複雑・ファジー小説
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- 悪魔祓いのヴァルキリー
- 日時: 2013/08/25 20:55
- 名前: ノヴァ (ID: L3izesA2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
どうも、初めましての方は初めまして。ノヴァと申します。
今回で4作目の小説を書くことにしました。これから大変だ……。
わかってます。自業自得です、はい。
今回書くのは、戦乙女のオリジナル小説です!
初めてのオリジナルということでかなり苦労するかと思いますが、どうか温かい眼で見守ってくださいm(__)m
取り合えず主人公の紹介です。
「暁 綺羅」(あかつき きら)
性別・女
年齢・13歳(中学一年)
性格・かなり陽気で、喜怒哀楽の差が激しい。優しさ、正義感共に人一倍。
特徴
・結構なオタクで、好きな小説、アニメなどが関わると目の色が変わる。
・学力は中の中。
・髪の色は茶髪で、セミロング。
なおキャラクター設定は後々追加するので、楽しみにしてください!
それでは、そろそろ始めようと思います!
*********
<プロローグ>
……この世には3つの世界があるのをご存じだろうか。
1つは人間界。無論、人間が住む世界だ。
……そして、あと2つ。天女界と悪魔界という物が存在する。
2つは互いに干渉しあい、激しい対立を続けてきた。
……そして、ついには人間界までもが戦場となった。
悪魔はそのうち人間界の支配を企み、天女は人間に立ち向かう力を与え、共に戦った。
……天女は人間の少女に武器と鎧、戦う力を授けた。
……それを悪魔と天女はこう呼んだ。
…………戦乙女、ヴァルキリーと……
- Re: 悪魔祓いのヴァルキリー ( No.1 )
- 日時: 2013/09/03 20:27
- 名前: ノヴァ (ID: uY/SLz6f)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
第一話〜「私、ヴァルキリーになります!」〜
ピリリリリッ。ピリリリリッ。ピリリリリッ。
カーテンから射し込む朝日に照らされる部屋に、スマートフォンのアラームが鳴り響く。
「……ん、んん〜?」
ベッドで眠っていた少女、綺羅はぼんやりとした意識の中、布団から伸ばした手でアラームを切る。
掠れた視界に映る時間表示は、6時30分。まだ眠気が残るが、今から登校準備を始めなければ朝食を満足に味わえない。
「う……んん〜〜〜〜〜〜っ!」
綺羅はベッドから起き上がり思いっきり伸びをすると、カーテンを全開にし、全身に日光を浴びた。これで眠気も吹っ切れた。
『綺羅〜? 早く起きなさーい!』
一階から、母が呼ぶ声が聞こえる。どうでもいいが母は年相応の外見に対しかなりの若々しい声だ。いっそのこと声優にでもなったらいいのにと思う。
「ごめん、すぐ降りる!」
綺羅は母に返事を返すと、直ぐ様時間割りを確認し、それに応じた教科書やノートを学生鞄に目まぐるしい勢いでしまい込む。
そしてクローゼットから制服を引っ張り出すと、それを肩に引っ提げ部屋を出て行った。
******
市立龍ヶ峯中学。綺羅の住む町では唯一無二の中学だ。名前がいかにも厨二臭いが、いたって普通の中学である。立地も良く、北には壮大な山々、南は煌めく大海原を一望できる。敷地も大変広く、噂では東京ドーム1.5個分もあると言われている。
そこ学校の校門を綺羅は鼻歌混じり登校する学生達と潜り抜けた。
「おはよう、綺羅!」
と、誰かに呼び掛けられた。振り向くとそこにいたのは、自分の親友である野場 零(のば れい)だった。彼女は綺羅の幼い時からの親友で、周囲からは金蘭の契りと呼ばれる程の仲だ。ちなみに僕っ娘である。
「零、おはよう!」
「ねぇ、綺羅。ちょっと耳かして」
「ん、どしたの?」
何を伝えられるのか期待しつつ、綺羅は零のほうに耳を差し出した。
「実はね、駅前のショッピングセンターあるでしょ?」
「うんうん」
「そこの本屋、綺羅の欲しがってた小説を今日の夕方から極秘先行販売するんだって!」
「マジで!?」
「本当だよ。だってそこの店長の耳寄り情報だもん!」
その瞬間、綺羅の何かのスイッチがOFFからONに切り替わった。体温、テンション、共にMAX。
「おっしゃあーっ! 今日は一日、張り切っていくよ! 待ってろ小説ぅ!」
「うん、それじゃあ今日の英語の小テスト頑張らなきゃね」
「えっ……小テスト?」
「えっ……?」
「………………」
「………………」
「わぁすれてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」
その日一番の綺羅の声は、町一帯に響き渡ったという……。
- Re: 悪魔祓いのヴァルキリー ( No.2 )
- 日時: 2013/08/31 13:12
