複雑・ファジー小説
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- 残光の聖戦士【オリキャラ2人募集中!!】
- 日時: 2012/09/03 21:48
- 名前: 久蘭 (ID: JIUk.xR2)
こんにちは!もしくは、初めまして!久蘭です^^
今までシリアス・ダークで書いていたのですが……今回、ずーっと書きたかったファンタジーに挑戦します!!
こちらは実質3作目、複雑・ファジーでは1作目となります!!
駄作者、更新カメですが、よろしくお願いします!!
オリキャラ募集中!!詳しくは>>22へ!!
【解説】
用語解説>>7
武器解説>>8 2012 8/6 ショート・ソード追加
【目次】
プロローグ >>1
第一章 暗殺者〜assassinator〜>>2
新作のお知らせ>>19
【企画】
参照100突破記念企画〜残光の聖戦士誕生秘話〜>>14
参照200突破記念企画〜オリキャラ募集!!〜>>21
参照300突破記念企画〜オリキャラ様紹介〜>>31
【お客様】
黒雪c(あなたの薔薇は何色ですか?—複雑・ファジー)等
藤田光規s(人間纏鎖〜俺と嘘と鎖と霊と〜—複雑・ファジー)等
碧s(感情と生命の成れの果てのおはなし—複雑・ファジー)等
ノエs(黒と白は調和する—二次小説(紙ほか/マンガ、書籍など))
マリンs
【注意点】
◇この小説はグロい表現が多数存在します。苦手な方はUターン!!
◇荒らし、中傷もUターン!!
◇感想など、書いていってくださると作者は泣いて喜びます。書いてやってください(笑)
ではでは、「残光の聖戦士」、どうぞお読みください!!
【久蘭の小説宣伝(笑)】
☆月と復讐とチャットルーム(シリアス・ダーク)
完結しました♪両親の復讐として殺人をしていく兄妹の話です。
★ミィツケタ…(シリアス・ダーク)
現在進行中です♪一人かくれんぼ7人バージョン(?)を行う7人の話です。
☆可笑しな少女のいじめ対策マニュアル!!(社会問題)
現在進行中です♪脳内回路の可笑しな少女がいじめを受けてしまうのですが、彼女はいじめを変な方向に解釈しだします…(^_^;)
- Re: 残光の聖戦士 ( No.10 )
- 日時: 2012/07/19 10:14
- 名前: 久蘭 (ID: uWXzIoXb)
4.怪魔(グロ注意)
ゼノビアの視界に、きらめく刃物がうつった、次の瞬間。
「ガアアアアアアアアアッ!!」
苦しげな叫び声とともに、大量の鮮血が飛んだ。
怪魔が後退しようとして、崩れた建物にぶつかり、もんどりうって倒れる。吹きだす鮮血が、怪魔の倒れた地面を紅に染めていく。
茫然としてそれを見ていたゼノビアははっとして、自分をかばうように立つ少年を見た。
思わず目を奪われるような純白の髪が、風に吹かれて揺れている。ところどころ怪魔の血のせいで赤く染まっているが、それでも美しく見えるのは不思議だった。
まさか、この人は。
「……大丈夫か?けがは?」
振り返って言う少年。透き通るような青い目と、端正な顔立ち。ゼノビアは思わず、息をのんだ。
「ミハイル様……?」
「おいおい、やめてくれよ……よかった。けがはないみたいだな。」
ふっと笑ってそう言うと、彼……クレアシオンの神、ミハイルは怪魔に向き直った。
「あそこに倒れているのは、君の従姉のエリザだろう?ゼノビア・シェンデルフェール。彼女を連れて、逃げるんだ。後は俺に任せて。」
神が自分をたすけてくれたのだ——ゼノビアはようやく気づいた。
「はい!!あの……助けていただき、ありがとうございます!!」
ゼノビアはエリザに駆け寄った。エリザは頭を押さえながらうずくまっている。
「エリザ姉さん!!……大丈夫?無事だった?」
「ゼノビア……!!無事だったのね!!」
エリザは泣き笑いしながら、ゼノビアに抱きついた。ゼノビアもエリザを抱きしめ、早く逃げようと、立ち上がる。
「ギャアアアアアアアアアアア!!」
「!?」
けっして見るものか、見るものか……!!思いつつ、やはりゼノビアは、見てしまった。
倒壊した建物にうずもれていた怪魔が、苦しげに叫びながら立ち上がる。胸のあたりが十文字に切り裂かれており、そこから血がぼたぼたと垂れ、大きな血だまりを作っていた。赤く充血した眼が、かっと見開かれる。ミハイルが大剣を構えた。
「……ゼノビア、早く!!」
「あ……うん!!」
あわてて震える足を動かしゼノビアは駆けだした。どうしよう。どうしよう。10年前の出来事が風馬灯のように脳内を駆け巡る。どうしよう、震えが、止まらない……!!
