複雑・ファジー小説
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- 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】
- 日時: 2015/07/23 17:55
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: XnbZDj7O)
ある世界には、魔法使いという種族が存在していた。
そんな魔法界には大きな学校があり、子供たちはそこで魔法の勉強をしている。
魔法使いには一人に一体、使い魔を持つことが義務付けられている。
沢山の生徒が学校で使い魔との契約魔法を学び、契約の儀式を行っていた。
周りが使い魔の候補を決めていく中、ある少女は誰を使い魔にするか悩んでいた。
そんな時、彼女は黒い不思議な生き物と出会う。
その黒い生き物が何なのか知らず、少女はただ大切な家族として、ソレと契約を結んだ。
彼女の運命が、再び狂い始める。
真実を知ったとき、少女は尚もソレと向き合えるのだろうか──
* * *
当作品は息抜きの作品です。
ごゆっくりお楽しみください。
私情によりダッシュをアンダバーで代用しているところがあります。
〆オリジナルキャラクター
この度再びオリジナルキャラクターを募集することにしました!
【名前/よみ】 / (洋名)
【種族】(魔物であれば動物名や悪魔、魔物など)
【年齢】(見た目の年齢と実年齢)
【性別】
【性格】
【容姿】
【武器】
【備考】
サンプルボイス「」
「」
「」
* * *
5/24(日) 参照100突破
5/24(日) 参照200突破
5/25(月) 参照300突破
−日常編−
第一話「邂逅」
>>1->>6 >>9 >>16
第二話「guardian」
>>25 >>29 >>32->>33 >>
−魔法祭編−
−人間界編−
−脱出編−
−復讐編−
−無能編−
−魔法界編−
−未来編−
〆御応募してくださった方々
>>10 コッコ様
ネリア・ロンギーネ
魔法使い 16歳 女性
ウルフェン
狼 見た目18歳 実年齢300歳以上 男性
>>12 煙草様 >>13 御質問
ヨハネス・シュトラウス
人間 18歳 男性
>>14 風死様
ゼクト・レッドニール
魔法使い 23歳 男性
>>17 メデューサ様
Frederica・Ardelldorf(フレデリカ・アーデルドルフ)
魔法使いと吸血鬼のハーフ 17歳 女性
Yuvel・Ferugono(ユーヴェル・フェルゴーノ)
見た目17歳 実年齢180 男性
>>19 sky様
ルーチェ・アステリア
人間と魔族のハーフ 14才に見えるが16歳 男
アリスドール=クイーン
チェスのクイーンの駒 27歳 女性
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.25 )
- 日時: 2015/07/23 17:51
- 名前: 雛 ◆iHzSirMTQE (ID: XnbZDj7O)
第二話「guardian」
あの子は、私にとってなくてはならない存在。
この汚い世界の中の、眩い光。
今日、その子は様子がおかしかった。
授業に集中していないようで、心配になって授業の終わりに声をかけた。
「どうしたの? 授業に集中してないなんて珍しいね」
使い魔のこと? と問えば彼女は肩を震わせて反応した。
この子の苦悩を取り除きたくて、私は色んな言葉で励ます。
すると彼女は元気を取り戻したのか可愛らしい笑顔を見せた。
ああ……嬉しい、凄く嬉しい!
でも、でもね——頑張って探さなくても良いんだよ?