- 名前: ノヴァ (ID: N.hBywMC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
******
キーンコーンカーンコーン…………。
傾き始めた太陽の陽を浴びた龍ヶ峯中学に、下校時刻を知らせるチャイムが鳴り響く。
帰宅する生徒で混み合う校門を、綺羅はすり抜けるように駆けていった。
「はぁ……はぁ……。何とか小テストもギリギリクリアできたし、後は小説を買うだけ! 待っててね、My Novel!」
そう呟きながら、綺羅は住宅街をただひたすらに走り続けた。黙々と、但し期待と萌えが詰まった心をときめかせながら。
と、通りの角を曲がろうとした瞬間、突然人影が綺羅の目の前に躍り出た。
「わわっ!?」
突然の事態に対応できず、思いっきりその人影に正面衝突してしまう。
「きゃあっ!?」
どさっ、という音を立て、二人はその場で尻餅をついた。
「ご、ごめんなさい! 大丈夫ですか?」
「い、いえ……。こちらも周りを良く見てなかったので」
綺羅が起き上がると、目の前に倒れていたのは自分と同年代の見掛けの少女だった。金髪碧眼であるから外国人だろうか。
手を差し伸べると、少女はその手を掴み起き上がった。
「本当にごめんなさい! 私、ちょっと急いでて周りをよく見てなかったから……」
「いいですよ、そんなに謝らなくても。私もちょっと探し物をしていて、周りに気を配って無かったのが悪いんです。では、私はこれで」
そう言い残すと、少女は身にまとった白いロリータを翻し立ち去って行った。
「…………あっ、突っ立ってる場合じゃない! 早く小説買いに行かないと!」
綺羅は我に返ると、再び駆け出した。
小説は極秘とはいえ先行販売されているのだから、それを狙っている客も多いに違いない。出来るだけ最速で買わないと、ここまで走ってきた意味が無い。
「えっと、ショッピングセンターへの近道は…………。ここだ!」
綺羅は目前に迫ったラーメン屋の路地へ飛び込んだ。ここはショッピングセンター前の公園と繋がっており、道なりに進むより5分は短縮出来る最短ルートだ。ラーメンの香り漂う路地を駆け抜け公園にたどり着くと、猛スピードで対角線上にショートカットする。幸い人は誰も居らず、自分を変な眼で見る人はいない。後は公園の入り口を抜ければ、ショッピングセンターは目の前だ。
と、不意に入り口近くの木に何か引っ掛かり光っているのが眼に入った。
「ん、何だろ……?」
綺羅が光っている物が引っ掛かっている木に駆け寄ると、その正体が分かった。
「……ネックレス?」
それは小さな剣が取り付けられた、銀色に光るネックレスだった。かなり精巧に作られており、剣の装飾の部分まで細かく彫られている。
一瞬落とし物かと思ったが、すぐにそれは違うと直感した。なぜなら、ネックレスは綺羅が軽くジャンプしないと届かない所に引っ掛かっている。故意に引っ掛けない限り、そんな所に置いてある理由が見当たらない。
「……もらってもいいよね?」
弱冠の悪意はあったが、ネックレスをいただく事にした。大丈夫だ、問題ないはず。綺羅はジャンプしてネックレスを取ると、素早くスカートのポケットにしまいこんだ。
と、入り口近くの信号が青になったのが見えた。
「あっ、急がないと!」
即座に綺羅は方向転換すると、公園の入り口へと駆けていった。
- Re: 悪魔祓いのヴァルキリー ( No.3 )
- 日時: 2013/08/31 16:19
- 名前: ノヴァ (ID: L3izesA2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
******
東谷ショッピングモール。人々からは駅前のショッピングセンターと呼ばれる大規模なショッピングモールだ。敷地面積は圧倒的で、店内の端から端まで歩くのに20分は下らないと噂が立つほどだ。内部は様々な店が出店されており、日用雑貨などはここ1つで揃ってしまう程の利便性がある。
綺羅が目指す書店は、生活のフロアと呼ばれる二階で営業している。エスカレーターを登りきりダッシュで入店すると、正面に件の小説が積んであるのが眼に入った。綺羅はそれを一冊掴み取ると、次の瞬間には会計の前に立っていた。
「いらっしゃいませ……って綺羅じゃんか。どうしたんだよ」
「はぁ……はぁ……。お、お兄ちゃん!?」
息を切らした綺羅の目の前の会計に立つ一人の青年。それは綺羅のたった一人の兄妹である、暁 叶汰(あかつき かなた)その人であった。ちなみに綺羅とは7歳離れた大学生である。
「お前、どうしてここに?」
「それはこっちの台詞!お兄ちゃんこそ何してんの?」
「なにって、バイトに決まってんだろ。ここ結構俺の肌に合っててさ、しばらくはここで働くつもりなんだ。で、何買うんだ?」
「あ、これこれ。ポイント貯まってるから引いてて」
「了解了解。えーっと、ポイント分差し引いて200円な」
