複雑・ファジー小説
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- dark in the ×××[お知らせ]
- 日時: 2012/10/17 21:05
- 名前: 千年樹 (ID: 07JeHVNw)
- 参照: http://
片腕がちぎれたって、両足を無くしたって。
生きていられれば、それでいい。
今日もこの非現実的な世界で。俺達は呼吸をしている。
どもども〜。
初めまして。千年樹です。
アクション物を書く場所を求めて流されて参りました(笑)
さて、今回は『×××』っていうのを倒していくお話ですよ。
×××は、決まった名前がないのでこう呼ばれているのです。
特徴は人の影に移り住むということ。
一種の悪霊です。
そして、それを狩りとるのが『首狩り屋』です。
はい、厨二感漂ってますね(笑)
まあ、そんな彼らのお話です。
オリジナルキャラ募集は締め切りました。
ただいま選考中。
素敵なキャラたち、ありがとうございました!
【プロローグ】
この世界は、ちょっと変わっている。
なにせ"モンスター"がいるんだから。
人の影に移り住む"モンスター"……知らない?
でも、奴等にはきちんとした名前がない。
だから、こう呼ばれている。
『×××』
そして、奴等を狩ることを専門にしている団体がとある国の一角にすんでいる。
人は彼らを大鎌を振るうその姿から『首狩り屋』と呼んだ……。
#0
PM11:55ーー
『作戦開始時刻、5分前。 ミッション確認を。 01どうぞ』
「……こちら01。何か、無機質な呼び方でこの二つ名嫌いなんだよね」
『無駄口叩かないでさっさと確認しようよ。僕、ここからあいつの頭吹っ飛ばすよ』
町の外れ、普段人は立ち寄らない廃墟に、三人の人間の声がする。
彼らは各々に武器をもち、各ポイントから瓦礫に身を潜めて敵の様子を伺っていた。
ーー廃墟の中心……比較的開けた場所に、それはのしり、のしりと巨体を揺らしながら辺りの物を物色して回っている。
形状は人間だ。が、通常のそれとは程遠い。
頭部には人間の頭蓋骨をすっぽりと被り、それ連なる頸椎から肋までを背中に垂らしている。それはさながら、骸骨に頭を食われているようにも見えた。
太く、屈強に見える四肢に至っては全てが剛毛な毛で覆われている。
その脚で四つん這いに奴は動く。決してスピードのある動きじゃない。
ーーよし、いける。そしてさっさと終わらせてしまおう。
『……それにしても、まあ。あの×××は随分でかいな。どんだけの人間の生気を喰らったのか…………』
"×××"とは、つい最近現れはじめた悪霊の一種だ。
これが結構厄介なもので、あのように化け物むき出しの×××もいれば、人間に化ける×××もいる。
奴らは人の影につき、宿主の生気を徐々に吸いとったのちに、また新しい宿主を求めてさまよう。
そして、また次へ、次へ、次へ……。奴等の体の大きさは、吸いとった生気の分に比例する。
『さてね……。まあ、考えたってしょうがないっしょ! いこいこ!!』
無線越しに聞こえてきた声は、もういてもたってもいられないといった感じだ。彼女の相棒、32型機関銃Αが火を吹くのも時間の問題である。
彼……01事、八崎 夜一は、小さな子供のあまりの無邪気さに困る時のように笑うと、最終確認を言い渡した。
「変更点は無し。アルマ、緑、いつも通りに行こう」
『02 了解』
『04 了解でーすっ!』
AM0:00 『Let's mission start!』
- Re: dark in the ××× ( No.14 )
- 日時: 2012/10/05 18:30
- 名前: 千年樹 (ID: 4n3MlAWB)
- 参照: http://blog.livedoor.jp/yamisizuku00/lite/archives/18332114.html
本日、この時点でオリジナルキャラの募集を締め切ります!
皆さん、ありがとうございました!
