複雑・ファジー小説
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- 妖と導きの花弁 【打ち切りかもw】
- 日時: 2012/04/12 20:33
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
どうもです。
えー…今回も妖の物語になります。
四神がでたりします。
そして、槍だりなんだりだしたいと思います!
マジで意味不明の題名ですみません!!
※荒らしお断りです。
※チェンメお断りです。
ζ目次
- Re: 花弁 ( No.2 )
- 日時: 2012/04/11 20:54
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
ζプロローグ
現代も妖たちは存在している。
少女は約束の神社で
ずっと待ち続けていた。
そして待ち続けて何年も経った。
桜の花びらが導いてくれたあの場所——。
少年と少女の再会で運命の歯車が大きく動き出す。
- Re: —風桜雷槍— 槍の先が指す運命は 【コメください】 ( No.3 )
- 日時: 2012/04/11 20:56
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
1話【前】
桜舞う春、高校新一年生の霧ヶ桜祁は下校していた。
道のわきには桜の並木が道にそって植えられている。
ザワ…と桜の枝が風で揺れ、それとともに
花びらが空中を舞った。
その時、覚えのある感覚が桜祁をおそう。
(な…なんだ…?この感覚…、どこかで…。)
桜はまだ空中を舞っている。
そして一枚の花びらが桜祁の手のひらに舞い降りた。
「僕を・・・誰かが呼んでいるのか?」
桜祁は花びらを眺めているうちに脳裏に幼い女の子と男の子の声が
流れる。
『また来てね。この桜の花びら、あげる!
これを見ればきっと思い出すよ!
あとあの鳥居も思い出せればきっとまたここにこれるからね!』
『うん!いつかになっちゃうけど…絶対来るから!』
(だれだ…?女の子と…聞き覚えのある男の子の声…。
そうだ…。僕だ!)
男の子の声は自分。そう確信した時、
視界が桜の花びらでうめつくされた。
「う…わぁ!!」
気がついた時には森にいた。
太陽の光は大木の枝々によって遮られている。
聞こえてくるのは鳥の鳴き声。
感じるのは澄んだ空気。
心地がよい。
すると、視界に紅い鳥居がはいる。
桜祁は鳥居に近づく。
所々傷んでいるが色は新しく塗られているようだった。
桜祁の手のなかには桜の花びらが握られている。
鳥居を潜り、石段を登っていくと神社が建てられていた。
「ここ…。」
するとまた先程の感覚が桜祁をおそった。
「誰だ!?ここはどこなんだ!?僕になんのようだよ!!」
桜祁が叫んだ後、握っていた桜の花びらが光り始める。
「久しぶりだな。」
桜祁が振り向くと獣がいた。
鋭い目と牙と爪。
「姫はずっと貴様を待っていた。」
桜祁は獣が日本語で喋っているのに不思議に思わなかった。
「俺も、待っていた。」
桜祁の口からでた言葉はその一言だった。
- Re: 妖と導きの花弁 【コメください】 ( No.4 )
- 日時: 2012/04/11 20:57
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
一話【中】
獣は横の大きな桜の木に向かって頭をクイッと動かす。
「この木の上にいる。」
獣は一言告げ、どこかに消えていってしまった。
体が勝手に木に登ろうとする。桜祁は体に任せて木に登る。
登っていくと太い枝の上で女の子が眠っていた。
女の子は和服の着物で下は短く膝上までだった。
柄は桜の花。
そして何より、横に置いてある槍が気になった。
前方後方どちらにも刃がついている。
何故、こんな女の子がこんなものをもっているのか…。
木の下にあの獣がいることに気づいた桜祁が
木から下り獣に近寄る。
「なぁ、あの子は誰だ!?ここはどこだ!?
