複雑・ファジー小説
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- 晴空物語
- 日時: 2013/03/28 11:09
- 名前: ミルクチョコ (ID: xlVw1wG6)
- 参照: http://ameblo.jp/arissaakua/
こんにちは!ミルクチョコです!
ブログのほうで書いてたオリジナル小説『晴空物語』をお引越しさせていただきました!
やっぱり更新速度はとっても遅いです。
内容が少し暗いような明るいような微妙なものですが、温かく見守ってもらえれば嬉しいです。
うえのアドレスでブログに行きます。
- Re: 晴空物語 ( No.1 )
- 日時: 2013/03/28 11:10
- 名前: ミルクチョコ (ID: xlVw1wG6)
- 参照: http://ameblo.jp/arissaakua/
亜久亜 水流(あくあ すいりゅう)
口が悪い。使う超能力の種類は【水】。
な〜んか、愛がすきって言う描写が・・・(≡^∇^≡)
紅蓮 リナ(ぐれん リナ)
マカロン大好き元気で明るい。水流とはライバル関係っぽい??
ちょっとわがまま。【炎】の超能力を使う。
穂和居戸 白羽(ほわいと はくう)
いっつも、水流やリナに雑用されてる、かわいそうな人。
優しい。使う超能力の種類は【光】。
覇跡 ミミ(はあと みみ)
マカロンとか、料理が上手い。優しくて、平和主義者。
そんな覇跡が使う種類は【回復(ヒール)】系。
小波渡 トト(こばと とと)
覇跡と仲が良い。白羽と一緒に水流やリナの暴走を止めるのが彼女の仕事。
トトの使う種類は【空】。戦う事は少なく、【手助け(アシスト)】系の方が使う事は多い。
架野湖 愛(かのこ あい)
亡くなっている。
野々村 アイ(ののむら あい)
転校生。愛にそっくり。
- Re: 晴空物語 〜前奏曲〜 ( No.2 )
- 日時: 2013/03/28 11:12
- 名前: ミルクチョコ (ID: xlVw1wG6)
- 参照: http://ameblo.jp/arissaakua/
「ふあああああああああ…。」
一方、そのころ、秋桜小学校では、一人の少年が授業中にもかかわらず、ありえないほどの大あくびをしていた。
(やばいよやばい。眠気が…負けるな!!おれ!!)
と、心の中では念じているものの。
そのまま彼は、カクンと、机の上に突っ伏した。そして、スヤスヤと寝息を立てる。
そのありえない行動に眼を細めた一人の少年がいる。その少年はものさしを寝ている子のわき腹にさして、なんとか起こそうとした。しかし…
(と、届かない…!!亜久亜 水流!!私の心の声を聞いてくれぇぇぇぇ!!!!)
と、念じた。しかし、届かないものは届かない。水流と呼んでいた少年はまだすやすやと柔らかい寝息をたてている。ずいぶんと深い眠りだ。でも、いびきやらなんやらを立てないなんて凄い。と、ものさしを持った男の子は感心した。
しかし、今は授業をしている。何とか起こさないと。そこで。
(リナぁ!!聞こえるか??私だ。穂和居戸 白羽だ!!)
と、やはり心の声を美久手居 リナという少女に発信した。
もう分かると思うが水流、白羽、リナの3人は、超能力者だ。
水流は、水を自在に操り、白羽は神々しい光を、そしてリナは紅蓮の炎を操れる。
彼らは、数年前まである組織と戦っていた。名前は『kaosu』。それに対抗するために集めれた『arutemisu』という秘密結社のメンバー達と『kaosu』がこの世の命運を賭けた戦いをしていたのだ。しかし、いま『arutemisu』のメンバーはちりじり。
『arutemisu』のリーダーの《愛》が『kaosu』との戦いで、水流やリナ、白羽の前で死んだ。
それ以来、『arutemisu』のメンバーはちりじりになった。愛が居なくなり、皆の心、特に、愛とは昔から仲が良かった水流は深く傷ついたのだ。
そんな事があって、3年経っただろうか。『kaosu』のメンバーが新たなる首領《聖夜》をむかえ、混沌の力を生み出そうとしていることに誰も気づいていなかった。
気づくはず無かった。
気づくはずも無いだろう。
さて、話を戻そう。
(ん??白羽、何ぃ??)
半分、寝ぼけ眼のリナが白羽のテレパシーを受け取り、返した。
テレパシーを受け取った白羽は、ため息をついた。リナも寝ぼけている。
(リナ!!水流を起こしてくれ!!)
(OKOK!!まかせて♪)
白羽はいまひとつ信頼ならなかったが、ここはリナに任せてみる。
そーっとリナを見守っている最中、白羽の頭の中にリナでも水流でもない優しいハミングのような声が響いてきた。
テレパシーの主は覇跡 ミミ。彼女も『arutemisu』のメンバーだった子だ。そして、愛の死を目の前で見た一人である。傷ついた仲間を癒す役目だった。
メンバーの中で誰より、平和を愛し、戦いを拒んだ人物だ。
(———————!!きゃっ!!リナちゃん!!それは!!)
覇跡の声が危なっかしいものを見た!!という声に変わったので、急いで白羽はリナと水流の方をみた。
(おおおお———————いぃぃぃぃぃ!!リナぁぁぁぁぁぁぁ!!それはダメだぁぁぁぁ——————!!)
なんと、リナが持っていたのはコンパスではないか!!
しかも針の部分を水流に向けている。
「それっ!!」
先生にばれない程度の小さい掛け声とともにリナはコンパスを水流のわき腹に刺したのだ!!
((———————————————————————————!!))
「痛え!!」
ガタンと思いっきり椅子を蹴り、水流は大声をあげて立ち上がってしまった。
(あちゃぁ…。)
頭を抱える白羽。にやりとほくそ笑むリナ。覇跡は、隣の席の子と、テレパシーで会話している。
覇跡と会話している子は、小波渡 トト。『arutemisu』の頃から、覇跡と仲が良く、よく一緒に行動していた。
(白羽、どうする?水流。)
(う、う〜ん。覇跡、どうする…?)
(え、そんなぁ。私に聞かれても。)
3人がハラハラしながら、先生と水流の会話を聞いている。
「…どうしましたか、亜久亜さん??」
先生のこばわった笑みが水流に向けられる。
肩を震わして、リナが頑張って笑いを堪えている。しかし、それを先生は見逃さなかった。
「どうしました?美久手居さん??」
先生がまた同じ台詞を繰り返し、リナに怒りの視線をぶつける。
「は、はいぃ!!」
ガタンと、大袈裟に椅子の音を立て、リナが立ち上がる。
しかし。
「二人とも、座ってください。」
えっ。教室がざわめく。いつも厳しいはずの先生がこ、こんなにやさしいとは!!
((ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ神様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!))
水流とリナは二人そろって神様に感謝した。すると先生が急に
「転校生です。入ってきてください。」
と教室のドアに向かって言った。
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