複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

透ける君。透けぬ僕。
日時: 2016/04/30 18:11
名前: 青らり (ID: tY8TK.KA)

  
    ありがとう。もう未練は無いよ。


登場人物

光野 薔薇 【12歳】

とても優しく明るい性格だった。12歳の時、電車にはねられ死んでしまう。しかし、何か未練があり、霊となるが、その未練が思い出せない。

朝花 勇樹 【20歳】

大学生。薔薇の幼馴染みだった。目の前で薔薇が跳ねられた。霊が見える体質で、薔薇と共に過ごす。彼女を何とか成仏させたい。


Re: 透ける君。透けぬ僕。 ( No.1 )
日時: 2016/04/30 18:23
名前: 青らり (ID: tY8TK.KA)

一話〜過去〜

僕は勇樹。大学生だ。といっても、そんなに頭は良くないが。僕は昔から幽霊が見える。嘘じゃない、いや、嘘だったらいいのだが・・・。あれは、僕が12歳だったときだったかな。僕には、幼馴染みの女の子がいた。薔薇という。いつでも僕に明るく接してくれて、まるで双子のお姉ちゃんみたいな存在。ただ、あれはーーーーーーーーー

薔薇「ねぇ勇樹、勇樹は将来何になりたいの?」

下校中に、交差点で彼女が僕に聞いてきた。

勇樹「僕は、学者になりたいな〜」

僕は答えた。そして、信号が青になり、僕は彼女と横断歩道を歩く。
と、そのときだった、薔薇が転んだ。僕は先にわたりきっていた。車ももうすぐそこまできている。

勇樹「薔薇!」

薔薇「勇k・・・」

キーーーーッ

・・・一瞬の出来事だった。その途端、僕の時が止まった、そしてまた動き出した

勇樹「ば、ばら・・・?」
薔薇「・・・・・・」
勇樹「薔薇!薔薇!」

返事はなく、彼女の身体は本当の薔薇のように血で赤くそまっていた、その時から、僕は霊が見えるようになった・・・

Re: 透ける君。透けぬ僕。 ( No.2 )
日時: 2016/04/30 18:33
名前: 青らり (ID: tY8TK.KA)

2話〜再び〜

それからももう8年もたった。僕はもうそれにも慣れた。そして、たまに霊と話して、その霊を成仏してあげたりしてたんだ。そして今日、大学が少し休みになったので家に帰ってきていた。・・・ここは薔薇が事故にあった交差点。今はもうほぼ人が通らない。と・・・そこに、一人の霊がいた。

霊「・・・・・・」

少し元気がないようだ。そしてもうひとつ、その霊に僕は見覚えがあった。

勇樹「・・・薔薇?」

確かに間違いない。あのしろめな肌に黒いショートの髪。薔薇だ!

霊「あたしのこと見えてるの?なんで私を知ってるの?」

あれ?僕がわからないのか?あ、そっか、僕はあれから8年もたってるし、分からないのも無理ないな。

勇樹「・・・僕は勇樹だよ。君の同級生だったんだ。」

薔薇「・・・勇樹・・・!?勇樹!」

薔薇の瞳に涙が光る。

勇樹「僕は、君が亡くなったあの日から、霊が見えるんだ。」


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。