あなたのことは私が守るから、使い魔なんて要らない。
あなたが私のことを、守ってくれたように。
* * *
私は元々、山奥にある村の魔女だった。
鳥の声が聞こえ、涼しい風が吹き、動物たちが群れて遊ぶ。
のんびりしていて、とても居心地の良い場所だった。
しかしある事件が起きて、私と私の両親は引っ越すことになった。
私は初め引っ越すと聞いて嬉しくて期待で胸が一杯だった。
しかしお母さんもお父さんも、何故かどこか苦々しい顔をしていた。
その素朴な疑問は引っ越して少しも経たず解き明かされた。
魔法使いの世界は厳しくもあり、誰にでもチャンスはある。
努力はしなければいけないが、特訓や実践を積み重ね、やがて魔法が使えるようになる。
もちろん努力のしない者は人間の様に無力かつ居る意味のない存在になる。
それが例え、生活に必要がなかったからだとしても__
私が引っ越してまず驚いたのは、建物や家が破壊され原型を止めていない場所があるということだった。
余程の都市部でない限り、治安はかなり悪いらしい。
強盗、殺人、誘拐、テロ——挙げていけばきりがないが、喧嘩の域を越えたものが多発している。
身の危険を感じて両親に場所を変えるよう提案し、すぐにその案は通った。
引っ越し先は都市部の代表の街である、スヴァリア。
多額の資金を費やし、私たちは都市部に引っ越してすぐ家を作った。
周りから浮かないようなデザインで、かつ安全なもの。
家具を揃えて全てを終えると、両親は仕事を探した。
私は二人のお陰で学校に通えることになり、今まで着たことのない可愛い制服を身にまとい学校に足を踏み入れた。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.26 )
- 日時: 2015/05/29 18:49
- 名前: 煙草 (ID: nWEjYf1F)
あ、魔法使いって種族の1つなんですか。
てっきり職業みたいなものかと勘違いしていました(汗)
訂正はしておいたので、確認をお願いします。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.27 )
- 日時: 2015/05/29 19:06
- 名前: コッコ (ID: HhEPDJMQ)
ベルセルクには主人はいません。よろしくお願いします
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ一旦募集停止】 ( No.28 )
- 日時: 2015/06/26 16:39
- 名前: 雛♯bloodiz (ID: rBo/LDwv)
煙草様
確認いたしました。
ご協力ありがとうございますっ。
コッコ様
ありがとうございます、了解ですっ。
- Re: 禁忌の使い魔 【オリキャラ募集中】 ( No.29 )
- 日時: 2016/06/26 19:28
- 名前: 雛 ◆OzhVge3YN6 (ID: v2BiiJyf)
- 参照: トリップの#間違えてしまいました。
私の通う学校は国立で、それほど大きくないと聞いていた。
しかし噂は所詮噂らしい、私が訪れたそこは——巨大な屋敷のような学校だった。
緑青のついた門は縦横に大きく伸びており、その門は大きな壁に繋がっている。
巨大な門を抜けると、真っ白く大きな壁の中には豪邸とも呼べるような大きな建物が、いくつも聳え建っていた。
「…………」
「ねえ、どうしたの?」
「ひゃあっ!? あ、えっと……」
私が茫然として立ち尽くしていると不意に後ろから声を掛けられた。
慌てて振り返ると、そこには腰まである黒い髪の女の子がいた。
十代中程の、背の小さいその子は私と同じ制服を着ておりこちらを怪訝そうに見ている。
私が何と言おうかと困っていると、彼女は優しげな微笑みを浮かべて再び口を開いた。
「もしかして転校生?」
「えっと……は、はい」
「やっぱりそっかっ。ビックリしたでしょ? ここ噂と違ってかなり大きいの」
転校生かと聞かれ、うつむきながら肯定する。
ああ、またやってしまった。
都会に来てからと言うもの、中々人と目を合わせることができないでいる。
その上、人と話していても中々微笑めないし、無愛想になってしまう。
そんな私に怒った様子もなく女の子は微笑んだまま言葉を紡ぎ、私に手を差し伸べてきた。
「案内してあげるっ。迷子になっちゃったら困るでしょ?」
「あ……うん」
彼女のその言葉を聞き、ようやく差し伸べられた手の意味を理解した。
教師や案内人の居ない、初めて来た大きな敷地で、彼女に会わなければきっと私は迷子になっていただろう。
そんな状況の中、断るはずもなく女の子の手を握った。
細く白い腕から伸びた小さく柔らかな手は、酷く暖かかった。
* * *
門を抜けた先にある白い石畳の道は、校舎を切り分けるように学校の中央を走っている。
その大きな道を歩きながら辺りを見回し、建物の様子を窺う。
こういくつも建物があっては、再び誰かに案内してもらわなければいけなくなるだろう。
そう思って女の子の方を見ると、彼女は私の視線に気付き振り返り、まるで分かっているかのように微笑んだ。
女の子の足取りは軽くて、どこか嬉しそう。
「あ、そう言えば名前……」
「あっ、そうだったね。私はシャーロット・ローリアだよっ」
女の子はにっこりと笑って名前を名乗った。
ローリア、どこかで聞いたような名前に感じた。
でも、私はここに来たことはないし、きっと彼女のことも知らない。
心の中の蟠りを抑え、自分も名前を名乗る。
「私っ、アリシア・エレナーデ」
多分、きっと……上手く笑えたと思う。