叶汰が差し出した手に、綺羅は財布から取り出した200円を渡す。それをしかと受け取った叶汰は、慣れた手付きでレジスターを指で叩き代わりにレシートを差し出した。
「ああ、これで今月のお小遣いは残り500円……」
「それはお前が小説やらフィギュアやらにお小遣い注ぎ込んでるからだろ。お前はもう少し現実的な事に金を……」
「はいはい、わかってるって。じゃあ私はもう行くね」
「うん、それじゃあな。お待ちの方はこちらにどうぞー」
レジ袋に包まれた小説を受け取ると、綺羅はその場を後にした。
会計コーナーを出ると、叶汰がこちらに手を振っているのが眼に入る。綺羅はそれに対し手を振り返すと次の目的地へ向かい歩き始めた。
その足で綺羅が向かったのは、東谷ショッピングモールから歩いて数分の場所に位置するオープンカフェ、スウィーティアだ。そこそこの人気を誇っており、たまに芸能人御用達のカフェとしてテレビで取り上げられることもある。月に10日以上来店する客には、毎回好きな飲み物が一杯無料というサービスもあり、それが人気の秘密でもある。
時間帯の事もあってか、店の前のベンチには客の姿はほとんど見えない。
「おっ、いらっしゃい綺羅ちゃん!」
カウンターの前に行くと、一人の男性がこちらを向いた。スウィーティアの店長、通称マスターだ。
「マスター、いつもの一杯ちょうだい」
「ほいきた、いつものハーブミルクティーだな! 1分で作るから、空いてる席座って待っててくれな!」
そう言うとマスターは手元の空のティーバッグを摘まみ、背後の棚から取り出した茶葉を入れ蓋をすると、それをポットに投入した。
「えっと……。ここにしよっと」
取り合えずカウンターに近い席に腰を降ろした。そうして、鞄の中から先程購入した小説を取り出した。買った小説はその日の内にここで読むのが綺羅にとってはお決まりだった。
「おっ、いらっしゃい嬢ちゃん! どれにする?」
「えっと、じゃあこのレモンティーください」
と、後ろから聞こえるマスターのやり取りが耳に入った。声からすると相手は少女だろうか。
「砂糖は入れる?」
「いえ、結構です。私、お茶には砂糖を入れない主義なので」
マスターと話している少女が気になり綺羅が振り向くと、そこにいたのは白いロリータを纏った金髪の少女だった。どこかで見たのは気のせいだろうか。
と、視線を感じたのか、少女がこちらを向いた。
「あれ、あなたはさっきの……」
そう呟いた少女は、間違いなくショッピングモールに向かう際にぶつかった少女だった。
- Re: 悪魔祓いのヴァルキリー ( No.4 )
- 日時: 2013/09/03 22:03
- 名前: ノヴァ (ID: HDoKOx/N)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「まさかこんな所で会えるなんて……」
「私も、まさか再びお会いするとは思いませんでした」
注文したハーブミルクティーを片手に、綺羅は目の前の金髪少女と会話の花を咲かせていた。まさか偶然ぶつかった人に、行きつけのオープンカフェで偶然会うとは。普通ならそういう事があった相手とは、以後決して会えないものだと思う。
「あ、そう言えば自己紹介してなかったね。私、暁 綺羅っていうの!」
「私はリーサ・エルグリンクといいます。ながったらしいんでリーサって呼んでください」
「わかった! よろしくね、リーサ!」
「こちらこそよろしくです。ところで、綺羅さんはここにはよく来るんですか?」
「うん。私の中ではゆっくりくつろげる数少ない場所だからね。結構来るかな。じゃあ、リーサちゃんはどうしてここに?」
「私はちょっと休憩のようなものです。中々探し物が見つからず疲れてしまって……」
「ほい、レモンティー砂糖なしお待ち!」
「あ、どうもすいません」
女子二人の会話に割り込むように、マスターがリーサの注文したレモンティーを運んできた。その途端、カップから漂う弱冠酸味の効いた香りが辺りを満たす。確かここのレモンティーは、以前雑誌に取り上げられた程人気だったような気がする。
リーサがレモンティーを受け取ったのを確認すると、マスターは一礼しカウンターへと去っていった。
「……ふぅ、やっぱりレモンティーは砂糖抜きに限りますぅ」
レモンティーを一口すすったリーサは、リラックスした様子で和み始めた。心なしか、背後から明るいオーラが出ているのは気のせいだろうか。
「ところで、リーサちゃんが探している探し物って何?」
「えっとですね、ちょっと特別なネックレスです」
「ネックレス……?」
はて、何か思い当たる節があるような。何故か思い出せない。
「画像あるので見ますか? えっと確かこの辺りに…………っ!?」
その時、手元のポーチを漁っていたリーサの表情が一変した。今までの穏やかな顔が、一瞬にして引き締まる。
その視線は、自身の物と思われるスマートフォンに注がれていた。
「い、いったいどうしたのリーサちゃ……」
ドゴォォォンッ!!
