複雑・ファジー小説

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剣魔錬成の伐魔学 1−2更新!
日時: 2013/01/14 15:10
名前: ジェヴ ◆hRE1afB20E (ID: hRBTH4VT)

→タイトルは仮題だったりしますん
→オリキャラ募集中>>4


*挨拶

こんにちは、クリックありがとうございます!
初めましての方も、お久しぶりの方も、
どうもジェヴです(・ω・)

冬休みが近づき、時間的にも精神的にも余裕ができてきたので、
久々にカキコで執筆活動を再開したいと思います。
相変わらずの低質文章ですが、そいでも読んでやっても良いぜ!という方がいてくれる事を信じて(*´ω`*)
今回は学園(とは程遠い何か)バトル×ファンタジーとか、そんな感じのを目指します。
描写表現力に欠ける初心者ですが、よろしくお願いします!


*目次
登場人物>>
序章「友の門出」>>1

第一章「目覚め」
Part01 >>036 part02>>045


*書留

・12/14スレ立ち上げ
・12/15参照100突破

*お客様(イメージ)

ヰルマさん(吟遊詩人)
Fさん(召喚士)
リアさん(狙撃手)
noeruさん(道化師)
愛深覚羅さん(大商人)
更紗蓮華さん(魔導士)
tawataさん(鍛冶師)
だんさん(錬金術師)
たもつさん(傭兵)

Re: 剣魔錬成の伐魔学 ( No.1 )
日時: 2012/12/16 22:35
名前: ジェヴ ◆hRE1afB20E (ID: pow1v0il)

 ソリトゥス半島は自然が多く、緑の多い地方である。西の内陸部に位置する街は、この地方唯一の巨大城郭都市「ヘルゲン」が存在し、「伐魔士」を教育する唯一の専門機関が構えられている。
 魔物と呼ばれる化物が地に蔓延る現代世界、今求められているのは、魔物を討伐できる人材である。それを伐魔士と称し、中でも勇気を持ったかの人物を、ヘルゲンの兵士として国王は直属に配属させている。それは、大変名誉なことであり、同時に一族の安泰が約束されるとされている。
 半島の東は海に面しており、半島の中央には、北に存在する山々から流れる大河が半島を縦貫するように流れている。かつては舟渡しで行き来を行っていたため、天候の悪い日の横断はできなかったが、最近は橋が立てられたおかげで、川の横断が随分楽なものになった。
 その川は南東まで続き、海に流れ出している。そのすぐ北にあるのは、その地方にいくつか存在する集落の一つである。村の名前は、「ヴェルム」という。漁業に適し、ヴェルムの魚の特産物は有名である。小さな村で在りながらも、村人は豊かな生活を送ることができている。

 日が天上に差しかかった今日の頃、ヴェルムの村の門の前に、旅の支度をした一人の青年がいた。


【序章:友の門出】


 青年の黒髪は風に遊ばれ、彼はそれを鬱陶しげに思いながら、前髪を横にかき分けて耳にかけた。彼の耳には、この地方では見かけない宝石の装飾が施されたピアスが光っている。海の色をしたその宝石は、日の光に照らされ鮮やかに輝いていた。
「そろそろ行かないとな」
 彼は振り返り、幼馴染の女性に名残惜しそうに言う。
「それじゃあ、行ってくる。お前も元気でな」
「気をつけてね、ロラン。ヘルゲンまでの道のりは遠いけど、貴方なら大丈夫だって信じてるわ」
 ロランと呼ばれたその青年は、見送る女性に強く微笑みかけた。ブロンドヘアーの彼女はロランに微笑み返しながらも、少し悲しそうにうつむく。ロランは心配になり、彼女の顔を覗き込むが、その時突然彼女はロランに抱きついた。
「…………、ロレッタ?」
ロランは彼女の名前を呼ぶが、彼女は胸に顔をうずめたまま何も言わない。しかし、その時ロランの耳に、すすり泣きのような小さな声が聞こえた。おそらく、それはロレッタからのものだろう。その事に気がつくと、ロランは彼女の頭に2・3度優しく手のひらをのせた。
「心配すんなって。この日のために今日まで頑張ってきたんだ」
 そう言うロランの背には、巨大な剣がある。装飾はなく、飾り気もない剣ではあるが、持ち手に巻かれた布などの様子を見れば、その剣がそうとう使い込まれているという事が一目で分かる。それでありながらも、刃こぼれは無く、手入れの良くいきとどいた品物だ。彼にとって、それがいかに大切なものなのかを感じさせる。
「大丈夫だって。向こうに行っても、手紙寄こすから」
「…………」
 しかし、そう諭しても中々離れる気配の無い彼女に、ロランはどうしたものかと苦笑を浮かべた。
 彼女の気持ちは、理解できる。しかし、それゆえにどうするべきなのかが分からなかった。
 ロランは彼女の頭を撫でながら言う。
「ロレッタ? 気持ちは分かるんだが、そろそろ離してくれないか?」
「嫌よ、離したら行ってしまうじゃない」
「そうは言っても」
「嫌なものは、嫌なの!」
 ロレッタは強めの口調でそう言うと、顔を上げてロランを睨んだ。その目には涙。強気な表情を浮かべていたが、徐々に涙で表情が崩れてゆく。それにギョッとしたロランは、「泣くなよ、お前らしくもない」と諭しながら、少し乱暴に腕で彼女の涙を拭った。すると、彼女は不機嫌そうにうつむいてしまった。とうとうロランはどうしていいか分からなくなり、苦笑を浮かべるのであった。

