複雑・ファジー小説
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ヒューマノイド。
- 日時: 2012/07/16 08:22
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: CMvpO4dN)
—— 「彩」は、すぐ近くにある。 ——
/挨拶/
玖龍と申します。中一で年齢制限を越えていないのですが、終わったら出ていきますので……。
未熟物ですが頑張ります。宜しくお願いします。
あ、目次の英文ですが、色々おかしいところがあると思います。
見つけたらご指摘お願いします。
一般動詞の疑問文……Doか。とかやってます。
……それでは、始めましょうか。
くだらない、偽りの物語を。
/contents.../
0.プロローグ >>1
1.Do you can open the next door? >>2 >>111 >>126
2.Who are you? >>134 >>145 >>150 >>155 >>163 >>167 >>171 >>180 >>187
3.Last days. >>220 >>222 >>223 >>225
4.noisy
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/お客様/
【19】 名様がコメントを残してくださいました。
・龍宮ココロ様 (初めてコメントをくれた方です。ファジーにて執筆されている小説が面白いです!)
・秋桜様 (いつもコメントをくれる数少ない俺の友達です!)
・冷やしトロ、はぢめました。様(ナンセに惚れたお方です!ハンドルネームが好きだなあと思います)
・コーダ様 (名前に心当たりが……。いろんな小説にコメントされている優しい方です、多分)
・ステッドラー様 (私の鑑定スレに依頼を下さった方です。ファジーにて執筆されています)
・缶コーヒー様 (前作「戦場の双子」にてお世話になった方です)
・風様 (いろんなところでお世話になっています。執筆されている小説が神級です)
・更紗蓮華様 (すみません、はじめましてかお久しぶりか忘れてしまいました!素敵なオリキャラの提供者様です)
・ミロカロス13様 (初めましての方ですね。私好みのオリキャラの提供者様です)
・言葉ノ綾様 (すみません、改名したのに気がつきませんでした!玖織様と私を勘違いなさっていたようです)
・ゆかむらさき様 (戦闘シーンがかっこいいといってくれました!ファジーにて執筆されている小説が大好きです)
・紅蓮の流星様 (小説カキコでの名の通った方です。こんな駄小説にいらしてくださるとは、感激です!)
・Aerith様 (第二期オリキャラ募集で敵キャラを頂きました!HNがカッコいいですよね)
・程銀様 (この小説をすごく褒めてくださったお方です!貴方のことを神というんでしょうきっと)
・nata様 (前作「戦場の双子」にて一番にコメントをくれたお方です。執筆されている小説がモロ好みです)
・王翔様 (可愛らしいイラストを描かれるお方です。ステッドラー様のスレッドに貼ってありますよ)
・黒猫参謀様 (何とも言えないオリキャラの提供者様です。効果的な使い方思いつきました!)
・夏乃様 (素敵なオリキャラの提供者様です。けもっこけもっこ!)
・カグラマ シュン様 (雑談のほうでお世話になっております。面白い人です)
お客様一覧に載っていないという方、紹介を止めてor変えてほしいという方はお手数ですがレスをお願いします。
コメント有難う御座いました。
/お知らせ/
・タイトル変更 ライ・ナンセンス⇒ヒューマノイド。 参照が伸びないと思ったため。 6/16
・ナンセの名前をライが勝手に改名。 ナンセ⇒ティア 6/25
・第一期オリキャラ募集 詳しくは>>31まで。
・第一期オリキャラ募集終了 6/29
・参照500突破 7/3
・参照600突破 7/4 くらい
・お客様15人到達 7/12
・参照700突破 7/13
・7/15までの返信を削除しました 7/21
・第二期オリキャラ募集開始 7/23
・オリキャラ募集終了 忘れた
・参照1000突破 忘れた
・更新ストップ 8月上旬
・更新再開 11/5
・よく読むと下んねー長い前置き削除、代わりの挨拶を入れる 11/5
・参照1100突破 不明
・参照1200突破 不明
・参照1300突破 不明
・参照1400突破 不明 いつの間にこんな……有難う御座います
/オリキャラ関係/
・第一期オリキャラ募集 集まったオリキャラ
●フェーレイ ♂ >>32 コーダ様より
○シロ ♀ >>35 ステッドラー様より 「アーマード・フェアリーズ」とコラボ!!
○レイ ♀ >>36 冷やしトロ、はぢめました。様より
●ユーリカ ♀ >>46 更紗蓮華様より
○サイファー ♀ >>54 風様より
●夢現 朧 ♂ >>66 言ノ葉 綾様より
○坂本 海渡 ♀ >>67 ミロカロス13様より
○ヒコスケ ♂ >>74 ゆかむらさき様より
・第二期オリキャラ募集 集まったオリキャラ
●クロエス ♂ >>192 龍宮ココロ様より
●帝礼 ♂ >>194 王翔様より
●ラブ ♀ >>197 ゆかむらさき様より
●ネク・グレイホルン >>206 夏乃様より
●ゴア ♀ >>168 黒猫参謀様より
【ヒューマノイド(見方)=○ アンドロイド(敵)=●】
たくさんのオリキャラを有難う御座いました!