「……ゼノビア!!」
はっとした。今の声、エリザ姉さんじゃない……。
「ゼノビアっ!!」
エリザ姉さん?どうしたの……?
刹那、むっと、吐き気のする風が吹きつけてきた。腐敗臭。もわっとした……風ではない、息だ!!
ぞっとした。振り向くものか、と思いながら、振り返ってしまう。
すぐ目の前に、怪魔の顔があった。
「きゃああああああああああ!!」
ゼノビアの口から悲鳴があがる。なんで?どうして私を追ってくるの!?
ミハイルがゼノビアと怪魔の間に飛びだした。ちらりと後ろを見やって、早口で告げる。
「血まみれになるけど、覚悟しとけよ。」
次の瞬間、ミハイルは剣を構えて飛び出した。その切っ先が、まっすぐ狙う先は——怪魔の充血した眼球。
「……!!」
「はあっ!!」
剣は、吸い込まれるように眼球に突き刺さった。瞬間、ゼノビアは目を閉じた。
怪魔が吹きあげるように悲鳴をあげた。何か、生ぬるいものがかかる感触があり、ゼノビアは吐きそうになりながら目をぐっとつむる。
怪魔はしばらく長く高く、悲鳴を響かせていたが……やがて、地響きとともに、倒れた。
「……大丈夫か?」
肩に何かが触れる感触があり、ゼノビアは目を開けた。血まみれのミハイルが、そこにいた。
「こんな恰好ですまん。返り血はしょうがないから。」
「……あの怪魔。」
「ん?」
血まみれのミハイルに恐ろしさを感じながらも、それ以上の恐怖がゼノビアを支配していた。なぜ?なぜ?
「あの怪魔……私を狙っていました?」
「ああ。」
やけにあっさりと、ミハイルは答える。
「そういうのはよくあることなんでしょうか?」
「ない。」
あっさり。
「じゃあ、なんで……。」
「わからん。」
あっさりと答えるミハイルに、ゼノビアははてなと首を傾げた。ミハイル様って、こんなキャラだったっけ……。
……そんなのんきなことを考えていられたのも、数秒だった。
「ゼノビア!!」
エリザの叫び声。ミハイルとゼノビアが、はっと振り向いた、その瞬間。
——黒ローブの男が、長剣でゼノビアに斬りかかった。
- Re: 残光の聖戦士 ( No.11 )
- 日時: 2012/07/27 22:38
- 名前: 久蘭 (ID: FpNTyiBw)
5.暗殺者
一瞬の出来事だった。常人なら反応できなかったに違いない。それに反応できたのも、ミハイルの神としての力だ。
ゼノビアに斬りかかる長剣を、大剣が受け止める。金属と金属のぶつかりあう音が、あたりの空気を硬直させた。
「ゼノビア、さがっていろ。」
ミハイルが振り返って言った。あわててゼノビアは後ずさりする。黒ローブが、舌打ちしたのが分かった。
「お前の狙いはあの子か?」
ミハイルは黒ローブに向き直って言った。大剣と長剣を突き合わせながら、2人の間に火花が散る。
ミハイルは素早く頭を回転させた。年齢不詳、しかし男であることは間違いない。武器はサーベル。片刃の曲刀。なぜゼノビアを狙ってきたかはわからないが、とりあえず捕縛しなければならないだろう。
男は何も言わない。黒ローブの下には仮面をつけている。おかげさまで顔すらわからない。
ミハイルはバスタード・ソードを握る手に力を込めた。相手がじりじりと押されていく。ミハイルはふっと笑った。
「……あまり武闘経験はないようだな。あまりにも無謀すぎるよ。」
「……それはどうだろうか。」
初めて、男は言葉を口にした。すこしなまりのある話し方だ。この国の者ではないのだろうか?
