複雑・ファジー小説

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【長編】英雄にサヨウナラ【ミステリー】
日時: 2016/05/03 22:40
名前: ゆり ◆Qd6XA/vkyQ (ID: mpfOgk14)

初めまして

長編から短編まで、色んなお話を書いていきたいと思います

更新は不定期かもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです

* 誤字脱字には気をつけておりますが、万が一発見した場合、指摘してくださると嬉しいです。m(__)m

3/12/16
---

英雄にサヨウナラ 【長編】

ミステリー?/学園モノ


プロローグ >>1
1話「伝説の二人」>>2-3
2話「調査開始」>>4 >>7
3話「瀬戸先生」>>10-11
4話「心強い味方?」>>12-13




*** (追記)3/18
タイトルは「花が咲く」ですが、実は今ひとつ気に入っておらず…もしかしたら予告なしに変えるかもです。

5/3
タイトルを「英雄にサヨウナラ」に変えました





Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.4 )
日時: 2016/03/12 22:17
名前: ゆり ◆Qd6XA/vkyQ (ID: Kwou2MmU)

2話「調査開始」

次の日

調べるなんて宣言したはいいけど、一体何をすればいいんだろう。
昨日の決意はどこへいったのやら、俺は既に大きな壁に激突していた

まだ走り出してもいないのに

「とりあえず、話を聞いてみるか…」
聞き込み開始。
俺は、今朝コンビニで買ったアンパンとパックの牛乳を取り出しながら、そう呟いた。聞き込みといえば、この二つが重要だろ?

実際は朝ごはんをたらふく食べてきたばっかだから、いらないけど



                   ■



唯はどちらかというと無鉄砲で役立たずだし、睦月も協力してくれそうにないから、こういう話を面白がりそうで、なおかつ情報を持ってそうな奴を探さねば…

そんなやついるなら、とっくに噂は解明されてるか

「神崎くん、廊下で何してるの?」

その時、同じクラスの牧野さんから声をかけられた
彼女の視線の先には、俺の手にしているアンパンと牛乳

「もしかして朝ごはん食べれなかった?」

いえ、探偵気分を味わう為に買っただけです

「う…ん、そうそう。寝坊しちゃってさ。そうだ、牧野さんって伝説の二人について知ってる?今俺、その二人について調べてるんだ」

「伝説の二人…?聞いたことはあるけど、詳しくは…。睦月君に聞いてみたら?」
あ、そうだ、忘れてた。牧野さんは俺と同じ外部生だ
ダメだなぁ、俺。空回りしてばっかだ

「睦月は…一応聞いてはみたけど詳しくは知らないみたい。っていうか、それ以前にバカっぽいってあしらわれちゃったよ。ったく、少しくらい興味持ってくれてもいいのにね」

「睦月君は、他人の興味持つことを否定するような人じゃないよ」

ほんの少し、牧野さんを纏う空気が変わる
え、俺、何かまずいこと言っちゃったっけ?

「な、なーんて。ごめんね、睦月君のことは仲が良い神崎君の方がよく知ってるよね」

「いや、牧野さんって優しい人なんだね。…俺も知ってるから、だから心配しなくて大丈夫」

「へ…大丈夫ってなんの…」

消え入りそうな声
そんな彼女に、軽く微笑んだ。推測だけど、牧野さんは、睦月のことが好きだと思う。
無遠慮で口が悪くて冷酷オーラを出してる睦月だけど、人一倍努力家だし、あいつの根っこは多分優しいんだと思う

まだ付き合いは数ヶ月しかないけども、俺はあいつの良いところも悪いところもけっこうみてきた筈

全部知ってるって断言するのはおこがましいけど、少なくとも、牧野さんや他の女子がヤツに惚れるのは頷ける

…まぁ、好意を寄せてる女子の大半は、「顔」目当てなんだろうけど。それが現実ってものかな。牧野さんはそうでないと信じたい、俺の体調を気遣ってくれる優しい子だから


「おっと、話がそれちゃった。じゃあ、俺は伝説の二人について、再び調べるわ!」

「ちょっと待って、神崎君!もうすぐ授業始まるって!」



うーん、締まらないなぁ




Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.5 )
日時: 2016/03/14 13:58
名前: 姫羅 (ID: uJjLNBYk)

来ちゃいました!
懐かしい…ゆりの新作に一番にコメできて良かったぁ
さらに上手くなってるね!