僕になにを求めている!?」
すると獣は背中に乗れと合図する。
桜祁は意を決して背中に乗った。
獣は木に跳ぶ。
そして次から次へと木の上を跳んで進んでいく。
数分して、森の入り口まで来た。
獣から降りようとしたが止められる。
「ここでは私から離れるな。」
桜祁はその意味を理解できなかった。
「この森から出ると、時空の嵐に巻き込まれるぞ。」
「時空の嵐?」
「簡単にいえばここから出れば未来か過去に
飛ばされるってことだよ。」
桜祁はこんなありえないことを受け入れることができなかった。
すると、頭を抱えている桜祁に声をかける者がいた。
「あなたは…桜祁?誠一、ここへつれてきたの?」
後ろを向くと先程の女の子だった。
もちろん槍も持っていた。
すると、嵐はおさまる。
「フッ。妖狩りにいくか。」
いままでわけがわからなかった景色は
桜祁のよく知る町であった。
「お、おい待——」
全て言う前に誠一という名の獣は桜祁を背に乱暴に乗せる。
そして前に乗っていた女の子は
しっかりつかまっててねと言って
ニコッと微笑む。
そして前を見て、
「誠一!頼む!」
と言うと誠一は駆け出す。
「桜祁!私は、桜月風六だ!よろしくな!」
桜祁はまた脳裏に記憶が映し出された。
- Re: 妖と導きの花弁 【コメください】 ( No.5 )
- 日時: 2012/04/10 22:25
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
一話【後】
記憶にうつったのは今見ている景色と似ていた。
しかし、すぐ記憶の映像が途切れてしまった。
すると、風六が桜祁をみて叫んだ。
「思い出して!!私達の思い出を!!」
風六はまるで桜祁のなかにいたように言った。
「私とあ——」
風六が言いかけた時いきなり起こった爆風と爆音で
続きがかき消された。
誠一は離れた場所に着地した。
先程の場所にいたのは熊だった。
「く…熊〜!?」
桜祁は一歩後ずさる。
「桜祁くん!あれは普通の熊なんかじゃないわ!
あの熊は…強い怨みなどから生まれた妖怪よ!」
風六は槍を構える。
妖も構える。
——ガッ!
妖の爪と風六の槍がぶつかり合った。
「う…うそだろ…!」
桜祁がおどろいていると誠一が声をかけてきた。
「おまえは会っているぞ。そしてあの戦いもみた。」
「風六という少女に会っているのか!?あの戦いも!?」
記憶の映像がまた流れてくる。
「四神になれぇ!!」
この声の主は桜祁だろうか…。
(そうだ…僕は…昔、泣いているのを…。)
「そうだ…!僕は…!!」
- Re: 妖と導きの花弁 【コメください】 ( No.6 )
- 日時: 2012/04/11 19:43
- 名前: ガリュ (ID: F.VKszn7)
二話【前】
風六は槍で相手を斬ろうとしたがおさえられる。
「風六!!四神だぁ!!」
桜祁は叫んだ。
桜祁が叫んだ後、風六の瞳の色が変わった。
銀色の瞳が朱色に染まっていく。
そして完全に染まった時、槍先から紅蓮の炎がで、
相手をのみこんだ。
相手は必死で炎をはらう。
「玄妖、お前はあまりにも妖力がない。
低級だ。」
風六の…いや、朱雀の言葉に相手は怒る。
そして襲い掛かる。
「冷静になれ。」
風六そう言ってはスッとよける。
相手がどんなに攻撃しても風六は簡単によけてしまう。
「思い出せたか?おまえの記憶——。」
「でも全てじゃない。けど…大きな約束を…思い出した。」
誠一の言葉に桜祁はこたえる。
「終わりだ。熊公。」
紅蓮の炎が相手を包み込む。
さきほどよりインパクトな…。
「ありがとう。桜祁。」
「あ…ありがとうって…!?」
「貴方が記憶を思いだしてくれたから。」
「記憶…。」
風六が言っている言葉の奥になにか…また別の意味があるような
気がした桜祁。
「それにしても…お前凄いな。ここお前の見慣れている土地に
いるのにな…。」
桜祁は今までのことで精一杯だったため
土地がどこか気づかなかったが…。
桜祁が辺りを見回す。
そして…。
「うぇ!?ここぉ!?」
そう。ここは桜祁が住んでいる町だった。
「ねえ!お願い!!私達に協力して!!」
風六が驚いている桜祁に叫んだ。