が、それをあれこれ考えている暇はなかった。ミハイルの視界の端に、きらめく何かがうつる。反射的に、ミハイルは飛びすさった。次の瞬間、ミハイルのいた場所に短剣がつきだされた。鋭い刃先が、行くあてをなくして地面に落ちる。石畳と短剣がぶつかりあい、ガチャン、と濁った音をたてた。
男は硬直していた。まさかかわされるとは思ってもみなかったのだろう。手から短剣が滑り落ちたのも、動揺の表れと言えようか。
「残念でした^^」
ミハイルは言うや、素早くバスタード・ソードを突き出した。相手があわててのけぞり、あおむけに倒れる。
ゼノビアは息をつめて、その様子を見守っていた。ミハイルが剣を両手から片手に持ち替え、刃先を黒ローブに向ける。
「ミハイル様、やめ……!!」
その瞬間、ミハイルは一気にバスタード・ソードを、黒ローブに向かって突き降ろした。
数々の悲鳴が、あたりにこだました。
目を開ける前、ゼノビアは覚悟していた。そこに血まみれの黒ローブが横たわる様子を。石畳が、また血で汚れている様子を。
しかし、ゼノビアを待っていたのは、意外な光景だった。
「え……。」
バスタード・ソードは、確かに突き刺さっていた。しかし黒ローブの身体にではなく、その身体すれすれの地面に。しかし黒ローブが九死に一生を得たとは言えないかもしれない。
「動くなよ。動けばその瞬間、命はないぞ?」
ミハイルは微笑しながら言う。その手には先ほど、男に突き刺しかけられた短剣が握られており、その刃先は男の喉元に突き付けられていた。
スティレット。刺突専用の短剣。手軽に携帯して持ち運べる、ある意味で最も警戒すべき凶器——ミハイルは、昔祖父に習った知識を頭の中で反芻する。サーベルといいスティレットといい、比較的簡単に手に入る武器ばかりだ。とすると、やはり根っからの武人ではあるまい。
黒ローブは浅く、早く息をしていた。ミハイルはそれを見て薄ら笑いを浮かべる。無茶なことをしたものだ。それよりなぜ、ゼノビアを狙ったのか——それを探らねばならない。
「……ミハイル様!!」
ふいに、聞きなれた男の声が聞こえた。ショート・ソードを携え、こちらに駆けてくるミハイルの側近——ジェローム・ディドロと、その部下達。
「ちょうどよかった。こいつを捕縛して、地下牢へ連れていってくれ。」
ミハイルはスティレットを突きつけたまま、黒ローブを起こした。もう諦めたのか、黒ローブはなすがままになっている。両手を後ろ手に縛られ、引っ立てられていく。
「ミハイル様、お怪我は。」
ジェロームはミハイルに問いかけた。返り血だらけの主の姿は見慣れて入るものの、やはりどこか怪我しているのではないかと気になってしまう。
「ないよ。全部返り血だ。帰ったら風呂に入りたいな。」
「はい、では用務の者に言っておきます。」
「それがいい。君はあの男を連行するように。」
ミハイルはてきぱきと指示を出す。ゼノビアは一連の動作をぼんやりと見ていた。
なんと、あっけなく……事が運んでしまった。
「よかった……よかった……ゼノビア……!!」
エリザの声ではっとする。ゼノビアは泣き笑いしているエリザに抱きつき、笑いながら泣いた。
真っ青な空の下、クレアシオンのこの怪魔事件は、あっけなく幕を閉じた。
- Re: 残光の聖戦士 ( No.12 )