その時、声を遮るように綺羅の背後からとてつもない爆音が響き渡った。何事かと振り向くと、町の中心街から黒煙が上がっているのが見える。
「ちょっ、嬢ちゃんお代金!」
マスターの声で振り向くと、リーサが自分の横を一目散に駆けていくのが見えた。方向からして爆発が起きた場所へ向かうつもりだろう。
「マスター、あの子の分は私にツケといて!」
マスターにそう告げると、綺羅は駆けていくリーサをダッシュで追跡し始めた。
- Re: 悪魔祓いのヴァルキリー ( No.5 )
- 日時: 2013/09/04 22:32
- 名前: ノヴァ (ID: FX8aUA2f)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
と、走り始めた直後、大勢の人々がこちらへ逃げ惑うのが確認できた。誰もが顔を恐怖の形に歪め、全力疾走ですれ違っていく。
「リーサちゃん! お願い、待って!」
中心街から逃げ惑う人々を掻き分け、綺羅はリーサに向かい何度も呼び掛けるも、已然リーサは足を止めることなく、尚も中心街に向かい走り続けている。
「こうなったら…………」
このままでは埒が開かないと判断した綺羅は、最後の手段の火事場の馬鹿力を発動させた。
瞬間、綺羅の両足のリミッターだけが一時的に解放。全身の残された筋力が全て両足に注ぎ込まれる。
「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
速度的にもフォーム的にも常人の限界を突破した綺羅の走りは、瞬く間に二人の距離を狭めていく。
「ええっ!?」
背後から聞こえる叫び声に仰天したリーサの横をすり抜け、綺羅はリーサの進路に立ち塞がった。
「はぁ……はぁ……。いったい……どうしたの……リーサちゃん……」
火事場の馬鹿力の反動で疲れきった身体に鞭打ち、綺羅はリーサに問い掛ける。
リーサは諦めた様子でため息をつくと、数秒の沈黙の後に口を開いた。
「分かりました、そこまで言うなら話しましょう。ですが……」
「……ですが?」
最後の方の声が急にドスの効いた声になったかと思うと、リーサは脅すような顔つきで綺羅の顔面に詰め寄った。
「この事は絶対に私以外の誰にも話さないでください。他言無用でお願いします」
「わ、わかったよ。約束する」
迫り来るリーサの顔に圧倒されつつ、綺羅はそれを承諾した。
「まず最初に、私はこの世界の人間ではありません」
「……………………………………………………はい?」
今なにかとんでもなくファンタジーに突入しそうな台詞を耳にしたような。そうだ、幻聴だ。幻聴に違いない。二次元ならまだしも現実に異世界などファンタジー設定の世界があってはたまったもんじゃない。
「ごめん、もっかいお願いできる?」
計り知れない不安を背負いつつ問い返す。
「ですから、私はこの世界の人間ではないと言ったんです」
不安的中。
「正確に言えば、私は天女界という別世界から遣わされたナビゲーターのようなものです」
「ナビゲーター?」
「はい。そしてこの騒ぎを起こしているのは、悪魔とその下僕です」
「あ、あくま?」
またもファンタジー要素溢れる単語が現れた。設定が現実からぶっ飛び過ぎてどうかしてしまいそうだ。
「詳しいことは急いでいるので端折ります。取り合えず人間に対して悪いことばっかする奴らとでも認識してください」
「……うん」
「当然、人間は悪魔の下僕相手でも何もできない程無力なんです。そこで天女、もとい人間でいう天使は力を授けられる者に、悪魔に対抗する力を与えました。その者達を探す使命も私は受け持っているんです。その力を授けられた者達を、悪魔と天女双方はこう呼びます」
そして、真剣な表情でリーサは口を開いた。
「戦乙女。またの名をヴァルキリーと」
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