「——ロレッタ、そろそろ離しておやりなさい」

 すると、その時だった。彼らの後方から、優しげな声が聞こえた。彼らがそちらの方に向くと、白い顎鬚を蓄えた一人の老人がいた。ロランはその老人を見て、思わず彼を呼んだ。
「長老」
「まったく、お前もたくましくなったものだ。10年前、お前がそこの海岸で倒れていたなんて嘘のようだな」
 そう言って、ロランが長老と呼んだ彼は、ロランを離そうとしなかったロレッタの肩を、軽くたたいた。するとロレッタは、ようやくロランから離れる。と、ロレッタはだんだん落ち着いてきたらしく、すでに普段の冷静さを取り戻しつつあった。
 長老はそんなロレッタを横目に、ロランに笑いかけて言う。
「さーて、漂流してきたお前を、この10年間家族同然のように育ててやった私に、何か言う事は無いか?」
「はは、たくさんありますよ。それをすべて言っていると、日が暮れてしまいます」
ロランはヘラッと笑ってそう言った後、ロレッタと長老に向けて言う。

「立派に育ててくれて、ありがとうございました。どこから漂流してきたかも分からないよそ者だった俺を、ここまで」

彼はそう言うと、彼らに頭を下げた。長老はその様子を見て、また優しげに微笑んだ。
「今は、何より大切な家族だと思っておるよ。私も、ロレッタも、そしてここの皆も」
 長老はそう言うと、ロランの手を握った。ロランは長老が握った手を握り返して、無邪気に、嬉しそうに微笑んで言う。
「……俺は幸せ者ですよ。こんなに温かい人たちと、家族になれて」
 ロランは名残惜しげにその手を離すと、村の外の方に足を向ける。

「それじゃあ、お元気で! ロレッタも達者でな」

 ロランは元気にそう笑いかけ、見送る2人に手を振った。その様子が目に入った村人も、ロランに向けて手を振る。1番ロランとの別れを惜しんでいたロレッタも、少し前に出て、大きく手を振った。ロランはその光景を見て、思わず涙を浮かべた。


「——さようなら、故郷。『伐魔士』になったら、必ず戻ってくるよ」


 ロランは小さくそう呟くと、ロランは涙は見せまいと、彼らに背中を向けた。
 そして村の外につないでいた馬に素早く跨ると、その大地へと馬を走らせて行ったのであった。






【序章】Fin

 

Re: 剣魔錬成の伐魔学 ( No.2 )
日時: 2012/12/16 00:45
名前: ヰルマ (ID: .3Z5.adl)

こんばんわ!!ヰルマですよ!ww

初コメゲットォォ!!!新作ですね!!

バトルファンタジー……良いですね!
やっぱりそういう単語には惹かれてしまいます#
そして設定も!!凄いです!!!
私は国とか何かの名前を考える力が乏しくて……;

「伐魔士」……もうこれは名前も設定も私の大好物なカンジですよ!!
あぁぁあ、カッコいい//@_@//

はっ!!
ではでは、更新の邪魔にならぬようこれで退散致します!!!
楽しみに待ってます♪

Re: 剣魔錬成の伐魔学 ( No.3 )
日時: 2012/12/16 07:50
名前: ジェヴ ◆hRE1afB20E (ID: pow1v0il)

>>ヰルマさん!

こんにちはー! 新作お客様第一号さんです(`・ω・´*)
コメントありがとうございます^^
序章もまるで書けてない状態ですが、ノロノロと執筆活動再開させていただきます(・ω・)
2学期は大変でした。大変、でした……orz

あ、私も国名覚えたりするのは苦手ですよw
今回のテストは日本史も世界史もできませんでした(^ω^`)

「伐魔士」は実は名前考えるの結構苦労しましたw
剣も魔法も存在する世界観なので、彼らをひとくくりになんて呼ばせようか云々……
そして討伐の伐に、魔物の魔で「伐魔士」に決まりました!
なので、カッコイイと言っていただけで嬉しいです(*´ω`*)
ただ、祓魔師をエクソシストって読むみたいに、
何かカッコイイ読み方も決めたいのですが、全然思いつきませんね(-ω-`;)
もとより私のネーミングセンスは斜め下なので困りものですw

と、改めましてコメントありがとうございました!
更新頑張ります!


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