- Re: 【参照千突破】 ヒューマノイド。 【只今絶賛スランプ中】 ( No.216 )
- 日時: 2011/08/02 22:52
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ucgdxD9J)
>>雅様 もとい nata様
あ、名前戻したんですね。
俺はnataのほうのHNの方が好みでしたから、嬉しい…かな。
報告有難う御座います、お客様リストのところを変更しておきますね。
- Re: 【参照千突破】 ヒューマノイド。 【只今絶賛スランプ中】 ( No.218 )
- 日時: 2011/08/06 12:12
- 名前: 秋桜 ◆SVvO/z.cC. (ID: ueXHoJNS)
- 参照: 元、「かりん」です
玖龍久しぶり♪
部活でなかなかこれなかった……
結構進んだね。頑張って。応援してるよ♪
- Re: 【参照千突破】 ヒューマノイド。 【只今絶賛スランプ中】 ( No.219 )
- 日時: 2011/08/06 12:22
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ucgdxD9J)
>>秋桜
おお、久しぶり。
部活か。まぁ、そんなもんだろ、中学生は。
暇をもてあます小学生、俺。
おう、有難うな。
- Re: 【参照千突破】 ヒューマノイド。 【気変わり再開】 ( No.220 )
- 日時: 2011/11/05 22:46
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)
- 参照: 何で記事編集しようとして削除しちゃうかね俺は。
3.last days
「ねぇ、やっぱり一人じゃまずかったんじゃないかな」
暗い嫌な空気の漂う、ヒューマノイドルーム。今頃、ボスの部屋で戦闘を始めたであろうライのことを、皆が考えていた。
彼女、レイの声は透き通って、どこまでも伸びていく綺麗な声なのだが、今日は何故かトーンが低い。
「そうですね……。私がついていけばよかったですね」
サイファーが、心底後悔した様子で呟いた。また、重い沈黙が戻ってくる。
——何故、彼は私たちを置いて行ったのか?
彼には、見えていたのかもしれない。
「やっぱり、溜まってるな。ったく、排除人は何してんだかなぁ……」
後方で聞こえた男の声に、一番早く反応したのは海渡だった。
「誰だ!?」
海渡が出した大きな声に、皆が振り向く。皆の視線の先には、海賊のような格好をした男の姿があった。
男はさぞ愉快そうに、ヒューマノイド達を見まわす。
「ユーリカのアンドロイドが追加されたからな、裏切ったのかと思って」
男はニコニコと笑いながら、ユーリカを見つめた。
ひるむユーリカをかばう様に、海渡が立ち上がってユーリカの前に立った。
「誰だ、お前!」
男はニコニコと笑うのをやめて、今度は海渡を睨んだ。
海渡の額から、汗が流れる。
「我が名はロイ。このビルの支配者である!」
その男、ロイは高らかに笑った。
支配者。つまり、ヒューマノイドもアンドロイドも管理している者。到底、管理されている側に勝ち目は無いだろう。
誰一人として、声が出せない。ボスという存在は知っていたが、実際に見た者はこの中には居ない。どんな戦法を使ってくるか、どんな武器を持っているのかは分からない。
闇の中では、やはり目が慣れるまで待つしかないだろう。
だが、此処で待てば今戦っているであろうライやティアが死ぬかも知れない。
どうすればいい?