- 日時: 2012/07/22 10:59
- 名前: 藤田光規 ◆bh.mYRAeMo (ID: kG6g9hX2)
DQみたいな世界観がとても良かったです。
文章も上手く、設定もこってありますね。
これからも頑張って下さい。
- Re: 残光の聖戦士 ( No.13 )
- 日時: 2012/07/27 22:19
- 名前: 久蘭 (ID: MGziJzKY)
>藤田光規様
コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです( ;∀;)返信が遅くなってしまい、ごめんなさい。
これからも残光の聖戦士、よろしくお願いします♪
- Re: 残光の聖戦士 ( No.14 )
- 日時: 2012/07/27 23:13
- 名前: 久蘭 (ID: GlabL33E)
【参照100突破記念企画〜残光の聖戦士の誕生秘話〜】
※久蘭→久 ミハイル→ミ ゼノビア→ゼ
※微妙なネタバレを含みます。
※ふざけすぎ
以上の事が許せる方のみ、どうぞ!
久「さあさあやってまいりました!!参照100突破記念企画!!残光の聖戦士の誕生秘話!!今回のゲストはミハイル君とゼノビアちゃん!!」
ミ「黙れイタい名前の駄作者。タヒね。」
久「うわいきなりキャラ崩壊したよ!!ミハイル君だめだよ!!それネタバレだよ!!」
ミ「いいじゃん。あと一話か二話で俺の本性わかるんだし。」
久「くぎゃあああああああ!!ネタバレ反対!!」
ゼ「と、とにかく始めませんか……(汗)?」
久「ゼノビアちゃんナイス!!じゃ、行きますよ!!残光の聖戦士の誕生秘話!!」
ミ「秘話ってほどでもないけどな。」
久「……(汗)えっと……この話が誕生した理由、それはっ!!」
ミ「駄作者が武器にハマったから。」
久「私より先に言うなああああああ!!」
ゼ「あ、ここに久蘭さんのお友達からの証言があります……。『図書館でいきなり武器辞典とか読み出して、奇声発してて気持ち悪かったです。byとある友達』」
久「誰だそんなこと言った奴!!私はただ武器を見てその美しさに惚れただけなのに!!それでその武器同士が戦う小説を書いてみたくなっただけなのに!!」
ゼ「武器に惚れるとは……久蘭さんは将来確実に犯罪者ですね。」
久「そ、そんなことないもんっ!!ね、ミハイル君!?」
ミ「ああ、そうだな。武器は美しく崇高なものだ。わかっているじゃないか、駄作者。」
久「おおお!?初めてミハイル君と話が合った!!」
ゼ(……嫌な予感がする。)
ミ「とするとドMの駄作者はその美しく崇高な武器を実際に受けてみたいだろ?(裏声で)はぁい、受けたいですぅ。(元に戻って)よし、殺るか。」
久「いやいや受けてみたくないし!!私そんなしゃべりかたじゃないし!!第一『やる』っていう言葉が『殺る』って表記されてるんだけどどういうこと!?」
ミ「黙れ駄作者。はい、せーの。(ぐさっ)」
久「ぬおっ!?ぐっ……はっ……。(ばたっ)」
ゼ「……久蘭さん死んでないよね(汗)?死んだら残光の聖戦士打ちきりになっちゃうよ?」
ミ「あーあとで医者呼んでくる。てことでぐっばい。(棒読み)」
ゼ「すいません、失礼します(汗)」
久「ぐっ……ばあ……い……(ぐたっ)」