複雑・ファジー小説
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- チェンジ!!
- 日時: 2012/10/25 21:44
- 名前: さますぅ (ID: mKkzEdnm)
*主人公*
桜坂 春風 (15)男子高校生
(さくらざか はるか)
詳細
見た目、女の子。
でも、男の子。
身長151。
しかし、男の子。
体重43キロ。
だけど、男の子。
髪型、ショートボブ。
だが、男の子。
よく泣く。
but 男の子。
女の子に興味がある。
そこは、男の子。
そんな、女の子みたいな男の子の
不思議でミステリアスな物語。
- Re: チェンジ!! ( No.1 )
- 日時: 2012/10/25 21:53
- 名前: さますぅ (ID: Yry.8Fde)
「まじか……うそ…冗談だろ……。」
春風は、公園のトイレの鏡を見てつぶやく。
春風の額には、汗がダラダラと。
「ウソだろぉぉぉ!?」
その声でトイレの近くにいたハトが一斉に飛び立った。
話しは、今日の朝にさかのぼる。
- Re: チェンジ!! ( No.2 )
- 日時: 2012/10/25 22:21
- 名前: さますぅ (ID: W5lCT/7j)
ピピピピ。
目覚まし時計が鳴る。
春風は、怠そうに体をベッドから起こす。
そして、目覚まし時計を止める。
目覚まし時計を見る。
この過程で、数々のコメディを見たり読んだりしてきた読者には、きっとこの後の展開には予想がつくだろう。
「は!ヤバイ!もうこんな時間!?」
そう寝坊である。
別に冒頭を考えるのがめんど臭かった訳では無い。
これは、主人公には抜けた所があると印象をつける為にやっているのであって…
さて、話を戻そう。
さっきまで眠気で意識もうろうとしてた春風だが、時計の針を見たらさすがに目が覚めた。
あわただしく、着替えを済ませ一階の部屋に降りる。
そこに、春風の母が台所で皿洗いをしてる。
朝食は、とうの昔に終わったようだ。
春風の分の朝食が、テーブルの上にラップに包まれておいてあるが食べている時間などは無い。
「お母さん!目覚まし鳴ってからどれくらい経った!?」
「うーん、30分くらい?」
「ちょっ!なんで起こしてくれないの!?」
「だって…あまりに可愛い顔で寝てたんだもの。」
「あぁ!!そんなんどうでも良いからちゃんと起こしてよ!!」
春風は、鞄に道具を慌ただしく詰めている。
「お姉ちゃん達は!?」
「とっくに、家出たわよ。」
春風は、食パンを一つくわえ家を出て行った。
「あの子、いってきますも言わないで…」
そして、春風ママはまた洗い物を再開する。
- Re: チェンジ!! ( No.3 )
- 日時: 2012/10/25 22:38
- 名前: さますぅ (ID: mKkzEdnm)
春風は、昔から運動が得意では無い。
いつも、体育の授業も下から金メダルリストだ。
だから、走るのも得意では無い無い訳で。
「はぁ、はぁ、ヤバイ…心臓が……。」
心臓とか言ってるが、別に心臓が悪い訳では無い。
さて、食パンをくわえて走る高校生が出てくるとなると…あるお約束が頭をよぎるだろうが……
私の小説はそうゆう類の物では無い。残念だったな。
- Re: チェンジ!! ( No.4 )
- 日時: 2012/10/25 23:33
- 名前: さますぅ (ID: CWUfn4LZ)
なんとか遅刻する事無く、春風は学校に着いた。
家から学校まで道のりが短かったのが救いだったようだ。
しかし、春風の体力は朝から0に等しくなっていた。
そんな、干しイカ状態の春風に一人の男が話しかけてきた。
「どうした…?春風。朝から死にかけてんじゃん。」
「うぅ…健治ぃぃ…」
松林 健治
通称 マツケン。
ごめん、マツケンは嘘。
なんか、いつも牛乳飲んでる変な奴。
春風の唯一の友達で、小学生からの親友。
春風は、気の強い二人の姉と育ってきた為。
気が弱く大人しい為、友達はマツk……健治ただ一人なのである。
「相変わらず、女にしか見えないなぁ。お前。」
「ちょい。それは言わない約束でしょうが。」
「だって…声も女じゃないか。」
「俺は、男だって!」
健治は牛乳を飲み干し、ゴミ箱に捨てた。
「はぁー、なんか良い事起きないかなー。」
春風は、ため息をつきながら言った。
「実際普通が一番だぞ?春風。」
すると、春風は半泣きしながら言った。
「だってだってさぁ!」
「どうしたどうした?」
「お姉ちゃん達は、すげーモテるんだぞ!?」
「確かに、お前のお姉さんは美人だな。」
「でも家では、俺を奴隷扱いする最低な奴なんだぞ?」
「なんで、あんなんがモテるんだよー!」
「まぁ俺達、一般ピーポーが生きて行くには厳しい世の中になったもんだな。」
春風は、うつむきながら言った。
「俺は、学校じゃ全然目立たないし。なんの取り柄も無いし。」
「ほら、その可愛い容姿があるじゃないか。」
「俺は、男だよ!!」
健治がまた、新しく牛乳を取り出して言った。
「お姉さんのDNAを見事に、受け継いでいるからなぁ、春風は。」
「はぁ、いっその事。女だったらもっと違う人生送ってたかもなぁー。」
「実際、そこらの女子なんかより良い容姿してるからなぁお前。」
春風は、次の授業の準備しながらこう言った。
「実際、健治は勉強できるし。俺なんか…」
「顔が女以外、ただのなんの取り柄もチビでナヨナヨした男なんだよ。」
「……………………。」
健治は、飲もうとした牛乳を春風に渡した。
「え?」
「別に、人は見てくれや才能が一番大事だとは思わないぞ?」
「俺から見れば、お前は素直な良い友達だ。」
「け、けんじぃぃ……。」
「それでも、デカくなりたきゃその牛乳飲んで頑張れ。」
「うん!ありがとう!」
「はは、春風は扱いやすいなぁ。」
春風は、牛乳を一気に飲んだ。
「……………………。」
「そういえば、俺。牛乳苦手だったぁ……。」
「じゃあ、もうしらねぇよ。」
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