複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

世界の悲しみを
日時: 2016/05/15 15:23
名前: RiiA (ID: 0zbVOBmK)

青い入院着に身を包む彼女は、白い部屋で、『日記』と書かれたノートを机の上に置いた。
「今日も書かなきゃ...」
そう言いながら開いたものの、書くこともなく、退屈な毎日である。

「今まで何を書いていたか、見返してみよ...」
と、一番初めのページを開いた。

Re: 世界の悲しみを ( No.1 )
日時: 2016/05/15 15:45
名前: RiiA (ID: IkrWl/TY)

1月22日
生まれて初めての日記。香陽が、つけた方が色々忘れないってくれた。
誕生日会自体生まれて初めて。開いてもらえてすごくうれしい。
メンバーは香陽と、晴真と、舞奈の3人と私で4人。
他にも香陽からはペン、晴真からはハンカチ、舞奈からはピンをもらった。
本当にうれしい。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『萌音ー!お誕生日、おめでとー!!!』パァンッ、クラッカーがはじけた。
「あ、ありがとう...私のために...」
と萌音が言うと

「なーに言ってんのさっ!もねはさ?いつもいつもみんなのために頑張ってんじゃんっ!」
と笑顔で笑う香陽。
「そーだよ?」と同意の舞奈。
「この間の実行委員も、萌音が居なかったら決まんなかったもんな。」と具体例をだしたのは晴真である。
「とは言えど...女子3人に男子1人って......なんか恥ずいな」と照れ顔の晴真に香陽は
「だいじょーぶだいじょーぶっ!!だれも晴真のこと男だと思ってないから〜!」
「なっ!?それどういう意味だよ?!」と困惑した様子の晴真。

いつもの皆だーと自然に顔がにやけていく萌音。
「萌音、何ニヤニヤしてんの?」という舞奈の指摘はもっともである。

「ニヤニヤもねの写真とっちゃおーっ!」と面白いもの発見!とばかりにはしゃぐ香陽。
「ていうかみんなで撮ろうぜ」という晴真。
「女子3人男子1人で撮ったらハーレムが未来に残ることになるんだよ?」などと訳の分からない事を言う舞奈。


4人は、最高の笑顔で写真を撮った。

世界の悲しみを 第3話 ( No.2 )
日時: 2016/07/01 18:22
名前: RiiA (ID: kcW8BmfX)

1月23日
今日は晴真と日直だった。わたしがみんなの宿題を職員室に運ぼうとすると俺がやるって言ってくれた。このところ晴真が優しい気がする。
気になっているのだろうか。







◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌◌⑅◌┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈◌⑅◌
「はーい!職員室に持っていきたいので早く出してくださーい!」
大きな声で呼びかけるが効果は薄い。
「もう、持っていきますよー?」と言いながらも待つ萌音はやはり優しいのだ。

というよりかは、弱いのだ。

「おいゆーきっ!かなたーっ!喋ってねーで早く出せよー!」

そう言って腰に手をおき起こった仕草の晴真。顔は笑っているが、
「はるまにおこられたー!ひー怖えー!!」と言いながら二人は出しに来る。

「あ、ありがとね、晴真くん。」
と萌音が言うと
「ま、俺だって日直だしなっ!」といいニカッと笑う晴真。


「よーし、全員あつまった...かな...?」全員あるか確かめた萌音は、「よいっしょっと...」と運ぼうとする
が、「...思いのほか重たいかも...?」と小声でつぶやく。
「あ、俺持つから。萌音教室にいなよ。」と笑顔で言う晴真に
「そ、それは流石に...半分持ってもらっていいかな?」
と萌音。



運びながら、(最近晴真くん優しい...)なんて考えると、頬が熱くなるのを感じた。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。