- Re: dark in the ××× ( No.15 )
- 日時: 2012/10/10 18:27
- 名前: 千年樹 (ID: 07JeHVNw)
#4
「……さすがは首狩り屋。 たった一日で全回復か」
「あははー。 ご心配おかけしましたー」
夜一、緑、アルマは室長室……もとい指令室に呼び出されていた。
しかし、室長室と言ってもそれは名ばかりでこの部屋にはたいしたものは揃っていない。
目につくのは椅子と机が一組と、首狩り屋の人数分のロッカーのみだ。
夜一は頬をポリポリと情けなく掻く。左腕をなくしても彼はいつも通りにへらへらと笑っていて、何事もなかったかのようにしている。
……団服の、普段左腕を通すべき"袖"が風にあおられゆらりと揺れた。
「よく、平然としていられるな。 その能天気さ……少し度が過ぎるんじゃないか」
「 左手一本くらい今までに死んでいった皆に比べたら何ともありません」
夜一はそこまで静かな、ただ、何処かに怒りを感じた声で一気に言い上げる。
そして一息おくと次のように言葉を繋げた。
「……長官、自分は生きていられるんですよ」
彼の瞳は木漏れ日の光を集めたように明るいオレンジの色をしている。髪と同色だ。その瞳の中の木漏れ日が揺らめいて、悲哀なる感情を一瞬顔ににじみ立たせた。
「自分は、生きていられるんです」
もう一度、彼はその言葉をまるで台本を読んでいるときのように表情なく口にする。ポツリと、独り言のように。
右手で抱いていた肩から手をほどき、今度は顔を覆う。
ーーーー。
泣いているのか
怒っているのか
はたまた、無表情なのか
それは分からなかったが、再び顔を手の下から覗かせた時には既にいつも通りの夜一に戻っていた。
「だから、俺はなんともないです!」
その夜一の反応にアルマと緑は顔を見合わせ、双方が仕方がなさそうにため息をつく。
「……そうか。だったらいつも通りに勉強再開だな 」
「…………。 緑、悪い。 俺あたま痛くなってきたから勉強はパスするわ」
「こら、逃げんな」
「そうだよぉ。 夜一が、私達第1部隊の中で一番お馬鹿さんなんだからぁ」
緑に加え、アルマが話に乱入する。緑の陰からピョッコリ顔をのぞかせる姿に可愛らしさを感じるが、言葉にはそれと裏腹に棘がある。
「……てめぇら、 病人にはやさしくしましょうという言葉を知らないのか」
「えー? だって、夜一はもう大丈夫なんでしょぉ?」
「そうそう」
「ぐっ…………」
……そんな彼等のやり取りを、長官、アリス=ミルトスロームはやんちゃな子供達見守る、親のような優しくも不安を秘めた目で見ていた。
一つ、溜め息をつくと緩くカールされた金髪をさらりと撫でる。
「そうか……私の心配は、余計だったのかもしれないな。 だったら話は早い。 早速、働いてもらうぞ!」
長官は腰に手を当てて、かかとを揃える。スラックスをとりいれた長官専用デザインの団服がピシッときまっていてかっこいい。
夜一、緑、アルマもそれに続いてかかとを揃えた。
「長官、命令を!」
- Re: dark in the ××× ( No.16 )
- 日時: 2012/10/07 17:47
- 名前: 千年樹 (ID: xhJ6l4BS)
- 参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/index.php?mode=image&file=21.jpg
どもども〜。
表紙イラストですよ!
……低レベルッ!!
そのうち、正しい向きのでブログに載せますので。
- Re: dark in the ××× ( No.17 )
- 日時: 2012/10/07 22:05
- 名前: ソウル (ID: eldbtQ7Y)
うまっ!!
凄い上手じゃないですか絵!
レベルが低いなんてそんな嘘を……(・_・;)
小説のほうも拝見しました。
本当に背景描写がお上手で尊敬します。
俺も千年樹さんのように書けるようになりたい……!
続きがどうなるのか楽しみです。
更新頑張ってください!
- Re: dark in the ××× ( No.18 )
- 日時: 2012/10/07 22:14
- 名前: 無花果 ◆VnpZyIK0Ao (ID: 3ZIdEbTb)
すごっ!?
半端なく上手です!!!
とってもかっこいい!!
羨ましいです!!
レベルが低いなんて・・・