複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 哀しみに濡れてしまった愛を
- 日時: 2014/12/22 17:49
- 名前: 菫 (ID: cXmcbA9E)
はじめまして、菫です。
初心者故に至らない点もあると思いますが、どうぞ温かい目で見てやって下さい。
*注意*
・誹謗中傷は禁止です
・小説に関係の無い雑談はお控えください
・更新はゆっくりめになると思います
アドバイスは大歓迎です。
楽しんでいただけたら幸いです。
〈追記〉
2014/12/22 参照100突破致しました。ありがとうございます。
- Re: 哀しみに濡れてしまった愛を ( No.2 )
- 日時: 2014/11/23 20:25
- 名前: 菫 (ID: osQJhSZL)
*出会い*
「なぁなぁ、今日転校生がくるんだってよ!」
「へえ、こんな時期にご苦労なこった」
「反応薄いな〜、女の子らしいぜ?」
「へえ、どうせ『美女かなぁ?』とかいうんだろ?」
「何だよ、祐也は相変わらず堅物だなぁ」
別に俺は堅物じゃあ無い、と言おうと思ったが、話が長引くのが面倒で無視する事にした。
転校生だかなんだか知らないが、興味が無いのだから仕方がない。
チャイムが鳴り、教室のドアが開いて先生が入ってきた。視線がそこに集中する。
「えっと、取り敢えずおはよう。
それで、知ってると思うが、今日転校生が来た」
先生が手招きをすると、その転校生は入ってきた。
「あの……私は泉彩乃といいます。えっと、よろしくお願いします!」
泉という奴が高めで結んだポニーテールを揺らしながらお辞儀をすると、クラスの連中がわっと歓声を上げた。
テンションが高くてフレンドリーなウチのクラスなら、コイツもすぐ馴染めるだろうな、と何となく思う。
「じゃあ泉はあそこの席だな。隣は川口だ。仲良くしろよ」
そう言って先生が指差したのは、俺の右斜め後ろの席だ。
ぎこちなく歩きながら自分の席についた泉は、まわりの席の奴らに質問ぜめにされていた。
会話をしながら笑っているのを見て、関係ないけど少し安堵した。
- Re: 哀しみに濡れてしまった愛を ( No.3 )
- 日時: 2014/11/24 21:44
- 名前: 菫 (ID: sRcORO2Q)
「はじめまして、泉です。よろしくね」
「ん?お、おぉ」
気づいたら泉は俺の前にいた。どうやらまわりの席の奴らに挨拶をしてまわっているみたいだった。
「俺は森川祐也。まぁよろしくな」
「うん!」
そう言うと泉は、他の奴の所へ行った。
まぁこれからそんなに関わることも無いだろうし、挨拶くらいちゃんとしないとな。
俺は本を出すと、黙々と読み始めた。授業まであと少しある。
「なぁ祐也。泉さんめちゃくちゃかわいくね?」
「おぉ」
「お、意外。お前でもそう思うんだ」
「率直な意見だよ」
話を適当に受け流しつつ、本からは目を離さない。
すると、頭上から声がした。
「祐也ぁぁぁ」
見ると、そこには幼なじみの顔があった。
「なんだ理恵かよ、どうした?」
「地理のノート!見して!」
「やだ」
「頼む!」
ふぅ、とため息をついてノートを渡すと、理恵は面白い位にはねて喜んだ。
仕方ない、うるさいのは御免だ。
ありがとうと早口で言うと、理恵は去っていった。
「お前も大変だなぁ祐也」
「総はいいよな、頼られなくて」
「褒めてないよなソレ」
ワイワイ揉めているうちに、チャイムがなった。
ろくに読めていない本を手早くなおし、シャープペンシルを手に取った。
- Re: 哀しみに濡れてしまった愛を ( No.4 )
- 日時: 2014/11/24 20:13
- 名前: 瑞希 ◆xJiaOfbhAM (ID: sRcORO2Q)
読ませていただきました!
面白いですね、文章に引き込まれます。
これからの更新をまってますね!
- Re: 哀しみに濡れてしまった愛を ( No.5 )
- 日時: 2014/11/25 18:11
- 名前: 菫 (ID: u/mfVk0T)
>>4
瑞希さんありがとうございます!
これからも頑張りますね。
- Re: 哀しみに濡れてしまった愛を ( No.6 )
- 日時: 2014/11/25 18:34
- 名前: 菫 (ID: u/mfVk0T)
*気持ち*
それから授業を終え、昼食の時間になった。ゆっくりと
食べていたいのだが、総は何故か急かしてくる。
そして昼休みになる。この時間は基本的には本を読んでいる。
「いつも読んでるの?」
「ん?」
そう話しかけてきたのは泉だ。
「そうだな。大体は自分の席にいる」
「へぇ、それは……夏目漱石?」
「ああ」
「渋いチョイスだね」
「そうか?俺は好きだけどな、夏目漱石。あと、太宰治」
俺は基本ライトノベルには興味がない。
皆からすすめられて読んだこともあるが、イマイチピンとこない。
どちらかというと、昔の人が書いた文に心が動かされる。
チャラチャラした言葉で着飾らない素直な文章が好きなんだと思う。
「そうなんだぁ……。私も読んでみようかな?」
「ああ、おすすめするよ」
泉は、少し唸ってから、ありがとうと言葉を残して去っていった。
あまり関わらないつもりだったのだが、泉が意外と話しかけてくる。
フレンドリーなんだな、なんて思う。
「……さて」
俺は手元の本に視線を戻した。

