馬は思い出した。
「…いや、涼しいってこういうベクトルじゃなくて」
軽く青ざめる司馬の顔。表情は笑ってはいるが、顔が引きつっている。
「よし、うん。寝よう。いややっぱ無理です。絶対無理です。朝倉に祟られたらと思うと怖くて夜しか眠れないです。
いや夜だけど。
助けてくれマイフレンズ。この素晴らしきチャットサービスを介して朝まで俺の相手してくださいお願いします」
高校生にもなってピーマンの次に幽霊とかが苦手な司馬は
傍から見れば怪しいくらいに独り言を連呼しながら携帯を持った指を動かし始める。
「僕が話し相手になってあげようか?」
「あーもう誰かわからないけどこの際アンタでもいいや俺の寂しさを紛らわして
———え?」
司馬の背後、部屋の窓際。
司馬が振り返るとそこに座っていたのは制服姿の、自殺した筈のクラスメイト朝倉薫だった。
「…………………………………………………………………」
ぼとり、と。司馬の手から携帯がベッドの上に落ちた音がした。
「ふふっ。冗談だよ。残念だけど今のボクにはそんなに時間が無いからね」
「〜〜〜〜ッ#”#$%&’)’”!!」
司馬は声にならない悲鳴を上げるが、
悲しいかな生憎声にならない為叫びを聞きつけて家族が駆けつけてきてくれることにはならなかった。
「どうしたの? まるで妖怪でも出たみたいな反応して」
妖怪じゃなくて幽霊出たけどね! というツッコミをなんとか果たすが、残念ながら声にはならない。
やっと声になったのは、次の瞬間からだった。
「お…お前っ、死んだ、筈じゃ…!?」
「今日は、君に言っておかなくちゃいけない事があってね」
司馬は、驚きのあまり気が付けば部屋の壁まで飛び退いていた。
しかしそんな事を気にも留めない、数日前自殺した筈のクラスメイト朝倉は
割合友達と普通に会話する感じで、特に重みも無く言う。
「あと7日で、この世界は滅びるから」
「…え?」
無論、司馬は言葉の意味を呑み込めない。
だが、朝倉はふぅ、と溜め息を一つ吐くと、
「もうすぐ日付が変わるね。その日から七日間、君達は戦う運命になるだろう。たとえ嫌だと言っても…ね。
僕は期待してるよ。この世界を救ってくれるのを、ね。
それじゃ、頑張ってね」
そう言って朝倉はにっこりと笑いながら手を振ると、
「オイ待て! 色々訳わかんないんだけd…」
そして、まるで空気に溶けるように、消えた。
「…何がどうなってんだよ…?」
その時、かちりと時計の長針と短針が動く音がして、
終わりへのカウントダウンが始まった。
Day of 1【1日目】,2011.8/24 AM00:00_
- Re: 7th days【セブンスデイズ】 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/14 20:38
- 名前: 通りすがり (ID: gWH3Y7K0)
ゲームで似たのなかったっけか。
Page:1 2