慣れるのを待たずに、足掻くしかないか。
彼女、サイファーは数秒の自問自答で出した答えを信じた。
「私達を排除しに着たんですか」
「ああ、排除人が仕事を放棄したからな」
支配者、ロイは目の淵でサイファーを睨みながら、口元をさらに釣り上げた。サイファーの目が細くなる。
「一つ」
彼女が、フレイルを握りなおして、左手の人差し指を立てた。その指をそのまま後ろに返し、人差し指と中指を変えた。
「ファッキュー。帰って下さい」
「洒落たこと、するんだな」
ロイは自分の方へ走ってくるサイファーの姿を片目に捕らえながら呟いた。
ガッ。
フレイルの先端がロイの居た場所に当たる。ロイは既に其処には居なかった。
——早いですね、流石とでも言うべきでしょうか。
サイファーは目の淵ぎりぎりで後方の仲間を捕らえた。皆、しゃがみこんだり座り込んだりして、下を向いて歯を食いしばっている。サイファーは舌打ちをして、怒鳴り散らした。
「何をしてるんですか、戦うんですよ!」
サイファーの大きな声が部屋の中に反響して、長い時間空を彷徨っていた。力尽きた声が静かに消えた時、一人の女が立ち上がった。
「……此処で死んだらきっと、この世に未練いっぱいだね……」
彼女は、呟くように言った。
レイだった。
- Re: 【参照千突破】 ヒューマノイド。 【気変わり再開】 ( No.222 )
- 日時: 2011/11/06 10:57
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: AidydSdZ)
ヒューマノイド達から見てもロイと名乗る支配者の力は圧倒的で、自分達が戦っても敗北、もっと酷い場合は全滅になるということは明白だった。
レイが恐怖の映った瞳でサイファーを見つめる。サイファーは目から、全てを読み取って頷いた。
ヒューマノイド達は最悪の事態を避けるために、今回だけでも強大な支配者からの攻撃を回避できないかと、完全ではない体で考え、考え、今戦わなければいけないということから逃げていた。
「レイは戦う。サイファーも戦う。逃げるならさっさと逃げないと死ぬんだよ」
レイは腰に付けていた茶色い革のケースからリボルバーを取り出して、右手にしっかりと握った。相手の様子をゆっくりと観察する。支配者はレイとサイファーから数十メートル離れた、壁の近くに立ってニヤニヤと口の端を吊り上げていやらしく笑っていた。
「逃げるなら逃げて。死にたいんならレイが撃ち殺してあげるから、今此処で」
座り込んでいる者達へ、レイからの最後の警告だった。
不意打ちをされたらひとたまりも無い。二人は支配者が何時攻撃を仕掛けてくるか分からないから、全意識を集中して相手の攻撃に備えている。
「残念だが」
支配者の口が動くのを、スローモーションと言っても過言ではないくらいにしっかりと捉えた。
「俺は弱い相手を最低限の力で破壊するよりも、弱い相手に手加減抜きで最高の力で痛めつけるのが好きなんだよ」
支配者は言い終えた後に、ククク、と、小さな笑い声をこぼした。
瞳の奥の恐怖だけが顔に映っている感情だったサイファーの顔に、怒りの筋が浮かんで、消える。
「ゴア!」
右手を横に指を開いて突き出し、大きな声でその名を呼んだ。びゅん、と、フードのついたマントのような彼の衣服が空を切る音が大きく聞こえた。
すると、彼の右手の先の方から一つ、二つと長方形のガラス板のような物が現れた。次に、十何枚くらいのガラス板のようなものがくるりと回転を始めた。
最後に、白い衣服がちらりと見えたかと思うと、それが広がって一人の少女に姿を変えた。
「アンドロイドナンバーK-107-00、Knight-type107-Gore、召喚さレマしタ」
ところどころにノイズが混じり、聞きにくかった上に、機械的な声だった。
支配者はさらに凄い黒笑いを顔に浮かべ、高らかに笑った。
「こいつは俺専用の守護用アンドロイドだ。結構可愛いだろ?この前拾ったんだが、中々高性能な奴でさ。君らを全員戦闘不能にするくらい、三分もかからねえくらいなんだよ」
噴出した一粒の汗の水滴が、レイの頬の輪郭に沿うように滑って落ちた。
アンドロイドとしてアンドロイドらしく、かすかにも動かない支配者の守護用アンドロイドがあまりに無表情で、彼女はその顔に支配者に対する恐怖とは別の恐怖を感じたのだ。
自分は仲間と出会わなかったら、こうなっていたのか。そう思うと、ぞっとした。
「まあ、ゴアに全部やらせても詰んねえから、俺もやるけど」
表情を変えながら話す支配者以外に動く者はおらず、戦闘を始める者も、逃げ出す者すら居ない。
「あと、最初に攻撃するのは俺自身がいいんだよな。いいか?」
二人は無反応を貫いた。
支配者は少し不機嫌そうに目を細めて、
「詰まんねえ奴等だな。戦闘ってのはもっと華やかにやるもんなんだよ。ほら、こうやってな」
と言い、右手で指を鳴らした。彼の指から発せられる破裂音とともに、ぶちゅ、と、何かが潰れる嫌な音がし、ごろん、と何かが落ちる音がした。
レイが音の聞こえた方、レイの右側に立つサイファーの方に素早く顔を向けた。
目を、疑った。
「……………………ハァ、」
サイファーが自分の左目を手で覆い、直ぐに離して目を覆った左手を目に移した。
——————紅、い。
レイの目にはその紅い紅い、何処までも深い血と、左の眼球があった筈のその目の中、黒い黒い、何処までも深い空洞と、床に転がった眼球が、しっかりと映った。
サイファーの左目部分の空洞から流れ出す紅い血は、涙のようにも見えた。
——こいつ……遠距離からサイファーの眼球を……。
「あれ、なんで〝溶けてる〟の?」
支配者は笑った。
「まあいいか。また固まらせてやるし」
「さあ、戦闘を始めようか。もう二度と見られないこの世界の情景を、せいぜい忘れないように目に焼き付けておくんだな!」
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