コンタ君出てくるのかってそわそわしつつw
更新楽しみにしてます!

Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.6 )
日時: 2016/03/14 19:21
名前: ゆり ◆Qd6XA/vkyQ (ID: .HplywZJ)

>>姫羅

コメありがとう///
上達してる?そう言ってもらえるとほんと励みになる…ありがとうね!
コンタくんの出番はまだまだ先になっちゃうけど、楽しみにしてくれると嬉しいな

Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.7 )
日時: 2016/03/15 02:29
名前: ゆり ◆Qd6XA/vkyQ (ID: UHIG/SsP)
参照: 2話続き

                       ■


朝礼がなった為、調査は一旦中止にして(まったく進んでないけど)俺は教室に戻った
唯は相変わらず、男子に囲まれている。ぱっちり二重で長い睫毛だからかな、俺にははっきりいって理解できないけど。まぁ、可愛いのは認めるよ
睦月は…女子に囲まれている。まぁ、当然といえば当然


二人ともかなり鬱陶しそうな顔をしているのに、周りは我先にと話しかけようとしている。モテる方は大変だ。自分の事ばかりで、相手の事を考えない人達を相手にしなければいけないから

まぁ、それでも見慣れた、いつも通りの光景だ

ただ、俺の心には暗雲が垂れ込めている…というよりも、雲の方こそどちらへ向かったら良いのか正直分かってないみたいだ

調査1日目
はっきり分かってはいたけど、もう少し計画すべきだ

というか、今更だけど別に「生徒」に聞く必要はないだろう。むしろ、中学部からいた唯がまったく知らないくらいだ、他の生徒がより詳しい情報を持っているとは限らない

先生に聞いてみるのはどうだろう?
伝説の二人がいつ頃活躍したかだなんてまったく分からないけど。やはり、ここはベテランの先生のほうがいいのか
教えてくれるかどうかはわからないけど、それでも聞いてみる価値はあるだろう

────二人の卒業間際にしでかした「すっごいこと」

────────もっと規模のでかい、言うならば社会問題

唯の言葉が頭を反芻する
わからない。元々こういったことは得意じゃないんだ、糸が絡まってしまった状態を解すのは、苦手だ




授業中、ぼんやりとそんなことばかり考えていたら、頭上に重たいものを落とされた
一瞬思考は停止し、目の前には一瞬黄色の火花がきらきらと散った
見とれる暇もないまま、机にぶっ倒れる

「痛ぇっ!」

「ほーう、神崎君。俺の授業で考え事とは、居残り常習犯の君が大した出世だな?立て」

あれ、今って何の授業だったっけ、と我にかえる

面倒臭い先生に見つかってしまった
ってまぁ、そんな先生の授業中に考えことする俺も悪いんだけども。しぶしぶ立ち上がる俺

「すいません、ちょっと考えことをしていて…」

「何を?俺の授業より大事?学生の本業は勉強だろ、それ以上に大事なことって何?家族?友達?恋愛?」

「えー…」

瀬戸先生めんどくさいなぁ。三十路だけど独身でしかも彼女いないって噂聞いたけど、本当だろうな

「ちょっと伝説の二人についてね…ってすいません、授業に集中します」

「神崎。放課後職員室な、俺の授業中に考え事していた罰だ」

言うんじゃなかったと後悔。
クラスの奴らは、好奇心旺盛の目で俺と先生を交互に見ていた。特に唯なんて、意地悪そうな顔でニヤニヤしている。他人事だと思いやがって

感情がごっちゃになってしまったせいで、俺は返事をすることができなかった。
その代わり、乱暴に椅子に戻ろうとした際、思いっきりひっくり返ってしまった


爆笑の波の中俺はひっそりと決意する
もう授業中に考え事はしない────と




* * *






Re: 【長編】花が咲く【ミステリー】 ( No.8 )
日時: 2016/03/15 22:29
名前: 囚人D ◆7cyUddbhrU (ID: qGyGaEcb)

この間はコメントありがとうございました、とっても嬉しかったです!ヾ(*´∀`*)ノ
どうもこんにちは!囚人Dです!
知っている名前をお見かけし、小説を読みに来た次第でごでいます。

ミステリー大好きで、ワクワクしながら読ませていただきました!
伝説の二人、社会問題…一体何者なんでしょう?
神崎君、先生に呼び出されたりで前途多難だけど、二人の正体をどうか突き止めてくれ…!
更新お疲れ様です、続き楽しみにしてますー!


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